私の自転車(プレトレ)にドロップハンドルとSTIレバーを取り付けた時のまとめです。
カゴ付き自転車 × プレトレ × ドロップハンドル(STIレバー)
世にも奇妙な珍自転車が生まれるお話になります。需要はまったくなさそうですが通った道なので…(^^;)
※2016年に作って、一応2018年現在も現役使用中の仕組みです。なるべく伝わりやすくするため写真が最近のものから当時のものまでごちゃごちゃしている点はご了承下さい。
この記事の内容(カゴチャリ貢献度:★★★★☆)
- 私が使用した材料のまとめ
- 作業工程
- カゴとワイヤーの干渉問題を解決する工夫
- まとめ
私が使用した材料のまとめ
材料(パーツ)
ドロップハンドル [サトリ] X-RACE AEROドロップバー420mm ショートリーチ/末広がりタイプ 400mmと420mmのサイズ展開があり、使用したものは420mmのもの。 |
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Claris STIレバー【最新型】 SHIMANO ST-R2030 左右レバーセット 3X8S Claris STIレバー【旧型 / 使用中】 SHIMANO STIレバー Claris ST-2403 左右セット 3X8S |
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可変アルミステム kalloy 可変アルミステム 110mm ブラック φ31.8 AS-820 |
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アヘッド変換コラム トランズエックス JD-ポスト アヘッド変換コラム |
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フロントディレイラー【最新版】 SHIMANO FD-R2030 バンドタイプφ34.9mm(31.8/28.6mmアダプタ付) 3X8S フロントディレイラー【旧型 / 使用中】 SHIMANO CLARIS FD-2403 バンドタイプ 34.9mm |
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ミニVブレーキ[フロント用] SHIMANO BR-R353 フロント ブラック ミニVブレーキ[リア用] SHIMANO BR-R353 リア ブラック ※フロント、リアの違いはバナナの形状のみ。 |
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ブレーキアジャスター SHIMANO ブレーキケーブルアジャスター 2個入 SM-CB70 |
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シフトアジャスター SHIMANO シフト用ケーブルインラインアジャスター SM-CA50 樹脂 1ペア(2個入り) |
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変速バナナ(旧型STIレバーに使用) HIRAME(ヒラメ) 変速バナナ BK 3個 |
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フレキシブルリードパイプ(旧型STIレバーに使用) ASHIMA リアクション フレキシブル リードパイプ 同色2個 セット 黒 |
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バーテープ EMPT EVA ロード用 バーテープ ※エンドキャップ、エンドテープ付属 当時、色は”グリーン”を選択しました。 |
プレトレにSTIレバーを取り付ける作業工程
全体の工程は以下の通りです。ただし、既に〇〇の部品は付いてるなという場合はその作業を飛ばします。
- ステムの交換(ノーマル→なんちゃってアヘッド)
- ハンドルの交換
- STIレバー取り付け
- ブレーキ・シフトケーブルを通して調整
以下は上記作業工程の詳細です。必要な部分を読んで下さい。また、記事が長くなってしまったので各項目の先頭に作業の要約を付けています。
1.ステムから交換する場合
解説:プレトレに初期装備されているステムはノーマル(スレッド)式です。これをアヘッド式に近い”なんちゃってアヘッド”と呼ばれる形状に変更します。今回の変更目的は2点で、(1)前傾姿勢を強める(2)バークランプ31.8mmのハンドルを装備出来るようにすることです。
プレトレと絡めて参考にしたのは走るんですか?、Nagaremonのblogのそれぞれ該当ページです。大まかな手順として。
- 元あるノーマルステムを抜く
- 新しいアヘッド変換コラムを挿入
- ステムを装備
工具は六角レンチのみで交換が可能ですが、この作業でステムからハンドル部分(ブレーキレバー等)まですべて外すことになります。
元に戻せる自信のある方、自信のない方は写真を残して作業して下さいね。
実際、作業自体は難しいことはないですが、ステムを緩めすぎると内部にあるウスと呼ばれるパーツが外れて落下します。その場合、自転車を逆さまにして取り出さないといけなくなり非常に面倒なので注意しましょう。
また写真にある緑色の丸をつけた部分のパーツは流用するので残しておきます。
ちなみに今回選んだステムは可変タイプなので、高さや角度の調整が可能です(写真矢印が角度を示す)。少しだけ重くなるのがデメリットですが、はじめのうちは好みの姿勢を色々と試せるメリットの方が上回るんじゃないかなと思います。
ステムが重くなるといってもプレトレはママチャリ級の重量なので今さらですね。
2.ハンドルから交換する場合(ハンドル+STIレバー)
ハンドル交換
解説:31.8mmのステムを選択したためドロップハンドルのバークランプ径もそれに合わせます。私はパーツの豊富性から31.8mmのバークランプ径にしました。ちなみにプレトレの初期ハンドルは25.4mmです。25.4mmのドロハンも販売されているので最終的には好みなのかな…?
