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ママチャリ(シティサイクル)のタイヤの選び方、一例

ママチャリタイヤの選び方アイキャッチ画像

ママチャリ(シティサイクル)のタイヤの選びについてまとめました。

…といっても全てのメーカーを隅から隅まで網羅しているわけではなく、主に私がタイヤ交換の時に試したタイヤとその周辺の情報です。

ママチャリはとりあえず乗れればOK!な方が多いと思います。下手するとろくすっぽ空気を入れずにペシャンコなタイヤのままな人も見かけたり…(^^;)

でも、タイヤにも色んな種類の製品があってちょっと気にかけてみるだけでも走行性やパンク耐性が向上したりするんですよ。

パンクや摩耗などタイヤに問題が発生したときに自転車屋さんに修理をお願いするのも楽で良いですが、自分で気にかけてみるとタイヤのことが色々分かったりして楽しかったりします。

タイヤ選びに関心を持たれた方に、少しでも楽しさが少しでも伝わればと思います。

この記事の内容

  • タイヤのサイズの確認の仕方
  • タイヤ選びで抑えて抑えたい最低限のポイント
  • ママチャリのタイヤ選び、一例

自転車のタイヤの選び方…の前に

まず自転車のタイヤのサイズを確認

楽しいタイヤ選びの前に自身の所持する自転車のタイヤの下調べが必要です。

自転車のタイヤにはそれぞれサイズがあります。タイヤの側面にサイズが記載されているので調べてみましょう。以下の写真の場合だと…。

タイヤ側面の数値を読み取る

27 × 1 3/8 37-630

とあり、赤線部分より27インチのタイヤだと読み取ることができます。

前半赤線をインチ表記後半青線をETRTO(エトルト)表記と呼びまして、どちらからも自転車のタイヤサイズ情報を得ることが出来ます。

タイヤ選びは青線(タイヤ幅mm – ビード径mm)を読み取ることが一番間違いないのですが、ママチャリタイヤは「このタイヤは27×1 3/8の製品です」というインチ表記が前面に押し出されて売られていたりするのでややこしいですね。

これら内容は以前以下の記事にまとめたので、細かい内容に興味がある方はご覧になって下さい。

ママチャリの全体像改良前
ママチャリにハブダイナモホイールを導入+タイヤ・チューブ交換我が家のママチャリ(シティサイクル)は昔懐かしいダイナモライトが付いています。「重くて辛い…」という相談があったので思い切ってホイールごと交換、オートライトを装備しました。タイヤ、チューブ、リムテープも全交換したので、そのときの様子を記事にしました。...

私の手元のママチャリ(ママチャリ整備録にまとめあり)を確認すると26インチが1台、27インチが3台あります。

タイヤ側面の数値を読み取ると、26インチは26 1 3/8 37-590、27インチは3台とも27 1 3/8 37-630の表記が確認されました。ご参考まで。

近年は電動アシスト自転車の普及もあり、同じインチ表記でも太めのタイヤが装備されているケースがあります

私の自転車からタイヤ数値の一例を示したものの、すべてが同じとは限りません。タイヤ交換時は所有される自転車のタイヤ数値をきちんと観察・把握されることをおすすめします!

タイヤ交換で抑えたい最低限のポイント

楽しいタイヤ選びの前にもう少し抑えておきたいポイントがあります。それはママチャリの後輪は前輪に比べて、タイヤの減りが早く、交換作業が大変ということです。

タイヤの減りは自転車の駆動輪が後ろにあるためとされています。ママチャリの場合は荷重も多少関係あるのかな?

交換作業については物理的な構造上の問題です。前輪に比べると部品が多いので手間がかかります。以下の記事に後輪作業のまとめを書いたので、興味がある方は覗いてみて下さい。

後輪車体右側撮影
一癖あるママチャリ後輪の外し方+英式バルブ虫ゴム劣化の観察ママチャリの後輪は変速機やブレーキ、チェーン引きなど様々な部品が付いていて、取り外すのは一苦労。作業のコツは形状を写真に収めておくことと、部品の順番を細かくメモしておくことではないでしょうか。実際に自分がタイヤ交換をした際の写真を交えて説明します。...

