クロスカブ110(JA45)

バーエンド取り外し、スロットルパイプの交換【クロスカブJA45】

クロスカブ-スロットルパイプ交換アイキャッチ画像

クロスカブ(JA45)のバーエンドの取り外しとスロットルパイプの交換を行いました。

元々グリップヒーターを取り付けるための作業工程の1つでしたが、作業が非常に長くなってしまったので記事を分けることにしました。

本記事での主な作業は、グリップ部分のバーエンドの着脱、スロットルパイプの交換、それに伴うアクセルワイヤーの調整です。

アクセルワイヤーの調整方法は、オートバイ人生の中で何度も出てきそうな内容なので忘れないようにまとめておこうと思いました。

この記事の内容

  • バーエンドの外し方 
  • スロットルパイプの交換方法
  • アクセルワイヤーの調整方法
  • スイッチボックスから異音、その対策

バーエンド取り外し、スロットルパイプの交換

バーエンドの取り外し方法、初回はネジが硬い

クロスカブのバーエンドを取り外す

ハンドルの先端に付いている銀色の部品をバーエンドといいます。これを取り外さないとハンドルまわりの部品交換ができません。

ただ、実際に触ってみると分かるのですが、この部品はクルクルと回ってしまい、ネジを回そうにも力が伝わりません。

バーエンドをテープで固定して動かなくする

そのため、まずテープ類でハンドルのグリップ部分と固定してしまい、バーエンドが回らないようにします。私は養生テープで固定しましたが、べた付かなければ何でも良いと思います。

バーエンドを固定後、反時計回りにネジを回すのですが、初めての場合はネジが固くて苦労することがあります。固着剤が使用されていることがあるようです。

ネジ穴を舐めやすいので必ず3番プラスドライバーを使用しましょう。

ショックドライバーを使用してバーエンドのネジを外す

私の場合も非常に固くてドライバーをあててみても、ぴくりとも動きません。結局、自力では開けることが出来ませんでした。

仕方ないので、ショックドライバーを使用します。半時計周りに力を入れつつ、金づちで3、4回打ちつけるとネジが回った感覚がありました。

一度緩んでしまえば、あとは一般的なドライバーで外すことができます◎

スロットルパイプの外し方

バーエンドを外したところで、ハンドルグリップの取り外しを行います。

以下、取り外す部品や方法は目的によって変わります。ハンドルグリップとスロットルパイプを同時に交換する方は、ハンドルグリップが付いた状態でスロットルパイプを外した方が楽ですね。

今回はグリップヒーターの取り付けの一環で、ハンドルグリップとスロットルパイプを交換するのですが、勉強も兼ねて1つずつ丁寧に部品を外すことにしました。

ハンドルグリップを外す

バーエンドとグリップの隙間にシリコンスプレーを吹きかけマイナスドライバーを差し込む

まずハンドルグリップを外します。

スロットルパイプとグリップの隙間にマイナスドライバーなどを入れつつ、そこにシリコンスプレーを噴射します。ハンドルグリップを傷めないようにグリグリとマイナスドライバーを動かすと、中のボンド(?)が剝がれていくのが分かります。

グリップの根本がスロットルパイプの突起に引っかかっている

クロスカブJA45の場合、スロットルパイプの基部側にハンドルグリップを固定する引っ掛かりがあるので外してやります。

この引っ掛かりを外すと、簡単に外すことができます。車種にもよるのかもしれませんが、自転車のハンドルグリップを交換したことがある方なら余裕の作業です。

スイッチボックスを外す

クロスカブ-スイッチボックスの分解

ハンドルグリップの取り外しができたら、ハンドルからアクセルスロットルを外します。

アクセルスロットルの一部はスイッチボックスの中に引っ掛かっている構造のため、スイッチボックスのネジ2か所を2番のプラスドライバーで開きます。

クロスカブ-スイッチボックス分解後の様子

スイッチボックスを開けるとアクセルスロットルが引っ掛かっている様子が確認できます。しかし、この段階では外すことができません。

それはアクセルスロットルにアクセルワイヤーが付いているためです。通常時のワイヤーにテンションがかかっている状態では、ワイヤーの先端に付いているタイコを外すことができません。

そのためワイヤーを緩める必要がありますが、クロスカブのアクセルワイヤーの調整は、ボディ側で行うのでスイッチボックスの作業はここで一旦中断となります。

アクセルワイヤーを外すため、カバーを外しボディ側へ

クロスカブ-スロットルカバーの位置

膝あたりを覆う外装カバーを開くとその中にスロットルカバーがあります(写真の緑丸部分)。また、ピンクで丸をした部分のネジを外すとカバーを外すことができます。

外装カバーの外し方は長くなるので、以下の記事にまとめました。分からない方はあわせてご覧下さい。

クロスカブのカバー着脱方法-アイキャッチ画像
クロスカブ(JA45)の外装カバー取り外し方法クロスカブ(JA45)の外装カバー着脱方法のまとめです。電装を自分で触りだすと外装カバーを取り外して作業する機会が増えます。たまにしかない作業で細かいコツを忘れがちなので外装カバーの着脱方法をまとめました。...
クロスカブ-アクセルワイヤー引き側の取り外し