ハンドルのサイズについてはサイクルベースあさひのドロップハンドルの選び方で深く学べます。
ドロップハンドルの種類は様々なものがあります。しかし私の場合、前カゴ付きの自転車なのでカゴとの干渉問題がありました。そのため干渉しなさそうな商品に絞ると実際は選択肢が少なくなります。また、同じサイズでもメーカーによって大きさや角度が異なることに注意です。
つまり、ある程度をあたりをつけても現物を合わせてみないことには正確な回答が得られません。本記事で紹介する組み合わせはMy Pallas GR-BK01Wのカゴと、SATORI X-RACE AEROドロップバー 420mm のハンドルバーです。
この組み合わせ自体は干渉しませんでした。ただしSTIレバーを取り付けるとリアシフトがカゴとぶつかりました。その解消法は以下で説明します。
上記のドロップハンドルはドロップ部分が末広がりタイプ(徐々に外側に広がっていく)だったので、カゴとの共存がしやすかったなと思います。
ハンドルの取り付けは六角棒レンチを使用します。取り付けの際、ネジの締め付け順がクロスするようにしてやると負担が集中しません。自転車というよりネジ締め全般のコツですね(^^)/
STIレバーもハンドルに取り付ける
このとき、STIレバーもハンドルに取り付けてしまいます。カゴとの干渉などで角度の微調整を加えるので仮止め程度にしておきましょう。
ミニVブレーキに変更しアジャスターを付ける
解説:STIレバーを引く際は基本的にキャリパーブレーキが必要です。Vブレーキでは引きしろが大きすぎて機能しないのがその理由のようですが…。解決策の一つとして、プレトレはVブレーキをミニVブレーキに変更することで(一応)対応することができます。
リアのミニVブレーキの画像です。通常のVブレーキと比べるとアームの部分が短いことが分かります。
ミニVブレーキに変更の際、ケーブルアジャスターをケーブル間に装備させます。装備する数は前後のブレーキ用に一つずつで計2個と、またフロントギア用に1つです。リアギアは元々付いているため不要です(※ブレーキとシフター用は製品が異なるため注意)
このアジャスターを回すとレバーのストローク幅(ブレーキの強弱)をある程度、調節することができるようになります。
また便利な使い方として、このアジャスターを緩ませるだけでミニVブレーキも大きく緩み、タイヤを簡単に外せるようになります。
アジャスターなしのSTI⇔ミニVブレーキの直付けですと、タイヤの着脱ごとに毎回シビアな設定を要します。その点を加味しても取り付けておいて損はないかなと思います。でもちょっとお値段しますけど(^^;)
ディレイラーを交換
解説:今回導入するSTIレバーは、これまで使用していたフロントディレイラーのままではうまく引けないようです。そのため同じClarisのFDに交換することにしました。難しいことは説明できないのですが、ロード寄りにするならロード系のパーツで揃えろといったところでしょうか。
プレスポ(プレトレの上位クラスの自転車)とドロップハンドル装備を試された方の記事が大変参考になりました。私のプレトレでも3速入りますが、サクッと入るわけではなく、変速するまで、レバーを押し続け、時間差で変わる感じです。
リアディレイラーはそのまま(Tourney)で問題ありませんでした。
しかし、ここで気になった方もいるかと思います。Clarisは8速仕様ですが、私のプレトレはリアが7速です。そのため1速分を封印してSTIレバーを使用することになりました。トップとローの可動域を調整して対応しました。
YAHOO知恵袋に調整方法について参考になりそうな内容がありました。
トップ側を余らせると空打ちでシフターケーブルが緩むトラブルがあるため、ロー側を余らせるように設定すると良いそうです。うーん、とても自分一人では思いつかない(^^;)
ワイヤーとカゴの干渉問題を解決する工夫
シフターワイヤー取り回し問題
STIのシフトケーブルは触角のように横に大きく伸びるものが多く、私が購入したClaris ST-2403も同様の形状でした。(後述しますが、Clarisはリニューアルされ上位クラスと同じく中通しタイプに変更されました!私の苦労…。涙)
横にケーブルが伸びてしまうとカゴに干渉してしまいます。そこで①変速バナナと②フレキシブルリードパイプというパーツを組み合わせて、半ば強制的に方向を変えてハンドルにシフターを這わせてしまいます。
這わせ具合は、親指が引っかからない位置が望ましいと思います。適切な位置は人それぞれだと思うので、ここは各々調整してみて下さい。中通しのSTIレバータイプはこれら工夫は必要ありません。
