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自転車カバーは車種や目的に応じて使い分けると便利【自宅用・旅用】

自転車カバーアイキャッチ画像

自転車カバーの使い心地について、今まで使用した自転車カバーと所持している自転車(旅用自転車、ママチャリなど)の組み合わせを例に考えました。

私は自転車を屋外保管する際、屋根がないところでは自転車カバーをかけるようにしています。雨によるサビ、紫外線による劣化、ほこり・花粉などによる汚れの付着を防ぎたいからです。

また、自転車旅で大きな街に駐車して泊まる際は、自転車および付属アイテムなどの盗難防止の点からもよく使用していました。

このように自転車カバーは様々な使い方ができますが、経験を重ねると素材やサイズ感などその時々求められるものが違うなという気づきがありました。

今回は私が今まで使用してきた自転車カバーとその使い分けについて紹介したいと思います。

この記事の内容

  • 自転車カバーをかける自転車の紹介(街乗り兼旅自転車、ママチャリ)
  • 2種類の自転車カバーを用途(自宅保管、旅)に応じて使い分ける
  • 自転車カバーの耐久性など、3年使用してみて

自転車カバーをかける自転車の紹介

1:プレシジョントレッキング(プレトレ)

バイクカバー説明まず、カバーをかける自転車の紹介です。1台目は当ブログの主力自転車プレシジョントレッキング(以下プレトレ)になります。

見た目はクロスバイクで性能がママチャリという不思議な仕様でしたが、改良を重ねるにつれてリアキャリア、ドロップハンドルに前カゴ残しなど個性的な自転車となりました。

街乗りから長旅までこなすメイン自転車なのでこの自転車を中心に紹介していこうと思います。

2:ママチャリ(シティサイクル)

自転車カバーをかけるママチャリ自転車補足的な話としてママチャリ自転車にも試してみようと思います。これは26インチで前後カゴがあるタイプの自転車になります。

ママチャリは他にも何台か所持していますが、本機は前後のカゴなどかさばるアイテムが分かりやすく全部装備されていたので選んでみました。細かい部品交換や他のママチャリについては以下のページにまとまっています。

ママチャリ整備録アイキャッチ画像
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自転車カバーを車種・用途別に考える

自宅用:ブリヂストン ロイヤルサイクルカバー シリーズ

私が自宅用で使用している自転車カバーは、ブリヂストン ロイヤルサイクルカバーシリーズです。この製品は自転車の車種やサイズによって4種類展開されています。

商品はTYPE A、B、C、Dと分類されており、それぞれのカバーの対応範囲は以下の写真の通りです(クリックで拡大します)

バイクカバーサイズについて-01   バイクカバーサイズについて-02

まずはメイン自転車のプレトレで試していこうということで、「前カゴ付+スポーツ車」の区分であるタイプBを選択することにしました。

タイプB: ロイヤルサイクルカバー CV-KMS3

ブリヂストンCV-KMS3全体というわけで、プレトレを自宅保管想定でブリヂストン ロイヤルサイクルカバー タイプBを購入しました。

上記写真は実際にカバーをかけてみたところですが、ぴったりサイズですね。後輪が少し出てしまっているのでやや小さいともいえるのかな。それと前カゴやドロップハンドルにあたって前側が少し張り気味です。

これで既に余裕がない状態なのでパニアバッグを付けた状態だとかなり厳しいかなと感じますね。小さく折りたためないので旅に持っていけませんし、自宅でパニアをそのまま放置ということもないと思うのでまずないケースだとは思ますが。

余計な部品を付けてないスポーツ自転車ならば、タイプBでいいんじゃないかなという気がします。前カゴ付きシティサイクルだと小さい気が…。

 

タイプC: ロイヤルサイクルカバー CV-KMRB4

―プレシジョントレッキング(プレトレ)の場合はいい感じ

ロイヤルサイクルカバー タイプC 次に一回り大きなロイヤルサイクルカバー タイプCを購入してみました。

こちらの導入はタイプBを購入してから約一年後のことでした。理由は着脱時にカバーが前カゴやドロップハンドル、リアキャリアなどに引っ掛かりストレスになったためです。

タイプCは後カゴ付き自転車まで対応するサイズということで大きめですね。プレトレに被せてみると、タイプBと比べて自転車全体がすっぽりと収まります。

多少大きめではありますが、大きい分には前後にある鍵を通す穴を鍵やヒモでしばって固定、余ったカバーを大きめの洗濯ばさみで前後輪とめるなど対策はありますから特に問題にはならないと思います。