これら点から(せめて)後輪はある程度ちゃんとしたタイヤを選んだ方が、後々のトラブル発生の減少、無用なタイヤ交換作業に繋がりストレスを少なくできます。もちろん強制ではないですが、後輪は本当に面倒なので一応…(^^;)

  • タイヤは前後輪で比べると後輪の方が減りが早い傾向があります
  • ママチャリ後輪タイヤの交換は前輪と比べると大変です

ママチャリのタイヤ選び、個人的一例

さて、ここからは実際のタイヤ選びについてです。前半は私はよく購入するタイヤを紹介し、後半はいくつかのメーカーのタイヤのまとめをしてみたいと思います。

個人的によく購入するタイヤ2選

―パナレーサーのスーパーハードタフネス、IRCのサイクルシード85型

私がよく購入するのはパナレーサー スーパーハードタフネスIRC サイクルシード 85型です。パナレーサーは耐パンク性能をIRC 85型は走行性(+対磨耗)をうたっています。

価格はどちらも2本セットで4000円前後でしょうか。チューブも付いてきます(パナレーサーはリムテープも付属しました)

どちらもよく購入するのですが、使い分けとしては後ろにカゴを付ける自転車はスーパーハードタフネス、後ろにカゴを付けないシティサイクルタイプにはサイクルシード85型としています。


―後ろにカゴをつける時はパンク性能重視のスーパーハードタフネス

まず1つ目のスーパーハードタフネスはパナレーサーの公式HPを覗くと以下の記載があります。

貫通パンク、リム打ちパンク、チューブの擦れパンクなどさまざまなパンクに強く、ハードな使用に最適な耐パンク性能強化モデル(*1)

後ろにカゴを付けているとタイヤ交換作業で車体をひっくり返すのも億劫です。そこでなるべく頑丈そうなタイヤを…ということで本製品に行き着きました。

乗り心地ですが個人的には今まで試した中で一番気に入っています。上手に表現できませんが、固すぎずベチャベチャしているわけでもなく…でママチャリ向きな感じがします。

重量は27×1 3/8で670gとやや重たいのが難点ですが、ママチャリ自体が重いですからある程度は割り切りの精神です。

ちなみにパナレーサー製品は北海道一周をした際にリブモPTを使用しています。3000km走った頃にはタイヤがへたったので、タイヤの消耗は若干気になっています。ただ街乗り自転車は3000km走る前に紫外線でタイヤが傷む気がしますけど。笑


―後ろカゴなしのシティサイクルには走行性重視のサイクルシード85型

次に2つ目のサイクルシード85型ですが、最近前カゴのみの一般的なシティサイクル用でお試し中です。

サイクルシード85型の製品ページには(1)軽快な走行性(2)偏摩耗に強い設計(3)ひび割れに強い設計の記載があります(*2)

走行性は一般的なタイヤに比べて溝幅が狭いことによってスポーティな乗り心地を実現しているようです。タイヤ重量は27×1 3/8で695gあります。実はスーパーハードタフネスより重いんですよね。パンク耐性が強いのかどうかがよく分かりません。

実際に装備、走ってみた感想ですが、スーパーハードタフネスより固くタイヤが転がっている感じがします。この固さがスポーティといわれると確かにそうですね。乗り続けると少しは柔らかくなるのかな?

ママチャリのタイヤ選び 一部メーカーまとめ

―実際に履いたことのある3社(ブリヂストン、パナレーサー、IRC)に絞る

ここからはメーカー別の製品まとめです。私が購入したことのあるママチャリタイヤメーカー3社に絞ります。全ての製品を試したわけではないですが、どんなものがあるか分かった範囲でまとめてみたいと思います。

ブリヂストン

ブリヂストンのタイヤは新車購入時に初期装備されていることが多く、馴染みがある方も多いのではないでしょうか。

タイヤにはいくつかランクがありました。高垣自転車店商品情報 様の記事を参考にランクが低い順から…

メーカ名のみ < タフロード <マイティロード <ツーピーストレッド ≦ ロングライフ

ということが分かりました(*3)これに加えて2018年夏からはロングレッド、ロングレッドXT(以下XTモデル)というタイヤが登場しました。

―タフロード

タフロードは、安物~数万円程度自転車の初期装備タイヤとしてよくみかけます。私の自転車の1つトレンディ(2、3万くらいだったはず)にも装備されていました。

性能はというと街乗り用自転車の最低限は抑えているという感じでしょうか。べちゃっとしているというか、走っていて乗り心地がいいとは思わなかったかな…(^^;)

恐らくエントリーモデルという位置づけなのだろうなと理解しています。

ブリヂストン無名タイヤ

ちなみに写真のようにブリヂストンの名前だけ入っている無名のタイヤも存在するのですが、タフロードよりもさらに価格が安いタイヤのようです。私の所持するダンロップの自転車に履かされていました。乗り心地は聞かないで下さい。汗

 

―マイティロード

少し値段が上がり、中級タイヤに位置するのがマイティロードです。アルベルトにはマイティロードが装備されていました。

ここら辺りからある程度性能が確保されたタイヤかなという感想です。価格は一本3000円前後でしたが、2019年現在品数は多くなく在庫限りでしょうか。

―ツーピーストレッドとロングライフ

さらに上をいくと高級タイヤとして走行性を重視する ツーピーストレッド、耐パンク性能を重視する ロングライフというタイヤが存在します。存在は知っていますが、値段が高くて購入したことがありません。涙

