『北海道海岸線一周(8) 道央編6 -釧路の街に到着して道央編完結!-』
ー前回までのあらすじ(前回は【道央編5】復活!十勝川をわたり浦幌へ【大樹→浦幌】)
足の怪我、休養を経て大樹町から無事に再スタート。
体のならしも含めて80km程度進み、浦幌町に到着しました。
そろそろ釧路の街が射程圏内に入ります。道央編も今日で最終回かというときに……?
北海道8日目…朝からテンションの下がる1日
うらほろ森林公園を散策
初めての一人夜でしたが、獣などに襲われることなく無事起床できました。
手短に朝ごはんを食べます。バーナーでお湯を沸かしてお茶を飲んだのですが、これがまた美味しい。毎朝の日課になりそうです。
ちなみに持ち歩いているのはおーいお茶 プレミアムティーバッグ 50袋です。惜しげがなくていいですね。
ご飯を食べたあと、少しだけ周辺を散歩をすることにしました。
うらほろ森林公園は名前の通り公園施設です。キャンプ場のほかに野球場や吊り橋、アスレチックなど子供たちが遊べる様々な遊具が設置されているようです。
例えば、こんなに大きなサッカー場がありました。
まだ朝だというのにサッカー少年たちが練習に励んでいます。自分も混ざりたいな~!
吊り橋の入り口なんかもあります。
近づいてみるとかなり高いところに作られていて、これが結構本格的な出来なんですよ。吊り橋までは目の前にある階段を上ります。
吊り橋の様子です。私は高いところが苦手なので恐る恐る渡りました。わりと厳重に作られていましたが、私はこれでもちょっと…。
吊り橋から撮った写真をどうぞ。高所で震えてしまってピンボケを連発して、頑張ったわりに使える写真があまりなかった…。涙
キャンプ場の近くに戻ると、アスレチックがありました。ちょっとやりたくなってしまう。笑
大人たちがテントを張ったり、料理している間、子供たちはここで遊んでいるのかな…?
いつかはくると覚悟していた奴との対面
さて、キャンプ場にはフリーサイトのほかにバンガロータイプの場所があります。
私が写真を撮影している側がテントサイト、前の川を渡った奥側がバンガローです。
バンガロー側に行くには、この小川の板を渡って向こう岸に行く必要があります。写真に写る赤い橋でもいいですし、川に渡った板でも行けます。
川に魚でもいるかなーと、私は小川にかかった板に向かったのですが…。
※クリックで拡大しますが、ヘビ苦手な方は注意!
階段ブロックの隙間にとぐろを巻いたヘビが…。
ブロック2段前くらいで気がついて、のけ反りました。恐る恐る後退…。それにしてもでかい…。
私は地球上で生活する生物のなかでヘビが一番嫌いです。もう全身鳥肌が立って硬直状態になりました。
階段の一番上まで戻って、ひとまず息を整えてバンガロー側に行くか考えました。うん、せっかくだしバンガロー側にはいきたい。
そこで妙案を思いつきます。このヘビがいたのは階段の左端。つまり右端を通ってヘビに近づかなければ大丈夫!天才だ!!!
いけるいける!!大丈夫!!よし、GO!!!!
※クリックで拡大しますが、ヘビ苦手な方は注意!
なんで右側にもう一匹いるんだよ!!!!怒
もー、目に入った瞬間、腰を痛めるんじゃないかってくらいのけ反って変な声が出ました。しかも、右側にいるヘビは今すぐにでも動きだしそうな態勢じゃないですか。
近づいたらやられる…噛まれる…巻きつかれて足が壊死するんだ……(相手を知ろうともせずただ恐れをなす駄目思考)
2匹のヘビに守られたこの階段は私には攻略不可能で、バンガローを見に行くことは断念となりました。
その数分後、バンガローからその小川を渡す板に向かう家族連れが遠くから見えて、「ヘビ嫌いだったら終わったな」と直感。直後にお母さんと思われる方の悲鳴が2回聞こえました。
お母様、気持ちは痛いほど分かります。強く生きて下さいね…。
やたら好戦的な浦幌の動物たち
バンガローは見に行けませんでしたが、朝の散策は色んな意味でとても刺激的でした。
その後、出発の準備をしている時に景気づけで食パン1枚食べるかとパクついていたのですが、ほんの一瞬油断したときにカラスが突っ込んできて残りのパンが入った袋を奪われる事件も発生。
これは完全に自分が悪いんですけど、浦幌の動物たちが総出で牙を剥いてきた気にさえなります。野生動物たちとの遭遇は、これから先も続くでしょうから、距離感保ちたいですね。
ところで、北海道のカラスって身が引き締まっているんですよ。これぞ野生というたくましい体つきです。都会のカラスも賢くておっかないですけど、北海道のカラスをみてしまうと可愛げがあるなと感じましたよ。
しかし、テンションの下がる一日だった…。
釧路に向けてひたすら北上を続ける
浦幌を出発しました。しばらく道なりに進みます。途中、線路を発見しました。
ここを通る電車は、釧路より東の根室まで続くようです。私の行先とかぶるので、これから何度も見かけるかもしれませんね。
国道38号線を走り続けると、私の天敵トンネルの登場です。昨晩地図を読んで認識していたのですが、計3つあるようです。
写真に写っているのは直別トンネルです。自転車を通すことは考えていないと言わんばかりの車道の狭さ。後方の車を確認しつつ、車の流れが切れた瞬間をみて一気に抜けてしまいます。
黄金道路でのトンネル修行の後だったので、慌てることなくこなせたのではないかと思います。テールランプや反射材など、使えるものはフルで使用します(>>自転車旅で使えた照明道具のまとめ)
