自転車旅を計画するとき「スマホ(携帯端末)の充電どうしよう…」と悩む方は一定数いるのではないでしょうか。
充電を必要とするアイテムは、携帯電話に限らず、タブレット、自転車のライトなど結構多いのですよね。
私は未だにガラケーがメインです。スマホを所持していますが、外出時に触ることはほとんどありません。そんな私でも北海道海岸線一周3000kmに挑戦したときには、充電問題に悩まされました。
今回の記事では、サイクリング(主に長旅)で悩みがちな充電問題についてまとめてみます。
- 自転車旅をしたいけれど、充電どこでしよう?
- 充電グッズのおすすめある?
このような方に参考になるように、私の経験を踏まえて紹介したいと思います。
この記事の内容
- 旅先で充電できる場所を考える
- モバイルバッテリーについて【使用例あり】
旅先で充電できる場所を考える
自転車旅における充電方法を考えると、真っ先に思いつくのは2つでした。それはコンセントのある場所を探すこと、モバイルバッテリーで充電することです。
この2つで優先順位をつけると、まずコンセントを探して電源を確保する、次にモバイルバッテリーを利用するという順序が効率的かなと思います。
モバイルバッテリーは充電した分がなくなると、再充電するまでは用途をなしません。そのため、可能な限りコンセントのある場所を確保して充電する癖をつけた方が良いと思います。
宿泊先(ホテル、民宿、漫画喫茶、ライダーハウス)
ホテルや民宿に泊まるのならば電源は100%確保されますね。
目的の宿泊先に辿りつくまでの日数・時間を考えて、そこにいたるまでに足りない分をモバイルバッテリーで補うようにします。
漫画喫茶でも充電が可能ですが、コンセントの空きがなかったり、差込口が遠い場合があります。
空きがない場合はPCのポートに挿しこみ、差込口が遠い場合は延長コードを所持していると対応できます。漫画喫茶はスペースが狭いので延長コードで体の邪魔にならないところに配線してやることも可能です。
ライダーハウスも基本的に充電が可能です。稀に大部屋でコンセントが足りなくなることあがあるので、ここでも分岐付きの延長コードを所持していると役に立ちます。
キャンプ泊を繰り返す場合でも、キャンプ場にコンセントがあるケースや、親切な管理人さんが充電させてくれる場合もありました。確認してみると良いと思います。
コンビニ、ファストフード店、コーヒーショップ
最近はイートインのあるコンビニが増えてきました。席に座ってみるとコンセントがあることがあります。
ファーストフード店は、例えばマクドナルドの席にコンセントをよくみかけます。wi-fi使用もできるので、旅人には重宝されている場所ではないでしょうか。
このように普段訪れるところに、意外とコンセントが設置されていたりします。長時間居座るところではないので、充電満タンとはなかなかいきませんが覚えておくと便利です。
食事がてら、マナーを守って利用させてもらいましょう。
所持していると便利な道具
延長コード

先ほど少し書きましたが、充電はできてもコンセントの位置が微妙という漫画喫茶でよくあるケースです。携帯電話が置きづらく、自分のスペースを狭めてしまうことも…。
延長コードを1つ持っていると、取り回しがきくようになり非常に便利です。また、分岐タイプのコンセントを選択すれば、ライダーハウスなど複数の人間が宿泊するスペースでもコンセントを分けあえるので活躍するでしょう。
AC接続充電器 Anker PowerPort 4


USBポートを4つに分岐させる充電器です。
充電器(コンセントに差し込む箱の部分)って各電気製品ごとに用意するとかさばりませんか?手持ちのUSBケーブルを介して充電する製品は、このPowerPort 4にまとめてしまいましょう。
私の場合は、ガラケー、スマホ、タブレット、モバイルバッテリー×2、フロントライトの6つを所持していたので、この一台で綺麗にまとまりました。
ちなみに漫画喫茶やライダーハウスでは延長コードにこの製品を繋ぎ、この製品以下はバッグ等にしまっています。むき出し放置って無防備であまり好きじゃなくて…(^^;)
Anker PowerCore Fusion 5000


