整備・調整

【アルベルト】ボトムブラケット・クランク・リアハブの整備

アルベルトBB外し-アイキャッチ画像

以前、長年放置されていたアルベルトの基本的な整備を行いました(該当記事は放置気味だったアルベルトの整備【タイヤ類・オートライト交換】

タイヤの摩耗やライトの不具合は解消されたのですが、クランク周辺からカタカタ…と異音がして気になっていました。

今回はその異音を解消するべくクランク、およびボトムブラケット周辺の分解・整備を行い、その様子をまとめています。

くわえて作業中、クランクを取り外したことでベルトが緩んだので後輪のハブ、インター3の清掃も合わせて行いました。その様子もこちらに掲載します。

この記事の内容

  • アルベルトのクランク周りの観察
  • クランクの分解
  • ボトムブラケット(カップアンドコーン)のグリスアップ
  •  リアハブおよびインター3の分解・清掃・グリスアップ

アルベルトのクランクとボトムブラケットの観察

アルベルト-クランク周辺

今回主に取り扱うのは、クランク周辺です。流れとしてはクランク(ペダル含む)を取り外すとボトムブラケット(BB)を固定するロックリングが現れます。

ロックリングを外してボトムブラケットのワンと呼ばれるパーツを片方取り外せば軸を取り出すことができます。後はグリスアップを行い部品を元に戻せばOKです。

チェーンケースの取り外し

アルベルト-チェーンケース取り外し

まずはチェーンケースを外してしまいます。矢印の部分にネジが1本、丸の部分3つにそれぞれ引っかかりがあります。カバーを割らないように気をつけて外していきます。

クランクの取り外し

クランクを外す

カバーが外れたらクランクを外していきます(写真はまだカバーが付いています)

クランクのキャップを取り外し、コッタレスクランク専用工具のレンチ部分を押し込んでモンキーレンチで回すか、14mmのレンチでフィキシングボルトを取り外します。その後コッタレスクランク抜きでクランクを押し出します。

クランクを外す一連の作業内容はコッタレス抜きの使い方の記事にまとめてあるので、よろしければ併せてご覧下さい。

コッタレス抜き-説明12
コッタレス抜きの使い方と失敗談(99%の方にはどうでもいい話)クランクを外す際に使用するコッタレス抜き。工具を観察してみると両端にはそれぞれボルトを外す、クランクを外す役割がありよく出来ていることが分かります。このページではコッタレス抜きの使い方、そして私の不注意で可動部分が固まった話を掲載しています。...

ロックリングの取り外し

左ロックリング説明

クランクが外れた様子が上記の写真になります。ピンクで丸をしてある部分をロックリングと呼びますが、ここにASH 引掛スパナ45/48をかけて外します。

右のロックリングやワンは逆ねじのため、右回りにひねると外すことができます。…とその前に左側も先に説明しておきます。

左ロックリングのキャップ

自転車左側はキャップが付いているので、まずはこれを取り外します。

写真で見る限りキャップが割れていますね。既に嫌な予感…。

 

左ロックリングに引っ掛けスパナをかける

左ロックリングとワンは錆が酷いことになっていました(^^;)

KURE 5-56 を吹いてしばらく置いて、先ほど紹介した引っ掛けスパナを引っ掛けても動く気配がありません。左側の方がパーツが少なくて楽かと思ったのですが諦めて右を攻めます。。

右ワンの取り外し

右ワン説明

右側のロックリングはすんなり外れてくれました。チェーンガードに守られて痛みが少なかったのかな?

さて、次はボトムブラケットの軸を支えるワンと呼ばれる部分を外します。写真矢印の凹みに何かを引っ掛けて右回し(逆ねじ)です。

HCW-4の片方を使用

私はパークツール ヘッドスパナ HCW-4の片側の突起をはめて回しています。ぴったりはまったのですが、右側はそういう使用想定なのかな…?

左側のビール瓶を抜くような形状部分は、右ワンを外すために多用されます。

 

HCW-4を右ワンに取り付け

実際にHCW-4をはめた様子です。ロックリングと比べて簡単に外れたので、自転車によるとは思いますがひっかかれば何でも大丈夫そう。

 

 

ボトムブラケット(カップアンドコーン)の観察

ボトムブラケット-カップアンドコーン

取り外したボトムブラケット本体になります。片方しか外していないので右ワン(内部にリテーナー含む)のみ写っている状態です。

ボトムブラケット装着フレーム部分

フレームの内部です。そこまで汚れはありませんでしたが、細かい砂の粒子など見られたので、ぼろ布で拭いておきました。

また、奥のほうに取り付けたままの左ワン(+リテーナー)が確認できます。こちらはKURE パーツクリーナーを吹き付けて細かい汚れを落としました。

ボトムブラケット軸-右側清掃前   ボトムブラケット軸-右側清掃後

リテーナーが付いていた付近の軸の話ですが、傷とも汚れともいえない汚れが散見されました(写真はクリックで拡大します)ぼろ布を水で濡らして拭いたところ、2枚目の写真のようにピカピカになりました。

