自転車旅における個人的な充電事情や、使用している充電機器類についてまとめました。
自転車旅を計画する時、「スマホ(携帯端末)の充電足りるかな?」と悩む方は一定数いるのではないでしょうか。
自転車自体はアナログな乗り物ですが、現代は携帯端末、タブレット、自転車のライトなど、電力を必要とするアイテムが非常に多く、充電問題は切り離せない問題です。
私自身、未だにガラケーがメインで、電子機器類の所有は少ない方だと思っています。しかし、そんな私でも北海道海岸線一周3000kmに挑戦したときには、充電問題に悩まされました。
今回の記事では、そんな自転車旅における充電問題について考えています。旅中に充電する場所や、私が実際に使用してる機器類についてまとめました。
時代は変わって機器の性能は上がれど、考え方の基本は同じだと思っています。何かのヒントになれば幸いです。
この記事の内容
- 自転車旅における充電環境を考える
- 所有する充電機器類(充電器、モバイルバッテリーなど)の紹介
自転車旅における充電の環境を考える
自転車旅における充電方法は主に2つで、(1)コンセントのある場所を探すと(2)モバイルバッテリーを使用するが考えられます。
太陽光を利用したソーラーチャージャーもありますが、日本は年間120日程度は雨というデータをレインウェアと管理法についてという記事でも以前引用しており、自転車旅ではあまり効率的でないかなと考えています。
上記2つの方法で優先順位をつけると、私はコンセントを探す、モバイルバッテリーを使用するの順になります。
この順番は毎晩宿に泊まる場合はあまり問題にならないのですが、3~4泊キャンプ場を続けるような状況となると、いかに手持ちのバッテリーをもたせるかが最重要になってきます。
自分の行う旅とどれくらいバッテリーが必要かのバランス、どんなところで充電ができるかを事前に考えておく(知っておく)と余裕を持った行動ができます。
宿泊先(ホテル、民宿、漫画喫茶、ライダーハウス)
ホテルや民宿に泊まる場合は充電の心配は不要ですね。
電源のない宿泊(キャンプ場や野宿)が想定される場合は、その充電ができない期間をモバイルバッテリーで補うようにします。
私は他にも漫画喫茶に宿泊することがあります。ここでも充電が可能ですが、コンセントの空きがなかったり、差込口が遠くて不便な場合があります。
空きがない場合はPCのポートに挿しこみ、差込口が遠い場合は延長コードを所持していると対応できます。漫画喫茶はスペースが狭いので延長コードで体の邪魔にならないように配線するといいですね。
ライダーハウスも基本的に充電できます。稀に大部屋でコンセントが足りなくなることあがあるので、ここでも分岐付きの延長コードを所持していると役に立ちます。
キャンプ泊を繰り返す場合でも、キャンプ場にコンセントがあるケースや、親切な管理人さんが充電させてくれる場合もありました。確認してみると良いと思います。
コンビニ、ファストフード店、コーヒーショップ
宿泊先以外でも充電可能な場所があります。コンビニやファストフード店、コーヒーショップなどです。
最近はイートインスペースのあるコンビニが増えてきました。席に座ってみるとコンセントがあることがあります。
ファストフード店は、例えばマクドナルドの席にコンセントをよくみかけます。wi-fi使用もできるので、旅人には重宝されている場所ではないでしょうか。
このように普段訪れるところに、意外とコンセントが設置されていたりします。長時間居座るところではないので、充電満タンとはいきませんが繋ぎとして覚えておくと便利です。
食事がてら、マナーを守って利用させてもらいましょう。
所有するモバイルバッテリーや周辺機器類
所有するモバイルバッテリー
Anker PowerCore 10000
まず1つ目がAnker PowerCore 10000です。北海道海岸線自転車1周の際の主力でした。
バッテリー容量10,000mAh、USBポート1つの小型バッテリーです。180gと非常に軽く、角が取れた丸みのあるデザインなので収納がしやすいです。
USBポートは1つなので、同時に2つの機器に充電することはできません。ただ、上記北海道の旅においてもそんな場面は数えるほどしかありませんでした。それも旅に不慣れだった最初の頃だけです。
10,000mAhあれば、ガラケーとスマホ1回分はまかなえるので、基本的にはこのモバイルバッテリーが主力でした。リュックに楽に収まりますし気に入っています。