カバーの着脱は日々のことですから着脱時のストレスが少ない方が個人的には好みですね。

ちなみに私の所有するクロスカブというオートバイのカバーでも大きめのカバーを導入し大きな洗濯ばさみでとめる対応をしています。

クロスカブのバイクカバーアイキャッチ画像
クロスカブ110に使用中のバイクカバー、一例【リアボックス装備】今回は私の所有するクロスカブ110(JA45)のバイクカバーについてです。 Active Winner バイクカバーLL(黒色)という...
―前後カゴありのママチャリは全体的に引っ掛かり余裕がなさげ

ママチャリにロイヤルサイクルカバータイプCを被せるタイプCをママチャリに被せてみると、全体的にピチピチという印象でした。写真のように前輪タイヤや後輪側のスタンドが見えてしまっていて少し余裕のない感じがしますね。

特に後ろカゴとの引っ掛かりが気になりました。タイプBカバーがプレトレと引っ掛かる点を嫌ってサイズアップした口なので、個人的にはマイナスポイントです。

以上を踏まえると、私が前後カゴありママチャリのカバーを選ぶ場合は、さらにサイズを1つ上げてタイプDを選びますね。

ロイヤルサイクルカバーの特徴(全般)

ロイヤルサイクルカバーのタイプBとCをみてきました。全タイプに共通する細かい特徴をさらっとみてみましょう。

カバー上部に通気口がある

まずカバー上部に通気口が設けられています。カバーの中に風が入り込んで膨らんだときに、中の空気を逃がせる仕組みです。多少換気にもなるのかな?

 

自転車カバーにワイヤーケーブルが取り付けられる

カバー下部の前・後輪部分とも丸い穴が開いています。ここにワイヤー錠などを通して自転車と固定することが可能です。強風やカバー自体の盗難対策に一役買う機能となります。

 

自転車カバー下部はマジックでとめられる   

カバー底面中央部分にはマジックテープが付いています。強風時のバタつき防止用なのですが、ちょっと粘着力が弱いかなあ…と感じます。オートバイカバーのようにバックル式だったら最高です。

自転車カバーのバックル説明

カバーの上部にはバックルが付いているので、これを選択棒などにとめることで、簡単にカバーを干すことが出来ます。

洗濯時に便利ですが、これを先ほどのカバー底面に付けてくれたらな…。汗

前かごに水が貯まりやすい

一点、注意があるとするとカゴの部分に水がたまりやすいです(この現象は本製品だけでなく、自転車カバー全般にいえることですが…)

雨上がりに自転車や自分が濡れないようにうまく水を流してやる必要があります。

自転車旅には100均の自転車カバー(DAISO)

100均の自転車カバー全体ここからは自転車旅用カバーの話です。今まで紹介したロイヤルサイクルカバーはしっかりしているものの、折りたたみがし辛いのが難点です。

自転車旅では積載容量が限られるため、荷物がコンパクトである点が求められます。そんな時に役に立つのが100円ショップのペラペラなカバーというわけです。

私はよくダイソーで購入するのですが、サイズの何種類がいくつかあります。その中でもミニバイク用を好んで使用しています。ミニバイク用ならば、旅装備状態(前カゴ、ドロップハンドル、リアキャリア+パニアバッグ)でも余裕を持って収めることができました。

100均自転車カバーは洗濯ばさみで強風対策

ただし、100均自転車カバーは、機能が乏しいあくまで簡易的なものです。強風で飛びやすい、破れやすいなどの欠点があります。何か挟むものを持っていると多少風に強くなるので、覚えておくとどこかで役立つかもしれません。

 

100均カバーの劣化について

100均の自転車カバーの破れやすさは写真の通りです。北海道一周中に購入し、しばらく耐えていたのですが、台風・大雨の連続技で見るに堪えない姿に…(^^;)

