自転車(シティサイクル)のサドルの交換方法について書きました。
自転車の椅子の部分をサドルといいますが、この部分って時間の経過とともに表面が裂けてくることがありませんか?
その対策としてスーパーの袋をかけるのはあるあるですが、穴や裂けが大きくなってくると、ちょっとでも水を吸った瞬間に水気が広がってしまい、お尻がびちょびちょになってしまうんですよね。
袋を被せる以外にもテープを張る修繕方法もありますが、個人的には新品に交換してその後の細かいストレスを一切なくしてしまいたいです。
今回は私の穴あきサドルを新品に交換していきたいと思います。
破れた自転車サドル(椅子)の交換方法+α
自転車の穴あきサドル(イス)の観察
今回、穴が開いたのはブリヂストンのトレンディという自転車です。
「サドルに小さい穴が開いたな」と気付いてから、1か月もしない間にみるみる広がっていきました。一度裂けてくると弱いですね。
サドルの中はスポンジで出来ているので、雨水が少しでもしみ込むと座った瞬間なんともいえない不愉快な思いをすることになります。経験者も多いのではないでしょうか。
写真程度の裂け具合だと、袋を被せる選択肢もあるのですが、風で飛ばされたり袋が破れたりと、余計なことで気を遣うのも個人的には嫌なんですよね。
シティサイクル(ママチャリ)のサドルの破損は、経年劣化によるものならば、経験的に数年に一度程度という感覚です。だとすれば修理ではなく、再購入でもいいかなという考えです。
破れた自転車のサドルを取り外す方法
まずは破れたサドルを取り外していきます。
今回は説明を分かりやすくするために、シートポスト(棒の部分)も同時に外していますが、サドルの交換だけならばその作業は不要です。
ただ、シートポストも外した方が作業がしやすいので、自分に合った方法をとって下さい。
シートポスト(棒)ごと外す方法ですが、根本にあるシートピンを緩めるとシートポストを引き抜くことが出来ます。
サドルの高さを調整するときにも、このシートピンを緩めて調整します。
シートポスト(棒)とサドルは2個の六角ナット(13mm)で固定されています。
もしも錆びついて固くなっている場合はKURE 5-56をナット部分に吹きかけると、ナット部分が緩くなって作業が楽になりますよ。
13mmの六角ナットは、メガネレンチやスパナなどを使用して取り外すことが出来ます。左回り(反時計回り)で緩み、右回り(時計回り)で締まります。
この作業はモンキーレンチでも代用可能ですし、この程度の作業内容ならば、100円ショップで入手できる工具も使えると思います。
自転車に取り付いていた古いサドルとシートポストを分離させました。
シートポストは変更がない限りは流用します。それでは新しいサドルを取り付けていきます。
新しい自転車のサドルを取り付ける方法
新しい自転車のサドルの取り付けを行う際は、傷の防止のためにタオルや新聞紙などを敷いてから作業します。
今回、購入したのはブリヂストン コンフォートサドル(SQ03 F160327GRC)です。新旧のサドルを比較すると、古い方の傷みが目立ちますね。
少し触った感じ、新品のサドルの方が硬く感じます。これから乗りこんでいくと少しずつ柔らかくなっていくかな?
先ほどのサドルの取り外し工程で、シートポスト(棒)も外した場合はまず新しいサドルとシートポストを取り付けます。
写真のようにシートポストの細くなっている方がサドルと繋がります。サドルの奥までしっかり挿しこんで、13mmナットを仮止め(抜けない程度)します。
サドルとシートポストを繋げたら、これら部品を自転車本体に取り付けます。シートピンで固定しますが、後に高さの調整をするのでこちらも仮止めです。
13mmのナット、シートピンとも仮止めとしたのは、後にサドルの角度や高さを調整するためです。
サドルのナットの部分には、角度を調整するためのギザギザした歯のような部品があります(写真ピンク丸部分)。
これらを噛み合わせることで角度を微調整しますが、ナットをきつく締めすぎると動かなくなってしまいます。シートピンも同様でこれら調整の余地を残すために”仮止め”とします。
サドルの角度や高さを調整します。極端な例をあげると、写真くらいまで曲げることが可能です。
だいたいのあたりをつけつつ、座る、調整を繰り返しながら自分の座りやすい環境を探します。
サドルの角度と高さがしっくりときたら、13mmの六角ナットとシートピンをしっかりと締め付けて完成です。
まとめ+おまけ
以上、破れた自転車サドル(椅子)の交換方法+α【ママチャリ】でした。
13mmのレンチが用意できれば、サドルの交換自体は簡単です。
交換の基準は人それぞれだと思いますが、破れたサドルにストレスを感じているのならば交換の選択肢は私はありだと考えています。
サドルは柔らかさや大きさの違いで種類が色々とあるので、自転車屋さんに行って実際に見てみると好みのものが探せますよ。
【23.8.追記】アサヒサイクルのサドルも購入してみました。本記事の製品よりふかふかしていました。興味がある方はあわせてご覧下さい。
おまけ.自転車のシートポストの観察
今回のサドルの交換の際、シートポストも引き抜いたのでついでに観察しました。
太さはφ25.4という記載があり、シートポストを交換するときのサイズの参考になりそうです。「このラインまで入れて下さい」の文字も確認できます。安全に配慮されています。
自転車の漕ぎやすさを考えたときに、サドルの適正位置はペダルを漕いでペダルが一番下にきた時にひざが少し曲がる程度などと表現されます。
しかし、ママチャリ(シティサイクル)の標準装備のシートポストでは長さが短く、上記の適正位置に設定する前に自転車から抜けてしまうことが多いです。
そこでサドルの位置を高くしたい場合は、シートポストを交換すると環境を改善することができます。その際にまず必要なのがシートポストの太さ(φ25.4)の情報です。
太さが一致していれば取り付けることができます。サドルの長さと材質はお好みですね。シティサイクル用の場合、例えば以下のような製品があります。
一点注意なのがサドルの受け口(やぐら)の形状で、シティサイクルとスポーツ車では形状が異なることがあります。自分の取り付けたいサドルの形をよく観察しましょう。
以上、おまけでした。
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