RAVPOWER 大容量 モバイルバッテリー 22000
もう1つ所有しているのは、RAVPower 22000mAhです。これは上記北海道一周の際にAnker PowerCore 10000の予備バッテリーとして購入したものです。
バッテリー容量22,000mAh、USBポート3つ搭載という要塞仕様です。公式HPをみるとiPhone 6を約9回、iPad mini4を約3回フル充電可能とあるので、バッテリー容量の多さが売りとなっています。
しかし、デメリットとして本体重量が412gと非常に重たいです。リュックに入れて歩くとズシリと重みを感じますね。それと充電時間がかかるので、寝床を見つけたら早めに充電を開始する必要があります。
バッテリーの蓄電容量は魅力的ですが、重量を考えるとすべての自転車ユーザーにおすすめとはいえず、人を選ぶ製品だと思います。
ただ、私自身は北海道一周時にAnker PowerCore 10000だけではバッテリー不足になる場面がありました。Anker PowerCore 10000と本製品を組み合わせて乗り切ったので持っていって良かったです。
Anker PowerCore II 10000
北海道旅終了後、Anker PowerCore II 10000を購入しました。これは上記、Anker PowerCore 10000の後継機になります。
大きな変更点として、電子機器に対する充電速度がさらに向上したようです(PowerIQ 2.0の搭載)。本バッテリーへの充電も高速化されていますが、フル活用するためにはQuick Chargeに対応した充電器を用意する必要があるので注意が必要です。
充電開始ボタンの位置が変更になりました。
古いタイプは側面にボタンがありましたが、新しい製品は正面(広い面)にボタンがあります。充電残量を示すLEDも4個から8個に増えています。
充電時間や速度の改善は、充電時間が限られる自転車旅ユーザーには嬉しい点です。
充電機器類は日に日に進化しているので、充電速度の速い製品(Quick Charge対応)を選択するのも良さそうですね。もしくは安くなった旧タイプをあえて選ぶのも悪くないです。
旅の内容や予算と相談して好みで選んでみて下さい。
所持している充電機器類
AC接続充電器 Anker PowerPort 4
これはAnker PowerPort 4で、USBポートを4つに分岐させる充電器です。重さは145gほど。
それぞれの電化製品ごとに充電器を持ち運ぶとかさばるので、私は1つにまとめてしまっています。
私の場合は、ガラケー、スマホ、iPad(写真撮影用)、モバイルバッテリー×2、フロントライトの6つを所持していたので、充電が必要なものを繋げていました。6つ同時というのはなかったです。
コンセント部分を本体に収納できるので非常にコンパクトなのですが、漫画喫茶やライダーハウスなど人目に付きやすいところでは、防犯目的で延長コードに繋いで本製品と充電対象はリュックにしまっています。
他人を疑うわけではないのですが、むき出し放置は無防備すぎてあまり好きになれなかったです。
延長コード
途中、少し触れましたが、コンセントがあっても位置が微妙、コンセント数が少なくて取り合いになるというケースがあります。漫画喫茶やライダーハウスなどです。
そんな場面において、延長コードを1つ持っていると、取り回しが利いたり、分け合えるようになります。
どちらも実体験として何度もあって、使用頻度も高いのでバッグの中に忍ばせるようにしています。
Anker PowerCore Fusion 5000
これは北海道海岸線一周後に仲間入りしたAnker PowerCore Fusion 5000です。
一見、Anker PowerPort 4のUSBポート2個仕様?といった見た目ですが、本製品は充電機能以外にもこれ自体がモバイルバッテリー(5,000mAh)の機能を備えています。
初めて見たときになんて効率的な製品だと衝撃を受けて購入しました。ただ、バッテリー容量とUSBポート数がやや少なめなんですよね。重さは189gとAnker PowerCore 10000と同程度と考えると、自転車旅では難しい位置づけです。
でも、出張や友人たちとの遊び旅行用として考えるならば、これ一台で済みますから最強クラスの便利アイテムとなります。
そのうち容量が倍の10,000mAhの製品とか出てきそうですね。そうなれば自転車の長旅でも使えるかな?