スロットルカバーの内部です。まず、左右に2つある調整ネジのうち触るのは左のネジ(引き側)だけです。

この左ネジのうち、写真のピンクで丸をしたナットを緩めるとワイヤーを緩めることができます。初めての方は触る前の状態を写真に収めておくといいでね◎

クロスカブ-アクセルワイヤーが緩んだ様子

ちなみにナットを緩めていくと、極端な話、左ネジを含むワイヤーをこの程度まで緩めることもできます。

ただ、ワイヤー自体を交換する場合以外はここまでする必要はなさそうです。

アクセルスロットルのタイコが緩んで外れる

ボディ側でワイヤーを緩めると、スロットルパイプ側のタイコも緩くなりますので、簡単に外すことができます。

クロスカブはボディ側でしかワイヤーの調整ができないので、この点は不便ですね。

新スロットルパイプの取り付け、異音の対策

キタコ901-1300900を購入

今回購入したスロットルパイプはキタコ スーパースロットルパイプ 901-1300900です。

このパイプはクロスカブ110(JA45)だけでなく、スーパーカブC125(JA48)、モンキー125(JB02)などにも対応しているようです。

ちなみにハイスロ化の部品のようで、通常製品と比べて20%スロットル開度を小さくします。アクセル全閉から全開までの角度が小さくなります。

店員さんいわく20%くらいじゃそんなに大きくは変わらないですよとのことでしたが、大通りを走る際、手首のひねる角度が少し楽になったらいいなくらいで期待しています。

交換したアクセルスロットルからの異音

スロットルパイプ-キタコ901-1300900とクロスカブスイッチボックスが干渉

ところがこのアクセルスロットルを取り付けて問題が発生しました。

少し順番が前後して、これはスロットルパイプとグリップヒーターを取り付けて、ワイヤー調整をしているときの話です。

アクセルの重さを調整しているとき、どこか引っかかる感じがしました。

すぐには分からなかったのですが、何日か観察していると、アクセルスロットルとスイッチボックス付近で異音が鳴っていることが分かりました(写真緑丸部分)

スロットルパイプを比較-クロスカブ純正とキタコ901-1300900

どうもおかしいと手間を惜しんで部品を取り外してみると(涙)、異音が鳴っていたらしきスロットルパイプの該当箇所に小さな突起を発見しました。

純正品(白)にはそのようなものはなく、この製品特有の癖のようでした。

キタコ901-1300900の突起を削る

そうはいってもクロスカブの場合はこの突起が邪魔になりますので削り落とすことにしました。

普段使わないマイナスドライバーでノミのように削り、やすりで平らに滑らかにしていきました。最終的に手で触ってもツルツルと感じる状態にすることができました。

スロットルパイプの異音を解消してワイヤー調整へ

スロットルパイプのタイコ部分にシリコングリスを塗る

突起を削り落とすと異音は解消され、純正品のような滑らかな動きになりました。これでようやくワイヤー調整をすることができます。

調整の前にワイヤーのタイコ部分には固着防止でAZ シリコーングリースを塗りました。

スロットルパイプは樹脂で出来ていますから、それに対応するグリスにしましょう。今思えば自転車用のシマノ プレミアムグリスでもよかったかな?

アクセルワイヤーの調整方法

クロスカブ-アクセルグリップの遊び調整01

スロットルパイプにアクセルワイヤーのタイコを取り付けたら、再度ボディ側に戻りワイヤーの調整を行います。

このワイヤーの調整は、アクセルの遊びの調整をすることを意味します。通常、アクセルをひねるとすぐに動力が伝わらないように、その動きに余力(遊び)が設定されています。

ここでの作業はこの遊びの幅を自分で調整するということです。

実際の作業は、写真のように調整ネジを元の状態にはめて、緑矢印部分の大きなナットを回します。これがワイヤーの遊びを調整するナットです。

クロスカブ-アクセルグリップの遊び調整02

ちなみに時計回りでワイヤーがたるみ、反時計回りでワイヤーが張ります。今回は新しいハイスロパイプの影響か、遊びがなくなっていて多少緩ませる調整が必要でした。

遊びがまったくないと、アクセルをひねったら即動き出してしまいますから公道では危険ですね。遊びの調整幅は人や車種によって様々な意見があるようですが、最終的には好みかなと思います。

初めての方は、グリップ類を取り外す前に遊びがどの程度あるか計測しておくとよさそうです。

クロスカブ-アクセルグリップの遊び調整03

調整が済んだらハンドルを左右限界まで切って、それぞれアクセルのひねりを確認します。

左右どちらかハンドルを全開に切ったとき、アクセルの戻りが悪くなることがよくあります。その場合、戻りの悪い方の状態に合わせて遊びを再調整します。

スロットルパイプの異音、アクセルスロットルの遊びなど調整がすべて出来たら外装カバーを戻して完成となります。

まとめ

以上、バーエンド取り外し、スロットルパイプの交換でした。

今回はグリップヒーター取り付け作業の一環でスロットルパイプを交換しました。21年10月に作業してかれこれ3、4か月ほど使っていますが、違和感なく使えています。

今回の作業の中にはアクセルスロットルの遊び調整、スロットルパイプの癖、外装カバーの外し方など多くの基本が含まれていて学びが多いなと感じました。

スロットルパイプはハイスロ化(20%)しましたが、大通りを走るとき少しだけ楽になったかな?と感じます。ただ、普段は細い道を走ることが多いですから、アクセルを全開にする機会は限られていて恩恵を受けることは少ないのかな。

この作業でハンドルの基礎工事が終わりましたので、グリップヒーターの取り付けに進もうと思います。

おまけ:JA10用のスロットルパイプは形状が違った

エンデュランスE53140CRCT1はクロスカブJA45にはタイコの数が合わない

最後におまけです。今回スロットルパイプを交換するにあたってエンデュランスのクロスカブ専用パイプを購入しました。

しかし、これは1つ前のJA10専用だったようです。よく観察してみるとスロットルパイプにタイコが1つしか入らない仕様でした。

最新のクロスカブ(JA45)は安全性向上のためか引きと戻りで2本のワイヤーを使用する仕様変更されています。ご注意下さい。

プレシジョントレッキングの改良とその変遷――