価格は2本で8000円を見かけたので、1本4000円程度でしょうか。こちらもあまり見かけなくなりました。

―新製品のロングレッドとロングレッドXT

2019年のブリジストンのカタログを眺めていると、ロングレッドはタフロードに代わりスタンダードという位置付け、XTモデルは高級車(アルベルトなど)に使用されているようです。

引き続きカタログ情報ですが、XTモデルはロングレッドに対して(1)トレッド溝深さ1mmアップ(摩耗に強い)、(2)貫通強度30%増し(突き刺しパンクに強い)と記載されており、耐パンク性能強化に力を入れているようです。

これからは今までの製品に置き換わって、これらロングレッドとXTモデルが主力になっていくのかな?

ブリヂストンのタイヤまとめ

これら情報を簡単にまとめると以下の通り。

  特徴
ロングライフ 高級タイヤで耐パンク、磨耗に優れる
ツーピーストレッド 高級タイヤでロングライフに比べると走行性(転がり)重視
ロングレッドXT ロングレッドに比べて耐パンク性能強化
マイティロード アルベルトなどそれなりの自転車に装備される
ロングレッド タフロードの後継か
タフロード 安い自転車に装備される、機能は最低限
ブランド名のみ とにかく価格を抑えたい人向け、性能は期待しない

このような感じでしょうか。

ロングレッドおよびXTは旧ラインナップに並べるときにどこに位置させようかと迷ったのですが、ロングレッドはタフロードの後継、XTはアルベルトに搭載されていることから前者はタフロードの上、XTはマイティロード以上ロングライフ、ツーピストレッド以下あたりかなと想像しています。

パナレーサー

1959年にパナソニックを親会社としてナショナルタイヤ株式会社を設立。79年にパナレーサーとしてブランド化、2005年にベーシック・キャピタル・マネジメントに株式を譲渡したことでパナレーサー株式会社として社名を変更した経緯を持ちます(*4)

パナレーサーのシティサイクル用ページ(*5)を見ると耐パンク重視、走行性重視、電動アシスト用など数多くのラインナップがあることが分かります。個人的に使えそうなものをいくらかまとめてみました。

―Super Hard Toughness(スーパーハードタフネス)…日本製

貫通パンク、リム打ちパンク、チューブの擦れパンクなどさまざまなパンクに強く、ハードな使用に最適な耐パンク性能強化モデル(公式製品ページより)

耐パンク性能に特化したタイヤです。タイヤの裏側をフラットに加工したガードプライと呼ばれる構造でパンク体制を高めているようです。国産タイヤというのも安心感があります。

冒頭の個人的によく購入するタイヤ2選でも紹介しましたが、私もよく愛用しています。タイヤ、チューブ、リムテープがセットで付いてくるのも嬉しいポイントです。

対応サイズ:W/O 24、26、27×1 3/8の3サイズに色違いを加えて計5種類。

―Custom tough(カスタムタフ)…日本製

高密度タイヤコードとトレッド中央部の肉厚効果により耐パンク性能と耐衝撃性能を向上。長時間乗られる方に最適な耐パンク性能強化モデル(公式製品ページより)

こちらも国産タイヤで耐パンク性能をうたっているモデルです。中央部が肉厚になっているのが特徴のようで、長時間乗る人間に最適とのことですが、旅用途にも耐えうるのだろうか…?

スーパーハードタフネスよりもやや価格が抑えられているので、買い求めやすいのもいいですね。

対応サイズ:H/E 14、16、18、20×1.75、W/O 22×1 3/4、W/O 24、26、27×1 3/8の8サイズに色違いを加えて計16種類(多い!)

―Super Hard(スーパーハード)…日本製

少し変化球的な内容ですが、スーパーハードというモデルはタイヤが折りたためる特長があります。その特性から旅用自転車のストックとして活躍する場面があるかもしれません。

対応サイズ:H/E 16、20、26×1.75、W/O 24、26、27×1 3/8の計6種類

―その他

まず電動自転車用としてE-Ride(E-ライド)、E-Ride Plus(E-ライドプラス)があります。これらはビード径が合致するため一般的なシティサイクルにも使用できるようです。ただし電動自転車を支える設計のためか重量が気になるところ。

次に買い物や通勤・通学などに最適な耐摩耗強化モデルとされるCT-Style(CT-スタイル)、幅広い日常的な使用に最適なコストパフォーマンスモデルとしてROYAL ROAD(ロイヤルロード)があります。こちら2点は海外製のようで今回はまとめから除外しました。

