自転車

少し良い工具のすすめ(2)ペダルレンチ編

ペダルレンチアイキャッチ画像

自転車のペダルを外したことはありますか?その目的は異音のメンテナンス(グリスアップ)、上質なペダルへの交換など人によって様々なことと思います。

しかし、ペダル交換においてほぼ全ての人に共通する苦労エピソードがあるのではないでしょうか。それは取り外すペダルのナットが固すぎてびくともしないです。

私はプレシジショントレッキング1台、ママチャリ(シティサイクル)4台を保有していますが全てのペダルの取り外しに苦労しました。何であんなに固いのでしょう…。

ペダルを外す際に15mmレンチを使用しますが、ペダルレンチと呼ばれる大型のタイプを使用すると作業が非常に快適になります。

今回は少し良い工具のすすめ第2回ということで、ペダルを外す際に使用するペダルレンチをご紹介します。

少し良い工具のすすめ:ペダルレンチ編

HOZANペダルレンチC-200

今回紹介するのはホーザン ペダルレンチC-200です。左右とも2面幅15mmのレンチが付いていて、右側はストレート、左側は角度がついているのが特徴です。

でもこれだけ見ても何がいいのか伝わりづらいですよね。

レンチ類の長さを比較

そこで様々なレンチ類と比較してみましょう。

15mmのレンチが見当たらなかったので17mmだったり10mmだったりはするのですが、ホーザンのペダルレンチは圧倒的に長くて太いということが分かります。

ホーザンのペダルレンチは全長310mmもあり、手で握ったときの力の伝わり方が他と比べると断然違います。個人的な感想を挟むと少し力を入れただけでナットが回り、圧倒的に作業が楽です。

2面幅15mmのナットが使用されている自転車のペダルならば、このペダルレンチ1本でスポーツ車、ママチャリすべて扱うことができます。私の手元にある自転車はこのペダルレンチ1本で足りています。

ペダルレンチ実際の様子  モンキーレンチ実際の様子

今回はママチャリのペダルを外すことを想定して、モンキーレンチとホーザンペダルレンチをペダルに取り付けたときの写真を用意しました。明らかに長さが違うことが分かります。

長さがある分、力の加わり方が大きく増すのでペダルに手や足をかけてペダルレンチを回せば、ほぼほぼ一発でペダルを外すことができますよ。

ペダルにKURE5-56をかける

それでも例外的にどうしようもなく固いペダルがありますよね。経年でネジが固着してしまっている可能性があるので、KURE 5-56を吹きかけてしばらく放置するとレンチが回りやすくなり、解決することが多いです。

経験上、ママチャリ(シティサイクル)のペダルは苦戦することがありました。

ペダルネジ部分に固着防止のグリスを塗る

そしてペダルを取り付ける際に、今度はネジの部分にシマノ プレミアムグリスを塗りつけておくと固着防止になりますのでおすすめです。

小さいことなのですが、一手間かけてやると後々のメンテナンスが楽ですよ◎

ペダルの外し方

ペダル交換については以前、ペダルの交換作業。プレトレから外したペダルをママチャリへ移植という記事でも扱ったのですが、勘違いしやすい部分なので改めて書きますね。

ペダルを外す方向

ペダルを外す際、左右のペダルでペダルレンチを回す方向が異なります。右足のペダルは正ネジなので反時計回りで緩み、左足のペダルは逆ネジなので時計回りに回すことで緩みます。

つまりどちらのペダルも後輪側に向けて回すことで外すことができるというわけです。

裏を返せば、ペダルの造りは走行中に進行方向側に回すとネジが締まる(=緩まない)設計になっているということですね。よく考えられた設計だなあと感心します。

まとめ

少し良い工具のすすめ第2回はホーザンのペダルレンチでした。

なくても他の製品(モンキーレンチ等)で代用可能ですが、一度手にすると二度と元に戻ることはできない絶妙なところに位置する商品だと思います。

少々値段は張りますが、安物レンチで歯が立たなくて買い直したり、ネジをなめてしまうリスクを考えれば十分選択肢に入ってくるのではないでしょうか。

ちなみにママチャリの後輪も2面幅15mmのナットが使用されているので、このレンチでナットの固さを取り除いて、メガネレンチ等で外す…なんて使い方も可能です。

私の場合、ママチャリの整備をすることが多いのでそれが地味にありがたかったりもします。笑

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