100円なので破れたら交換という割り切りの精神は必要ですね。

耐久性にやや難がありますが、薄くて収納しやすいこと、100円ショップという入手性の高さから自転車旅用のカバーといてはおすすめできます。 

自転車カバーの耐久性など、3年使用してみて

自転車カバーを2,3年使用してみて最後に自転車カバーの耐久性について考えてみようと思います。100均カバーのところで少し触れましたが、自転車カバーは基本的に消耗品です。雨風、紫外線などに晒され傷み、いつかは破れます。

私の場合、冒頭で紹介したブリヂストン ロイヤルサイクルカバーの寿命はタイプBが3年、Cは2年ほどでした。

まず寿命が短かったタイプCですが、強風で何度か転倒させてしまって地面と接触した箇所から傷みが広がっていきました。

自転車カバーは転倒や引っ掛かりのダメージに弱いBは大きな転倒がないこともあってCよりも長くもちました。

破れた原因は紫外線による劣化からと考えています。2、3年も使うと全体的に弱くなってきますが、前カゴやドロップハンドルなど接触が多いところの傷みが顕著で、そこに一度穴が開くと最後は裂けるように一気に破れてしまいました。

自転車カバーは転倒や引っかけなどの物理的ダメージはNG

BとCの破れ方から自転車の転倒や引っかけは破損の決定打になりやすいと感じました。

また、経年劣化を考えたときに張りのある部分(ドロップハンドルやカゴの端など)が弱る傾向がある気がしました。

これら問題を回避するために、転倒しない置き方や引っかけ(パツパツ)対策としてカバーサイズを1つ上げるなどを工夫するようにしています。ただし、サイズを上げるとカバーの表面積が大きくなるので風を受けやすくなるという問題もあり悩ましいところです。

上述の通り、私は余った分カバーは洗濯ばさみで挟んでおきダボつかせないようにして対処しています。メーカーによって耐久性はあるのでしょうが、高耐久をうたっていても転倒、ひっかけには注意しましょう。

まとめ

ロイヤルサイクルカバーはジャストサイズか1つ上を選択

ブリヂストンのロイヤルサイクルカバーを表にまとめると以下の通りです。

TYPE サイズ(インチ) 自転車分類 形状
A 14、16、18、20、22、24、電アシ20 幼児、子供、シティ
B 24、26、27、28、電アシ24、26、27 シティ、軽快車、スポーツ 前カゴ付き
C Bと同じ シティ、軽快車 前・後カゴ付き
D B、Cと同じ シティ、軽快車 前・後児童座席付き

上記表を眺めていると、対応インチサイズはB~Dはどれも同じなんですよね(※対応形状の違いで後輪周りの細かい数字は異なります)

数字を計測するのが一番ですが、表の形状違い(カゴの有り無しや児童座席有り無しなど)に照らし合わせて選択すれば間違うことはなさそうです。

その上で少し余裕持たせたいなと思うならば1サイズ大きめの物を選ぶといいのかなと実際に購入してみて感じました。

自宅保管用と旅用で使い分ける

自転車カバー外装比較

以上、自転車カバーについて経験則からまとめてみました。

ロイヤルサイクルカバーと100均カバーはどちらも一長一短ですが、しっかり出来ているブリヂストンのカバーは自宅保管向き、携帯のしやすさという点で100均カバーは自転車旅向きかなと考えています。

自宅保管は長い期間使用するわけですから、生地が分厚かったり、ワイヤー錠が通せたりと作りこまれた物の方が良いのではないでしょうか。ただ、どうしても紫外線で劣化・傷むものなので、一度買えばずっと使用できる!というわけではないことはご了承下さいね。

またアパートやマンションの場合、周りの自転車が倒れて巻き込まれ、カバーが破れた…なんてリスクもあるかもしれません。ご自身の環境に合わせて高すぎず安すぎず、丁度よいものを選ぶことも精神衛生上大切かなと思います。

100均のカバーは破れやすそうな印象を持ちますが、旅先で1枚持っていると便利ですよ。100円なので仮に盗まれたりいたずらされても痛くもかゆくもないですからね(^^;)

自宅で使用する際は頑丈そうなもの、出先では携帯性に優れるもの、と上手に使い分けると快適な自転車生活が送れますよ。

クロスカブ生活、若かりし頃の夢を実現する