自転車

ママチャリホイールのスポークが折れたので修理した

ママチャリスポーク交換アイキャッチ画像

ママチャリ自転車の後輪ホイールのスポークが折れていたので交換・修理しました。

半壊ママチャリ再生企画の一環ですが、よりにもよって作業が面倒な後輪タイヤのスポークが折れているという不運…(^^;)

10年近く乗っているので新しいホイールにしてもいいかなあと思いましたが、まずはスポークの交換で様子をみることにしました。

ママチャリの折れたスポークを交換する

状況観察

―スポーク交換が出来る状態にする(下準備)

【半壊ママチャリの再生】第一回:自転車の現況を観察するでも少し触れたのですが、2本のスポーク破損が確認されました。1本はハブ付近でポキりと折れ、もう1本は折れてはいないのですがハブから外れて首の部分が曲がっていました。

つまり2本のスポークを交換することになります。

スポーク交換はホイールからタイヤを外して行うため、(1)自転車本体から後輪を外す(2)後輪からタイヤ、チューブ、リムテープを外す作業を行います。

これら作業については以下の記事にまとめてあるので、よろしければご覧下さい。

スポーク交換のためホイールだけの状態にする

ホイールのみの状態にするとこのような状態になります。

―スポークの長さや太さを把握する

さて、スポーク交換!といきたいところですが、スポークには様々な長さ、太さのものがあります。そのため自分の自転車に付いてるスポークを理解する必要があります。

調べるのが面倒な場合は生きているスポークを自転車屋さんに1本見せれば教えてくれると思いますが、スポークのバランスが崩れて調整が面倒かな…?

私の場合、折れずに外れたスポークがあったのでそれで調べてみることにしました。

スポークの長さを専用の物差しで計測する-01  スポークの長さを専用の物差しで計測する-02

まずスポークの長さですが、パークツール SBC-1というアイテムを使用します。スポークの首を引っかけて長さを正確に測ることが出来る専用の物差しです。

これによると296mmでした。ただ、首が少し曲がったスポークなので正確には295mmかもしれません。

スポークの太さを計測する

次にノギスでスポークの太さを測ります。今回は2.30mmと出たので#13(Φ2.3)でした。ちなみにママチャリの前輪スポークは#14(Φ2.0)であることが多いようです。

 

 

ニップル回しでニップルの太さを計測する

スポークをとめるニップルと呼ばれる部品のサイズを計測します。今回は#14が使用されていました。特に破損はしていなかったので、そのまま流用できそうです。

 

 

ちなみに写真に写っているのはニップル回し(ホーザン C-120)と呼ばれるニップルを締めるときに使用する工具です。ニップル締めはマイナスドライバーやペンチでも出来ないことはないですが、1つあると便利◎

スポーク交換

スポークを購入

スポークは自転車屋さんで購入することが出来ます。もちろんネット通販でも購入できるのですが、36、72本セットなどホイール1,2本分でまとめて売られていることが多いので、1本単位で譲ってもらえる自転車屋さんがありがたかったりしますね。

価格は50~100円/本程度でしょうか。私は50円/本で、予備も含めて4本購入しました。

スポークの先端を観察

スポークの先端を並べてみました。新品、先端曲がり、折れの順です。

この写真から先端曲がりはかなり外側に曲がっていることが観察できますね。

 

スポーク、ニップルともにいくつか材質があります。スポークは鉄、ステンレス、ニップルは鉄、真鍮(しんちゅう)、アルミなど。

ママチャリ用途だとステンレス、真鍮あたりの組み合わせが錆びずに耐久性も確保できて良いのですが、私の自転車はともに鉄製でしたのでそれに合わせます。

しばらく様子をみて調子が良さそうだったら全ステンレス化をしようかなと思います。

スポークを組む際はスポークの通し方に注意する

スポークを組む際の注意ですが、スポークの交差点を他のスポークを参考に同じにします。

ピンクの丸の交差の順番がそれぞれ違うことが分かります。

 

ニップルにKURE5-56を噴く

ニップルの内部の潤滑をよくするためにKURE 5-56を吹き付けておきます。

 

 

スポークをニップルに繋ぐ

ニップルとスポークを繋ぎます。だんだん固くなってくるので、ニップル回しを使いながら締めていきます。

スポークの締め具合はスポークテンションメーターがあるといいのでしょうが、ママチャリなので手で触った感じで判断します(^^;)

振れ取り台で振れを取る

振れ取り台でホイールの調整をする

1からホイールを組み上げている訳ではないのですが、振れ取り台で振れを確認します。

縦振れ、横振れ、センター出しと順番に見ていきます。

 

横振れを取る様子

今回はスポークが2本のみの交換ということで横振れの調整がメインでした。振れる箇所を探り当ててニップルを少しずつ(1/4回転など)締めていきます。

ママチャリのホイールということで完璧を求めすぎずある程度落ち着いたら完成としました。

 

振れ取りが終了したらリムテープ、チューブ、タイヤを装備して自転車本体に戻します。

まとめ

以上、ママチャリの折れたスポークの交換についてでした。

スポークは重たい荷物を載せたときや強い衝撃が加わったときなどに破損することがあります。あんなに沢山のスポークで支えられているのに、1本でも折れるとバランスを崩して連鎖的に破損することがあるので厄介です。

スポークの折れは自転車屋さんで修理してもらうのもいいのですが、旅先など思わぬところで困ることがあるかもしれません。

そんなとき予備のスポークと交換の知識があれば、自分で修理することが出来るようになり行動の幅が大きく広がります。

旅というのはちょっと特殊なケースですが、単純に安く済むというメリットがあるので挑戦してみる価値はあると思います◎

しかし、振れ取り台は700Cのハブダイナモホイールを組もうと思って購入しておいたのですが、中々時間が取れず放置していたら先に違ったシーンで活躍してくれました。汗

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