自転車

【半壊ママチャリの再生】第六回:各部品の再点検・調整など

半壊ママチャリの再生-第六回再点検調整アイキャッチ画像

半壊ママチャリの再生企画、第6回は自転車に取り付けた部品の再点検・調整です。

2~5回目に渡って自転車(ママチャリ)の部品を取り替えてきました。ほとんどオーバーホールに近い状態で部品を総取り換えしたので、今一度点検を行いたいと思います。

また、今回の部品交換は2019年の7月頭に完成し、その後試走を兼ねてしばらく乗っていていました。すると同年8月中旬頃にブレーキワイヤーやチェーンなどに違和感を感じ始めたので調整を行いました。

その際、細かい調整も同時に行ったのでこの記事にまとめて掲載しています。

半壊ママチャリの再生―整備計画


第1回:現状の把握

  • 自転車の観察と整備の方向性の決定

第2回:前輪とその周辺

  • ハブダイナモホイールに交換
  • タイヤ交換
  • オートライト化

第3回:後輪とクランク周辺

  • タイヤ交換
  • 破損スポークの交換
  • 後輪ホイールのハブにグリスアップ
  • スプロケットの変更
  • ローラーブレーキのグリスアップ
  • ボトムブラケットの清掃
  • チェーンの交換
  • LEDテールランプの追加

第4回:ハンドル周辺

  • シフター、ワイヤーの交換
  • ブレーキレバーの交換
  • ブレーキインナーワイヤーの張替え
  • グリップの交換

第5回:その他

  • サドルの交換
  • カギ(馬蹄錠)の交換
  • リアカゴの追加
  • 防犯ネットの追加

第6回:各部品の再点検・調整 ←今回の記事はここ

各部品の再点検・調整

ブレーキ効き具合の調整

ブレーキの効き具合を調整する

まずブレーキレバー効き具合の調整を行いました。

自転車全般、ブレーキのワイヤーを張り替えて少し経過すると緩んでくるのはあるあるではないでしょうか。

 

写真にある通りで、今回購入したブレーキにはレバー側にも微調整用のネジが装備されています。今回はこのネジの調整範囲で適度な握り心地(固すぎず柔らかすぎず)になったので良しとしました。

前後輪とも共通で同じくらいの握り心地になるようにしています。

ライトの角度を見直す

オートライトを新しく装備したのですが、オートライトって各製品ごとに”おいしい角度”が違うんですよ。今回取り付けたパナソニック 3LEDハブダイナモ専用ライト SKL093も少し違和感を感じたので角度を調整し直しました。

ライトの取り付けで一点注意するとすれば、角度を上げすぎて対向の車、自転車、人の目に光が入らないように注意します(ハブダイナモ式+LEDオートライトの組み合わせはすごく明るいわけではないのですが)

後輪タイヤのガタガタを調整する

自転車を走らせていて、後輪がガタガタとなるのが気になりました。表現が難しいのですが、タイヤを一周させると決まったポイントで「ガタッ」となる感じ。

過去にプレシジョントレッキングの後輪を交換した際にも同様のトラブルがありました。

その際はタイヤ、チューブ、リムテープを同時に交換していて、チューブの一部がタイヤに挟まっていることが原因だったので、今回もそれが原因ではないかと仮説を立てます。

―空気を抜いてタイヤをずらしながら確認する
タイヤとホイールにチューブが挟まっていないか確認する

タイヤの空気を抜くとホイールからタイヤをずらせるようになるので、タイヤの端(ビード)とホイールの間にチューブが挟まっていないか確認していきます。確認作業はタイヤ左右とも一周、きっちりです。

 

―バルブの周辺が引っかかりやすい
バルブ付近にチューブが挟まりやすい

この手のトラブルでよくあるのが、バルブ周辺のチューブがタイヤに挟まっていることです。チューブのバルブは10mmのナットでホイールに固定します。ただ、このナットを空気を入れる前にきつく締めすぎるとタイヤの間に挟まりやすくなる傾向が私の中であります。

 

―結局バルブ周辺に引っかかりを確認
チューブの挟まりを確認

何度も似たようなことをしているので気をつけて作業していたつもりでしたが、写真の通りナット周辺でチューブが挟まっていることを確認しました…(^^;)

空気入れとタイヤレバーでチューブの挟まりを解消

改善方法は、まず10mmナットを緩めて空気が完全に抜けた状態にします。その状態からチューブに少しだけ空気を入れつつ、タイヤレバーを上手く使いながら綺麗に収めていきます。