※後述 新型STIレバーについて
先ほど少し話題に出しましたが、新型のClaris STIレバーは中通しタイプに変更になったようです。もう旧型を選択する理由はなさそうですね。全世界のSTI仕様のカゴチャリユーザーの願いが届きました(^^)/笑
カゴとSTIレバー本体の干渉問題
STIレバーでシフトチェンジする際は、レバーを横に倒して行います。そしてリアの変速を行う右レバーは二段階式です。弱操作で一段ギアを軽くさせ、強操作で二段一気に軽くさせます。
二段軽くさせるには、その分レバーを深く倒さないといけないのですが、私の取り付けたカゴに見事に干渉して機能しません(^^;)
その解決方法として、カゴの一部を切断しました。切り口が危ないので削ってヤスリをかけた上で、防錆用途としてKURE シャシーコート ブラックを吹きかけました。しかし、この完成した形状見覚えが…。そうあれほどかっこわるいと馬鹿にしたプレトレの初期カゴと同じ形状。涙
STIレバーの様子です。何もしていない状態から2段階目の強変速をしてもカゴに干渉せず変速することが可能になりました。広めに切ってあるので引っかかるようなこともありません。
小ネタ:バーテープを綺麗に巻く
最後にバーテープを巻いて仕上げをしますが、STIレバー付近を巻く際に、事前に切っておいたバーテープの切れ端を挟みながら巻くと隙間がなく綺麗に巻くことができます(^^)/
巻き方については次にバーテープを巻きなおす際に記事にしてみようかと思います。
これらすべての作業をこなした完成写真はこちら!!
バーテープが緑だったり、ピンクだったりしてごめんなさい!!!
ちなみにバーテープの色は北海道一周直後までが緑(~2017年9月)で、それ以降がピンクとなっています。緑は他の緑パーツと相まってかっこよく、ピンクも派手でいいですねえ~!
結構目立つ部分なので、自分好みの色を選んで下さいね(^^)
まとめ
自分がドロハン装備時に苦労・工夫した点をまとめてみました。
結論からいって動きます。ただ、サクサクッと変速するわけではないのでそこは注意して下さいね。無理くりカゴの干渉部分のシフトケーブルを曲げたりして、変速のかかりが悪くなっているかもしれません。
リュックを乗せるとこのような感じになります。シフトケーブルを曲げるためにかませた2つのパーツ(変速バナナ+フレキシブルケーブル)が、カゴに乗せた荷物の侵入を防いでくれたりします。操作中の手に荷物が触れると煩わしいですよね。
カゴを切ったことで変速周りの問題はすべて解決しました。ただ、自分の使用方法は速く走りたいというより、長距離をのんびり走りたい目的が強いので2段階の強変速ってあんまり使用しません。いざというときの保険でしょうか。
頻繁に強変速を使用される方は考えものかも…?そういう方はカゴないですよね。笑
またフロントギアですが、稀にアウター(一番重い)ギアに入りにくくなるときがあります。チェーンラインの位置が問題かもしれません。また追って記事or追記するようにします。
長々と書いてしまいましたが、そもそもこんな物好きな改造する人なんているのかよっていう話ですね(^^;)
でも、私は満足だーー!!
参考にしたサイトや文献
*1 走るんですか? | なんちゃってアヘッド化を決行
*2 Nagaremonのblog | プレトレ乗っています。(アヘッド化)
*3 サイクルベースあさひ | ドロップハンドルの選び方
*4 ちょこっとつーりんぐ | ちょこっと自転車日記2 プレスポ編 087 プレスポをドロハン化!クラリス8速ST2403をプレスポに装着する(完結) 2014.5.31-2014.7.12
*5 YAHOO知恵袋 | 自転車のシフトレバ-8速を7速の自転車に使用出来るか教えて頂けませんか?
クロスカブ本体の改良
本体(JA45)購入 / 外装カバーの着脱 / リアキャリアの拡張 / リアボックスの追加【リアキャリア延長による加工も】 / ホムセン箱の改良(ボルトやフックの増設) / マルチマウントバーの増設 / スロットルアシスト / ナンバープレートに荷掛けフックを追加 / 2ポートUSB電源 / バーエンド着脱とスロットルパイプの交換 / グリップヒーター取り付け / サイドバッグサポート / パニアバッグ取り付け / 右サイドスタンド / エアバルブ角度の変更 / テールランプのLED化 / エンジンオイルの交換 /
クロスカブまわりの道具
身に着けるもの(ヘルメット、ジャケット、手袋etc…)
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