自転車

少し良い工具のすすめ(1)六角棒レンチ編

六角レンチを集めた

ホームセンターなどに行くと、いろいろな工具が置いてありますよね。同じ種類の工具1つとっても、価格帯の違いで何種類もあったりします。

パッと見で素人目には同じように見えますが、違いはあるかな?なんて思いませんか。私も最初は同じことを思い、100均等の安物で済ませていました。

しかし、ある時つぶれたネジの頭を観察していて、その原因が安物のドライバーのせいではないかということに気付きました。

そこで1本売りされているドライバーを試しに購入してみると、ネジ穴をつぶす頻度が減少したのでした。

テキトーな工具で妥協していませんか!

私の話のように、工具の精度の悪さが改善されることで、快適性が格段に向上することがあります。また、精度だけでなく面白い機能があったりすることも。

工具はよくよく観察すると面白いです。その一部でも知ってほしくて記事にしてみることにしました。

今回は自転車メンテナンスでも使用頻度の多い、六角棒レンチ編です。

普段日の目を浴びない六角棒レンチが主役になる記事

私の新旧六角棒レンチ

新旧の六角レンチ画像

左が元々使用していたもの、右が最近購入したものです。

古い方はいつから所持しているか覚えていないのですが、おそらく100均のものと思います。

右の新しいものはホーザン ボールポイントレンチセットです。自転車に使えるかなと考えて改めて購入しました。

100均に比べたら少し値段が張りますが、ホーザンの六角棒レンチには面白い特徴があるんです。

特徴:長さとボールポイント

六角レンチの長さを比較する画像

試しに新旧六角棒レンチの3mmを並べてみました。明らかに長さが違いますね。

今回私が購入したホーザンのレンチはロングタイプと呼ばれるものです。

商品によりまちまちだとは思いますが、100均のスタンダードサイズは4.5㎝、ロングサイズは13㎝と約8.5㎝もの差があります。

ロングタイプは長い方の柄がとにかく長く、細かい隙間にも届き作業がしやすくなります。また、持ち手が長いと力が入れやすいこともポイントです。実例は下でまとめて説明しますね。

六角レンチボールポイントの画像

もう一つはボールポイント機能です。

上記写真よりホーザンの六角棒レンチは先端が丸く加工されてことが分かります。

この部分をボールポイントというのですが、この形状であることでネジ穴に対して少し角度をつけて六角棒レンチを挿入することが出来るようになります。

どういうことかといいますと…。

新旧六角棒レンチの説明画像02

ボトルケージのネジを締める作業の写真です。

通常は六角棒レンチをネジ穴に対して直線状に挿入して使用しますよね。

新旧六角棒レンチの説明画像01

ボールポイント機能がある六角レンチ棒は、直線状ではなく少し曲がった角度からも挿入が可能で、ネジを締めることが出来ます。

絶対にまっすぐ挿入する必要がないので、耳かきを使用する感覚で使いやすいです。

二つの写真を比べてみて下さい。ネジの位置が入り組んでいて、挿入角度を少しつけられたら快適なのにな…という状況で大きな効果を発揮しますね。

自転車のパーツ交換は入り組んだ部分が多々あるので、長さと角度がつけられるって結構重要だったりします

一つだけ注意としては、角度をつけるとネジを締める力が弱まります。本締めは短い方の六角側を使用して下さいね。

新旧六角棒レンチの説明画像01ちなみにこれがスタンダード(4.5㎝)の3mmの六角棒レンチです。

ボトルケージのなかに手を入れてネジ締め作業しなければならないので効率が悪いですね。ボトルケージの外から作業することができる13㎝のロングタイプを所持していれば、その心配はありません。

まとめ

現在使用している六角棒レンチに不満はないのですが、たまに先端にマグネット機能でもあったらなーと思うんですよ。そそっかしくてぽろぽろネジを落とすもので…。ちょっと調べてみると…。

探してみると意外とあるものですね。

六角レンチ棒ばかり増えても仕方ないのですが、これはちょっと試してみたいです。購入することがあれば、また記事にしたいと思います。

以上、少し良い工具のすすめ:六角棒レンチ編でした。

少しの違いかもしれませんが、こうして工具を比べてみると面白いですよね。

工具の精度が改善されただけでなく、物理的に長さが得られたり、角度がつけられるようになって作業効率がさらに向上しました。

写真を多めに張り付けたものの、手に取ってもらわないと伝わらない部分も多いです。

購入するまでしなくてもホームセンターなどで眺めてみるだけでも是非是非。きっと新しい発見があると思います!

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