タイヤやチューブを外す必要はないので、コツさえつかめば手間はかかりません。

チェーンの調整

新品のチェーンに張り替えましたが、しばらく乗っているうちにクランク周辺が「カコン」と鳴るようになりました。

チェーン引きを少し強めに締めたのが良くなかったのか、チェーンが伸びてきて調子が変わったか、はたまたクランクの締め付けが悪かったかなど、色々思いつきますが一つずつ確認していきます。

ちなみにチェーンの調整方法(チェーン引きの扱い方)は以下の記事にまとめてあります。

ママチャリチェーン交換アイキャッチ画像
内装3段ママチャリのチェーン交換方法(フルチェーンカバー構成)ママチャリ(シティサイクル)のチェーン交換を行いました。仕様が内装三段フルチェーンガード構成で、スポーツ自転車と比べるとその作業工程が煩雑です。あまり人びとから関心を持たれないママチャリのチェーン状態ですが、年数が経過し傷んでいることも多々ありますので、たまに交換してやると蘇りますよ。...
―クランクの緩み具合を確認する
クランクガタツキ具合のチェック

まずクランクが緩んでいないか確認を行いました。コッタレスクランク抜きを挿しこんでみますが、クランクはしっかりと取り付いている様子。チェーンリングの刃こぼれも私の見る限り確認できないので、おそらくここではなさそう。

 

―チェーン引きによるチェーン調整
チェーン引きによるチェーン調整

となると、新品交換したチェーンとチェーン引きの関係が怪しそう。チェーン引きを締めつけすぎると、チェーンがキツキツの状態でクランクが回りにくくなったり、音がすることがあったので少し緩めてやりました。

 

すると、カコンカコンという音が解消されたようです。ちょっとチェーンの張り方がきつかったのかな?まだチェーンを取り付けて日が浅いですから、異音やチェーン伸びのトラブルは起きそうです。引き続き注意して様子をみていていきたいと思います。

リングロック(馬蹄錠)のグラつきを改善

上記タイヤのガタガタ、クランク周辺のカコンカコンという異音は解消されたのですが、それでも後輪周辺からまだシューシューという音がします。次から次へと…。汗

このシューシューという異音のよくある原因の1つにホイールとブレーキシューの接触(片効き)があります。しかし、この自転車は後輪がローラーブレーキでそもそもゴムのブレーキシューが付いていません。

「だとすればどこが原因だろう…?」

変だなあと観察していると、リングロック(鍵)のネジとタイヤの接触が問題であることが発覚…(^^;)

リングロック取り付け金具の調整

どうも新品交換したリングロックのステー取り付け金具が緩かったようで、走行中の振動でネジがずれてタイヤ側にずれて擦れたようです。汗

ピンク矢印部分の金具が緩く、その結果ネジがずれてタイヤの黄緑矢印部分が削れています(クリックで拡大します)

取り付け金具はサイズが3種類付属されていまして、一番小さい金具は収まりが悪かったので真ん中サイズの金具を取り付けていました。その結果この問題が発生したのですが、かといって一番小さい金具は入るかなあ…。

今回は手元にあったゴム片をかませることでフィット、ずれないように改良しました。その後の経過は良好です◎

内容・写真共に多くなってしまったので、別記事にて詳細をまとめています。

リングロック(馬蹄錠)グラつき改善アイキャッチ画像
自転車用リングロック(馬蹄錠)のグラつきを改善する【NIKKO NC106】走行中リングロック(馬蹄錠)本体から異音が出ていることに気がついたので修理を行いました。新しいリングロックに交換した際、少し大きめの金具を選んだことで金具とネジの位置がずれたことが原因でした。ゴム片をかませることで問題を解消しています。...

自転車に注油を行い動きをスムーズにする

自転車の点検・調整を済ませたところで最後に注油を行い動きをスムーズにします。この場合の注油とは、チェーンだけでなく金属の繋がりなどに油を差していくことです。サイクルセンターニシヤマ☆店長のブログ☆さんのブログが非常に分かりやすいので紹介させて下さい。

>>自転車の注油ポイントは?(ママチャリ編)(*1,2)

注油の対象はチェーン、(外装ならば)リアスプロケットプーリー、スタンド、フロントキャリパーブレーキの金属可動部など。逆に注油NG箇所はタイヤとブレーキが接触する部分、ハブ、ボトムブラケット(BB)、ヘッドなど。

今回の半壊ママチャリの再生企画の2回目から順繰り見て頂くとよく分かるのですが、上記NGとされている部分には既にそれ用のグリスを塗りつけていることが多いです。

つまりその上から油(オイル)を差してしまうと、せっかく塗ったグリスが流れ出てしまうからやめてねということになります。

特にローラーブレーキのグリスは専用品を使用するので、絶対に上から注油しないようにしましょう

―使用オイルは自転車の状態によって
オイルの種類の説明

使用オイルはママチャリなので正直なんでも良さそうですが(笑)私の手元にあるものを紹介します。

写真左はKURE スーパーチェーンルブ、右はKURE チェーンルブドライです。

 