自転車旅と充電機器類の組み合わせ方を考える
限られた荷物の中で選択の効果を最大化する
自転車旅の面白いところは、載せられる荷物が大きく制限されるところです。
利便性を求めれば多くの荷物を載せることになり重量が重くなります。重たい自転車を走らせるためには体力も必要です。逆に自転車を軽くしようとすると利便性が削られます。
充電機器に限らずですが、自転車旅はこのバランスの中で自分の立ち位置を考える作業でもあります。正解はない世界ですが、自分の選んだ荷物に無駄がないかは常に考える癖を持ちたいところです。
充電機器類の組み合わせのシミュレーション
私なりに充電機器類の組み合わせをシュミレーションしてみました。あれこれ考えだすときりがないので、私が実際に所持している上記紹介アイテムで考えました。
一日サイクリングの場合
持っていくもの:スマホ(ガラケー)、iPad(写真撮影用)、ライトを想定
- 充電装備を持っていかない
- Anker PowerCore 10000(Ⅱ)を1つ
- Anker PowerCore Fusion 5000を1つ
一日サイクリングの場合、充電機器類は基本不要かなと考えます。
ただ、スマホの使用状況によっては軽量なAnker PowerCore 10000(Ⅱ)か、ハイブリットタイプのAnker PowerCore Fusion 5000のどちか1つあれば足りそうです。
何日か宿泊する場合
持っていくもの:スマホ(ガラケー)、iPad(写真撮影用)、ライト、モバイルバッテリーを想定
- Anker PowerPort 4 or Anker PowerCore Fusion 5000
- Anker PowerPort 4(USBポート4つ)+モバイルバッテリー
- モバイルバッテリーのみ
- Anker PowerCore Fusion 5000(USBポート2つ)+モバイルバッテリー
宿泊をともなう場合は、充電器およびモバイルバッテリーが必要になりそうです。この場合、宿泊先が電源のあるか否かで選択が変わります。
電源がある宿泊所の場合は、就寝時に確実に充電ができますから充電器の所持をメインに考えます。モバイルバッテリーは不要か、Anker PowerCore Fusion 5000があると便利かな。
電源がないキャンプ系の場合は、モバイルバッテリーをメインに組み立てます。一日ならAnker PowerCore 10000(Ⅱ)1個、数日ならRAVPower 22000mAh1個もしくは組み合わせでしょうか。
どこかで充電できるならば、充電器を混ぜても良さそうです。その場合は、Anker PowerCore Fusion 5000が有効活用できそうですね。
長旅の場合
持っていくもの:スマホ(ガラケー)、iPad(写真撮影用)、ライト、モバイルバッテリーを想定
- Anker PowerPort 4+モバイルバッテリー2個
- Anker PowerPort 4+Anker PowerCore Fusion 5000+モバイルバッテリー
長旅の場合でも構成の基本は同じです。ただ、長旅の場合、充電機器類の故障や紛失のリスクを想定します。充電器、モバイルバッテリーとも2つ用意できると安心です。
また、延長コードを持っていくと充電環境をさらに良くすることができます。
長旅といっても人それぞれで、毎晩充電環境が用意できるのならばモバイルバッテリーを2個持っていく必要はなさそうです。逆にキャンプ泊が多いのならば用意します。
私自身、北海道一周の際には充電器はAnker PowerPort 4のみ、モバイルバッテリーは2個でした。当時、Anker PowerCore Fusion 5000があったら充電器の保険としては良かったかもなとも思います。
いやでも保険だったら小さくて軽い最低限の機能の充電器を1つ忍ばせるか…。緊急時はそれでしのぎつつ、大きな街で買い直した方が荷物が軽いし楽かもしれませんね。
まとめ
以上、自転車旅における充電事情についてでした。
2017年に行った北海道海岸線自転車一周の旅にあわせて、初めて本格的な充電機器類を買い揃えたのですが、製品の種類の多さに驚きました。
適切な充電機器類の選択は、人や環境によって大きく変わるので正解が分かりづらく悩ましい問題ですね。
個人的には正解がない問題は、失敗も含めて一度経験して、自分の中で判断の基準を作ることを大切にしています。はじめの頃は無駄が出るのは仕方ないですし、そこも成長過程の1つとして楽しんでいます。
その上で充電機器類は、最初の頃は少し多め(大きめ)に見積もって、経験とともに減らしていくのが無難かなと思います。いきなり少数精鋭のハードモードも楽しいですけど。笑
それと話は反れますが、充電(バッテリー残量)が切れて困ったら素直に充電ができる宿泊施設に泊まることも大切です。キャンプや野宿を続けると体力を大きく消耗します。充電不足のサインは、体を休ませろのサインなのかもしれませんよ◎
クロスカブ本体の改良
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