IRC(井上ゴム工業)

―CYCLESEED耐摩耗85型…日本製

コンパウンドとケーシングも一新し、耐久性とスムーズな走りに磨きをかけた最高品質モデル。ひび割れに強いパターン設計とオールカバー構造、スリップサインの採用で「安全・安心」を約束!(公式製品ページより)

IRCのママチャリ用タイヤのラインナップの中ではグレードが最も高そうです。個人的によく購入するタイヤ2選で紹介しましたが、スポーティで軽い走行性と偏磨耗やひび割れに強い設計を売りにしています。

公式の情報には(1)通勤、通学距離が往復15㎞以上の方(2) 通勤、通学路に坂道や悪路が多い方(3)荷物を多く積む方におすすめとの記載もあります。

荷物を多く積む方となると後ろカゴを付ける私みたいな人間にも向いていそう。旅用途まで耐えられるでしょうか…?

サイズはWO 24、26、27、28 × 1 3/8の4サイズに色違いを加えて計6種類。

―CITYPOPS 耐パンク80型…日本製

接地面の厚みを通常品より 75% アップさせた、突き刺しパンクに強い肉厚 7㎜モデル。サイド部分も肉厚化&剛性アップし、リム打ちパンクも防止する。耐候性と耐薬品性に優れたオールカバー構造を採用(公式製品ページより)

パンク耐性にステータス全振りといった感じでしょうか。

しかし、その代償としてWO 27 × 1 3/8で935gと非常に重たい作りになっています。ここまで重いと走り心地が変わってきそう。

公式情報に(1)通勤、通学距離が往復7 ~8㎞未満の方(2)走行路に鋭利な突起物の多い方におすすめとあります。

85型と耐パンク80型の使い分けは重い荷物を想定(85型)とにかくパンクを防ぎたい(耐パンク80型)かな…うーん、情報が少ない。汗

サイズはWO 27、28 × 1 3/8の2サイズで計2種類。

―CITYPOPS超快適80型…日本製

優れた走行性能とコストパフォーマンスが魅力な、シティタイヤの決定版。高密度ケーシングを採用することにより、耐摩耗性と快適性がさらにアップ。その名のとおり、“ 超快適” な自転車ライフに!(公式製品ページより)

公式情報が少ない本製品(1)通勤、通学距離が往復7 ~8㎞未満の方(2)価格が気になる方との記載だけ。汗

85型、耐パンク80型に比べて価格を抑えたい人向けと理解しましたが果たして性能の

サイズはWO 24、26、27 × 1 3/8の3サイズに色違いを加えて計6種類。

―その他

CYCLESEED耐摩耗86型というモデルがあり、『デイリーユース向け』との記載がありました。ただ、商品ページに日本製の表記がないので海外生産なのかなと思います。

決して海外製が悪いわけではないのですが、今回の記事では日本製安心感(笑)を大事にしているので、詳細は省きます。

まとめ

以上、ママチャリのタイヤ選び、一例でした。

街乗り自転車はスポーツ自転車と違って走ればOKな側面が強いので、ある程度のランクを過ぎると後は好みかな?という印象があります。

性能の良いものを選んでおけば間違いはなさそうですが、一点注意したいのはタイヤの劣化の仕方です。スポーツ自転車とママチャリを比べたときにタイヤの劣化の仕方が異なることがあります。

どちらも自然に劣化するものとして、スポーツ自転車は長距離を走りこんだことによる磨耗等でタイヤが傷みます。それに対してママチャリは屋外放置による紫外線のダメージが原因の劣化(=タイヤの割れ)が先に発生するケースがあります。

紫外線ダメージの場合、高性能なタイヤの性能を使い切らずに「タイヤの側面が割れてしまった…」なんてことも考えられるわけです。

ママチャリの場合は自分はどれくらいの頻度、距離を乗るだろうか?ということをまず考えると無駄がなくて良いと思います。

その考えに基づくと低頻度・低距離使用を想定する場合は耐パンク性能を有するタイヤよりも、重量が軽いタイヤを履かせた方がかえって快適になる可能性もありそうです。

このようにタイヤ選びは状況によって選択肢が変わります。乗り心地も含めて正解は人それぞれなので色々チャレンジしてみると楽しいですよ。

参考にしたサイトや文献

*1 Panaracer | CITY製品一覧
*2 IRC TIRE | CYCLESEED耐摩耗85型
*3 高垣自転車店商品情報 | 知ってましたかタイヤのランク(BSの場合)
*4 wikipedia | パナレーサー

 

半壊ママチャリの再生 ―走り出すまでの記録―