スーパーチェーンルブはスプレー缶式です。使いやすさという点では一番ですね。吹き付けてみると少し粘っこいのでウエット系なのかな?と思っています。

ウエット系はオイルの持ちがいいのが特徴なので、注油回数を減らしたいという方はこれで良いと思います。ただ、欠点として粘着性が高く衣服が汚れやすくなるのでその点だけご注意下さい。

対してチェーンルブドライはドライ系です。ウエット系に比べると持ちは悪いです(自転車旅をしていた時の感覚だと100~200km程度)しかし、液体がサラサラしているので汚れ難いのは嬉しいところ。

フルチェーンカバーだったらウエット系、少しでもチェーンが露出しているときは汚れなどを考慮して好みに応じてという感じでしょうか。ママチャリタイプに初めての1本であれば、缶タイプのチェーンルブ1本が扱いやすいと思います。

―チェーンに注油する
内装の場合は後輪側からオイルを差す

まずチェーンに注油をします。後輪付近のカバーを開いて、ペダルでゆっくりと回しながらチェーン1つ1つに丁寧に吹き付けます。自転車の軸(ハブ)やブレーキにかけないように注意することが大切です。最初のうちは当て布をすると安心ですね。

 

チェーンが長いからとめんどくさがらずに、とにかく丁寧に行うことが大切ですよ。ぐるりと一周したら余分なオイルは布でふき取ってやります。

―スタンドの金属可動部分に注油する

自転車のスタンドって錆びやすいですよね。私の自転車も酷い有様です。新品に交換しても良いのですが、注油して様子をみることにしました。

スタンドの可動部に注油-01

まず足で操作する側です。稼働するところに注油することがポイントで、足で操作する部分とスタンドが稼働する部分など何か所かにオイルを差しました。

注油は各部品の表裏両方から差しています。

 

スタンドの可動部に注油-02

反対側も同じように作業します。

細かい部品(ポイント)への注油は、サラサラしているオイルの方がやりやすいかな。スプレー缶だと吹きつけすぎて、別の部品にまで飛び散ることがあります。汗

 

―フロントキャリパーブレーキの金属可動部分
フロントキャリパーブレーキの金属可動部に注油する

フロントキャリパーブレーキの金属部分にも注油をしました。

私の自転車は10年近くノーメンテだったので、ギコギコと音がしている始末…(^^;)

 

ブレーキの金属部分に注油を行う場合、当て布をして周りにオイルが飛び散らないようにしましょう。オイルがホイールやブレーキシュー(ゴムの部分)に付着するとブレーキが効きにくくなるため非常に危険です。

―リングロック(馬蹄錠)のリングに注油すると動きがスムーズに
リングロック(馬蹄錠)のリング部に注油する

最後にリングロックのリング部分です。長い年月使用していると鍵の開錠時に動きが鈍くなることがあります。

今回は新品に交換したばかりなのでスルーしました。

 

―動きがスムーズになったか確認する

オイルを差してしばらく経過したら動きを確認します。チェーン、スタンドはバッチリスムーズになりましたが、フロントキャリパーブレーキが鈍いままだったので、時間を空けてもう一度注油しました。

さすがに長年放置した部品は手強かった…(^^;)

―最後に余分なオイルは拭き取る

注油が上手くいったら、余分なオイルはベトベトしてゴミが付着するのでぼろ布など用意して拭き取ります。拭き取ってもきちんと浸透していますから大丈夫ですよ◎

まとめ

半壊ママチャリの再生-点検調整まとめ

以上、半壊ママチャリの再点検と調整でした。

部品交換をして「はい、直った!」…とはいかないのが自転車整備の面白いところ。

自転車の部品を新しくしたら、きちんと機能しているかチェックすることが大切です。部品の取り付けとその動作確認はその日のうちにできます。

そして、ブレーキ(シフター)のインナーワイヤーやチェーンは少し経つと伸びてくることがあります。そのためしばらく乗っていて、レバーの握り心地やチェーンの音などに違和感を感じたら、再度調整するようにしましょう。

私のように思わぬところでトラブルを抱えることもありますから、端から端まで丁寧にチェックできると尚良しです。安全第一ですね。

参考にしたサイトや文献

*1 サイクルセンターニシヤマ☆店長のブログ☆ | 自転車の注油ポイントは?(ママチャリ編)
*2 〃 | どなたにもできる自転車を快適にする方法(ママチャリ編)

プレシジョントレッキングの改良とその変遷――