トンネルを無事攻略し、北上を続けると視界が開けた道にでました。いつの間にか海が真横にみえます。
天気が良いこともあって、ここの景色は最高でしたね。なんかこう…魔女の宅急便の海の見える街をBGMで流して走りたくなるような場所でした。
と、海をちらちら見ていたら角の生えた大きな鹿が飛び出してきてびっくり…。
道中、道の駅「しらぬか恋問」を発見したのでそこで休憩します。
釧路、根室に近づいてきたこともあってか、お土産コーナーでカニなどの海産物の取り扱いが目立ちます。
こういう海産物って買って食べたら美味しいのでしょうけど、自転車旅は生ものとの相性が最悪なのでなかなか手が出せません。
道の駅って地域によってお土産の内容に変化があって面白いですね。前知識が多いとお土産1つとっても見方が変わるのだろうなと思います。何でも詳しいって素敵なことです。
生もののかわりといってはなんですが、ソフトクリームを食べました。
ここで食べたのは白い恋人ソフトクリームです。思っていたより濃厚でびっくり。
しばらく休憩したのち走り出します。道の駅「しらぬか恋問」辺りからは大きな道路で交通量も多めです。
進行方向の地平線あたりは街が栄えているのが分かります。恐らくあそこが釧路なのでしょう。ゴール地点がはっきり見えているとどこか安心感があります。
そういえば、カニのデパートなる豪快な看板が。さすが北海道。笑
釧路の街が近づいてきました。
大きな橋を渡って街に入るのですが、橋を降りるときが一苦労。階段と、自転車はここを通ってねという申し訳なさ程度のスロープ。
いや、今まで橋の階段なんてそういうもんだよなとしか思いませんでしたが、このスロープに重量のある旅自転車を通すのが大変なのなんのって。上りは重いし、下りは怖い。
色々なものの見方があるなあなんて思いましたね。
釧路駅周辺に到着
道央のゴールと設定した釧路の駅前に到着しました。久々に大きな街でちょっと感動しています(車で乗りこんだ帯広を除く)
写真は釧路駅です。ここに来る途中みかけた電車の線路はきっとここに繋がっているんでしょうね。
さて、この街ではホテル泊をすると決めていました。ゆっくり買い出しや調べものをしたかったのと、道央編を終えたので自分の体に十分休息を与えるためです。
なるべくお金を使わないようにとは思いますが、ところどころこうやってスパッと休むことも必要だなと道央を通して学びました。
道の駅でWi-fiが繋がりますから、iPadで楽天トラベルを調べて予約を入れています。
自転車の修理をしておこう
実はここに来る道中、ボトルケージホルダーが割れてしまいました。
ペットボトルを支える部分が破損して、走行中ガタガタとうるさいので思い切って交換することにします。
幸い釧路の街にはイオンがあって、その中に大きな自転車屋があるとのことでしたのでそこに向かいます。
夜になってしまいましたが、イオンに到着しました。
田舎のイオンは駐車場が大きいと聞いていましたが規格外の大きさで驚きます。
自転車屋の店員さんが優しくて、ボトルケージのことについて色々教えてくれました。それと旅のことを言ったら、自転車に大きな不具合がないかさらっと見て下さったり。
色々と親切にして頂いたのでボトルケージにはまる専用ボトルも購入することにしました。ボトルケージホルダーはブラックバーン スリック ブラックを、専用ボトルはタイオガ サーモ ボトル 650cc シルバーを購入しました。
今までは900mLのペットボトルを使用していたのですが、夏場はすぐにぬるくなってしまうので不満がありました。専用ボトルはその点、頑張ってくれそうかな。
それとキャップがないので落とす心配がなく、口でくわえると開け閉めができるというのもいいですね。一回落とすと旅自転車は重くてバランス取るのが…ね。
夜の釧路の街を進むとラーメン屋が…
帰り道、道を一本間違えたと思うのですが、突然目の前にラーメン屋さんが…。
そういえば、北海道に来てから落ち着いてラーメン屋とか行けてなかったんですよね。道を間違えたのも何かの縁ですね。入ることにしました。
「正油ラーメン600円」
良心的な価格設定だと思いませんか?最近のラーメンって平気で1,000円超えたりして、ちょっと値段高すぎかなーって思っています。
私はシンプルなものが一番好きなので、お店入った瞬間「やったー!」と思いました。あと、隅っこの方でおでんが売られている店は点数高いです。
今回は正油ラーメンを頼みました。シンプルで美味しかったなー!
海沿いですし冷夏の影響もあってか、結構寒かったんですよ。そういう時に食べるラーメンというのは特別美味しく感じますね。
この後、ホテルに戻って購入したパーツを取り付けたり、今後の進路について調べたりして就寝しました。
北海道8日目まとめ
北海道8日目 90.48km走行(積算距離:439.15km) / 全行程10日目(567.18km)
浦幌から釧路まで走りました。
釧路は苫小牧以来の大きな街で安心感がありますね。北海道上陸当初は、釧路まで行けるかななんて不安もありましたが、無事到達することができました。
釧路を道央と道東の境界と設定しているので、今回で道央編は終わりとします。次回からは新章の道東編を開始する予定です。まずは根室を目指します。
道央編は、素敵な人たちとの出会いと別れが印象的でした。旅に慣れた者たちの言葉は私にとって響くことが多かったです。
北海道海岸線一周はまだまだ始まったばかり。この先もきっと面白いことが待っているはずです。