こちらもUSBポートを2つ備えた充電器になります。
この製品の最大の特徴は、充電機能だけでなく製品自体にモバイルバッテリーの機能が搭載されている点です。はじめて見かけたとき、強い衝撃を受けました。
バッテリー容量は5,000mAhと少なめな印象(充電性能はスマホ1回ちょっとかな?)
自転車旅は限られた時間で、効率よく充電しなければなりません。言いかえれば、手持ちのアイテムをいかに一気に充電できるかです。
そうなるとUSBポート数、バッテリー容量ともにちょっと心もとないかなあという気がします。
でも、仕事の出張、友達と旅行(飛行機・電車移動で宿確保状態)というシチュエーションならば、これ1つで十分足りると思います。宿泊先が決まっている数日程度のサイクリングも対応できるかな?
そのうち容量が倍の10,000mAhの製品とか出てきそうですね。そうなれば自転車の長旅でも使えるかなって思います(ポート数も増やして欲しいな!)
モバイルバッテリーについて考える
コンセントがない環境を考えてみましょう。そこで力を発揮するのはモバイルバッテリーです。
モバイルバッテリーは、事前にコンセントのある場所で充電をしておきます。そこで蓄電した分を場所を選ばず、手持ちの電子機器に供給することができます。
注意点が2つあって、モバイルバッテリーに充電するために充電器を必要とすること、そして蓄電容量が増えるほど、重量も重くなることです。
充電器はスマホ用を流用してもいいですが、ここは上記で紹介したようなUSBを複数に分岐させるタイプを所持していると充電効率が格段に上がります。(例:2つ以上に分岐していれば、スマホとモバイルバッテリーを同時に充電できるなど)
自転車旅では荷物の軽量化が切っても切れない問題のため、モバイルバッテリーの選択は場所や日数によって大きく変わります。
Anker PowerCore 10000


バッテリー容量10,000mAh、USBポート1つの小型バッテリーです。
180gと非常に軽く、角が取れた丸みのあるデザインなので収納がしやすいです。
USBポートは1つですが、私の場合は移動中に緊急で2つの機器を同時に充電したいというケースは数える限りしかありませんでした。それも旅に不慣れだった最初のころだけです。
小型で軽くどこにでも収まるのが強みで、一台持っていると組み合わせがしやすいです◎
この製品の後継機が発売されたので、1つ下で紹介します。
Anker PowerCore II 10000


上記Anker PowerCore 10000の後継機になります。
大きな変更点として、電子機器に対する充電速度がさらに向上したようです(PowerIQ 2.0の搭載)
本バッテリーへの充電も高速化されていますが、フル活用するためにはQuick Chargeに対応した充電器を用意する必要があるので注意して下さい。

充電開始ボタンの位置が変更になりました。
古いタイプは側面にボタンがありましたが、新しい製品は正面(広い面)にボタンがあります。充電残量を示すLEDも4個から8個に増えています。
古いタイプに比べて充電時間が減少したという点は、充電時間の限られる自転車旅ユーザーには嬉しいアップデートではないでしょうか。
この製品は北海道一周後に購入したのですが、今だったらQuick Charge対応充電器とこの製品を組み合わせて持っていきたいですね。
でも古いタイプは新作の登場で価格が安くなっていたりします。どちらも使いやすい製品なので、お財布と相談しつつ好みで選択するとよさそうです。
RAVPOWER 大容量 モバイルバッテリー 22000


北海道一周の際にAnker PowerCore 10000の予備バッテリーとして購入したものです。
バッテリー容量22,000mAh、USBポート3つ搭載という要塞仕様。
公式HPをみるとiPhone 6を約9回、iPad mini4を約3回フル充電可能とあるので、いかにバッテリー容量が多いかが分かります。
しかし、その反面重量が412gもあります。実際に持ってみるとなかなかの重さです。
バッテリーの蓄電容量は魅力的ですが、重さのことがあるので全ての自転車ユーザーにおすすめ!とまではいえず、人を選ぶ製品だと思います。
私自身は、北海道一周時にAnker PowerCore 10000だけではバッテリー不足になることがあったので、持っていって良かったです。
自分の用途に合わせて組み合わせよう