ボトムブラケット軸-左側虫食い

対して左リテーナーがあたる部分は明らかな虫食い状態が確認されました。10年以上まともなメンテナンスをせずに乗っていたのですから、仕方ないのですが傷を見ると自転車に対してなんだか申し訳ない気持ちになりますね。

アルベルトは近所に乗れればOK程度の使い道なので、部品交換はせずにそのままで様子をみたいと思います。

ボトムブラケット-リテーナーにグリスを塗る

リテーナーの内部はパーツクリーナーで古い汚れをしっかりと落として、その後AZ リチウムグリース 80gを塗りつけておきました。

リチウム使用に関して、耐水性の面で少し気になりましたが、錆が見られなかったので試してみます。

ワンの外側のみデュラグリスを塗る

対してワンの外側(ロックリングを取り付ける部分)は水に強いといわれるシマノ プレミアムグリスを塗りました。左側のロックリングが固着してどうにもならないので、右側は大切に守らないといけません(^^;)

左側のワンに対しても同様の処理を施したら作業完了です。後は今まで行った手順の逆で自転車を組み上げていきます。ボトムブラケットのグリスアップについては以上です。

アルベルト-ベルトドライブ用クランクの分解・観察

アルベルト-クランク分解

クランクを外したついでにベルトドライブ用クランクの内部を観察してみることにしました。ネジ8本を外すことで中が開きます。内部にも歯車があったのですね。

アルベルト-クランク内部謎のグリスの後

何かのグリスが塗られていた後が確認できます。よくふき取ります

アルベルト-クランク内部にリチウムグリスを塗る

ボトムブラケットと同じようにAZ リチウムグリース を塗っておきました。ネジを取り付ける際は、締め付ける力が集中しないように対角線上に締め付けていきます。

おまけ:リアハブとインター3のグリスアップ

アルベルト後輪の観察

年メンテナンスを放置していたこと、ベルトドライブ仕様の後輪に興味があったこともありリアハブのメンテナンスも同時に行いました。クランクを外している状態ならば、ベルトが緩んでいるため後輪を取り外すことが簡単に出来ます。

リアハブおよびインター3の分解・観察の主な手順は以下の記事に記してあります。インター3は細かい部品の集合で出来ていて複雑です。組み間違えが大きな事故に繋がる恐れがあります。構成をよく理解した上で作業するようにして下さい。

インター3アイキャッチ画像
インター3の分解観察+清掃・グリスアップ【リアハブ内装3段】ママチャリに多用されている内装変速機インター3のグリスアップを行いました。長年自転車を使用しているとハブの中のグリスが切れてラチェット音が気になることがあります。今回はインター3の観察を兼ねて分解を行い組み立て時にグリスを塗っていきます。...

以下はアルベルトのみに見られた点、新しく理解した点を記します。

ベルトドライブ用スプロケット周辺にくぼみ

まず、スプロケットの話です。スプロケットがホイールに取り付いた状態だとピンク線内部にくぼみが出来ていることが分かります。

この内部にレンチ類が入りづらくナットを緩めるのが大変でした。なのでホイール左側から開けていくことが簡単かなと思います。その際は軸とナットまでの距離を計測しておくことが無難ですね。

インター3分解写真

インター3を取り外し、Eリングを外し分解しました。もうほとんどオイル切れといっていいのかな、さすが15年選手…(^^;)

今回はパーツクリーナーを噴射して細かく綺麗にしていきました。

リアハブ収納部分

ハブ内部も汚れてはいないけれど、綺麗でもない微妙な状態です。ぼろ布とパーツクリーナーで清掃しています。

 

 

リテーナーにはグリスを多めに   ラチェット周辺はグリスを控えめ

グリスアップに使用したものはシマノ 内装ハブ用グリスです。

リテーナー周辺はたっぷりと、ラチェット周辺は薄めにを意識しています。ラチェット周辺に塗りすぎるとラチェットが機能しないトラブルが発生するためですが、シマノのハブグリスはびっくりするくらい滑らかなものなのでそこまで気をつかなくていいかな?と考えています。

まとめ

ボトムブラケット、クランク内部、リアハブとインター3のグリスアップを一気に行いました。

まずクランク周辺の話ですが、異音が綺麗になくなりました。これは長年メンテナンスを放置していたからという結論ですね…(^^;)

次にリアホイールですが、グリスの塗りなおしを行ったことでラチェット音が静かになったと感じます。今回、駆動部分の大半のメンテナンスを行ったことで乗り心地も滑らかになった気がしますね。

自己満足の世界ですが、1台を長く丁寧に乗るならば覚えても損はないのかなあ、という自転車メンテナンスの一例でした。

半壊ママチャリの再生 ―走り出すまでの記録―