あなたの自転車旅はどのようなもの?
はじめて自転車旅を行うのでしたら、色々と不安が多いと思います。
1つだけいえるのは、自転車旅は載せられる荷物が限られているということです。
便利さを求めれば重量は重くなり、その分自転車のスピードは落ちます。自転車のスピードを求めるならば荷物を減らす必要があり、結果不便になります。
自分の自転車旅をどのようなものにしたいか考えて、バランスを考えましょう。
実際の組み合わせ方
実際の組み合わせ方をシュミレーションしてみます。あれこれ考えだすときりがないので、私が実際に所持しているアイテムを組み合わせて考えてみることにします。
一日サイクリングの場合
持っていくもの:スマホ(ガラケー)、タブレット、ライトを想定
- 充電装備を持っていかない
- Anker PowerCore 10000(Ⅱ)を1つ
- Anker PowerCore Fusion 5000を1つ
一日サイクリングでしたら、スマホでマップやナビを使用するかがポイントでしょうか。
何かあったときに開く程度なら不要です。
軽量なAnker PowerCore 10000(Ⅱ)か、ハイブリットタイプのAnker PowerCore Fusion 5000のどちからがあれば足りると思います。
何日か宿泊する場合
持っていくもの:スマホ(ガラケー)、タブレット、ライト、モバイルバッテリーを想定
- 充電器 Anker PowerPort 4(USBポート4つ)+モバイルバッテリー
- 充電器 Anker PowerCore Fusion 5000(USBポート2つ)+モバイルバッテリー
ホテルなど電源のある宿泊先が確保出来ているか、どうかがポイントです。
ホテルの場合は、ハイブリットタイプのAnker PowerCore Fusion 5000とAnker PowerCore 10000(Ⅱ)のモバイルバッテリーでどうでしょうか。
ホテルに付いたらPowerCore Fusion 5000にPowerCore 10000(Ⅱ)を接続しつつ、残り1つはスマホなりライトなりを充電します。
キャンプ泊の場合はRAVPOWER 大容量 モバイルバッテリーを1つ持っていくと安心かもしれませんね。心配性の方はPowerCore Fusion 5000もセットでどうぞ。笑
長旅の場合
長旅の場合は、モバイルバッテリーの故障や紛失というリスクを想定しましょう。2つに分けて持っていた方が安心です。
また、延長コードを持っていくと漫画喫茶のような狭い空間でも柔軟に対応ができます。
長旅がすべて電源のあるホテル泊ならば、軽さ重視でPowerCore 10000(Ⅱ)のような軽いものを2つで良いと思います。
キャンプ泊を挟む場合は、RAVPOWER 大容量 モバイルバッテリーのような大容量タイプが1つ欲しいですね。
大容量モバイルバッテリーの注意点として、コンセントに挿してからフル充電されるまでに長い時間を要する傾向があるので、コンセントを見つけたら早めに充電する癖をつけて下さい。
いつ電源を確保できるか分からない状況(キャンプ泊)のときは、コンセントを見つけ次第、一気に充電してしまった方が効率がよい場合が多いです。
そのため充電器はUSBポートを4つ備えるAnker PowerPort 4を選択し、モバイルバッテリーはPowerCore 10000(Ⅱ)とRAVPOWER 大容量 モバイルバッテリーの2台持ちにします。
私はPowerCore 10000(Ⅱ)をリュックに入れて通常用、RAVPOWER 大容量 モバイルバッテリーをパニアバッグに入れて緊急用(テント泊で寝る前使用用途)と使い分けています。
この記事では私が使用しているモバイルバッテリーを前提に紹介しているので、お持ちの好ものや好きな製品に置きかえて考えてもらって大丈夫です。
ただ、旅後のことを考えるとサイズや容量などタイプの異なるものがあれば、様々なシーンで使い回しがききますね。
まとめ
充電機器の選択は、使用者の端末の仕様や個数、使用状況によって大きく異なるので一概にいうことはできませんが、参考になればとまとめてみました。
私の場合は、北海道海岸線一周時(40泊ちょっと)、モバイルバッテリーを2つで容量がちょうどよく、それが正解でした。
もしかすると大容量1つでもなんとかなったかもしれません。でも、見知らぬ土地でキャンプ泊を繰り返し、充電残量をギリギリにしたまま生活するのは精神衛生上よくないです(^^;)
ご自身のサイクリングスタイルに合わせて、充電環境を整えてみて下さいね。
話は反れますが、キャンプ泊は楽しいです。でも、たまにはホテル泊にしてベッドで体を休めようって考えることも大切ですよ。旅が長引くほど疲労は増していきます。バッテリーを充電しつつ、体もしっかり休めましょう。
最後に、世の中には、ソーラーチャージャーという製品も存在します。
太陽光にパネルをあててエネルギーを発電させるというものです。発想は素晴らしいし、使い方によっては非常に便利なものと思います。ただ、自転車旅では重量とエネルギー生産効率を考えるとどうでしょうか。
以前、私が自転車旅で使用するレインウェアと管理法についての記事でも書きましたが、日本は年間120日程度は雨というデータがあります。
一年の1/3は雨で、季節による日照時間の変化が大きいという点からも効率よく発電できる時間は限られるのではないかと考え、検討はしましたが購入までは至りませんでした。
一応そのような製品もありますから、興味がある方は調べてみて下さい(^^)/

クロスカブ本体の改良
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