2025年夏ごろ、クロスカブ(JA45)のリアタイヤを交換しました。
2020年にクロスカブ本体を購入して、2025年でかれこれ5年が経過しました。街乗り中心で走行距離が多い方ではないのですが、昨年10,000 kmを超えたあたりからタイヤのすり減りが顕著で、気になっていました。
なかなかタイヤ交換のタイミングがなかったのですが、2025年夏に一瞬、時間ができたため交換を行いました。
タイヤ交換から一年以上が経ちますが、状態よく動いているので当時のことをまとめてみようと思います。
クロスカブ(JA45)のリアタイヤを交換した
クロスカブ(JA45)の純正タイヤについて
まず、はじめにクロスカブ(JA45)の純正タイヤ、チューブ、リムバンド情報についてまとめます。
タイヤは前後ともIRC(井上ゴム工業)のGP-5が純正品で、フロント用はIRC GP-5D、リア用はIRC GP-5とオーナーズマニュアルに記載がありました(*1)。
また、パーツリストの方に、チューブは【42712-K2E-972】IRC 80/90-17MC、リムバンドは【42713-102-005】との記載(*2)がありました。
すべて公式の情報を調べればわかる内容なのですが、タイヤ交換当時はパーツリストの情報を見落としていて、チューブを間違えて交換してしまいました(90/90-17MCを選択)。
ただ、この90/90-17MCというチューブでも、クロスカブ(JA45)に使えると私は判断しました。
そのことについては別記事にまとめましたので興味があればあわせてご覧下さい。
購入したタイヤと求めたこと
今回クロスカブのリアタイヤを交換するにあたって、購入したものは以下の通りです。
- タイヤ:IRC GP-5 【80/90-17 M/C 50P】
- チューブ:IRC 25957B【2.75:3.00*90/90-17】
- リムバンド:ダンロップ バイク用リムバンド(151535) 【22-17 ゴム厚:1.0 mm】
タイヤ:IRC GP-5
タイヤは、IRC GP-5 【80/90-17 M/C 50P】で純正タイヤとほぼ同じです。タイヤに不満はなかったので継続としました。
ただ、若干の変更点として、荷重指数の値を44から50に上げました。
荷重指数(ロードインデックス)は、そのタイヤに負荷できる 最大負荷能力を示す指数とされています(*3)。
荷重指数が44の場合は、負荷能力は160 kg、50の場合は190 kgとのこと。その通りにはならなくとも、私はリアに荷物詰め込みがちなので、少しでも補強になるかな?くらいの気持ちです。
チューブ、リムバンド
チューブとリムバンドは、商品検討時に正確な情報を探しきれず半ば勘で購入する形になってしまいました。
その結果、チューブの選択を間違えて純正のサイズではないものを選んでいます。リムバンドは大丈夫そうでした。ただ、どちらも”使える”と判断してそのまま使用することにしました。
クロスカブ(JA45)のリアタイヤを本体から外す
ここからは実際に後輪のタイヤ交換の様子です。まず作業性をよくするために、車体の重心を前輪側にかけて後輪を浮かせるようにします。
フロアジャッキがあると安定しますが、クロスカブは純正のタイヤならばセンタースタンドを利用して前後輪に重心をかけることが可能なのでジャッキがなくても作業が可能です。
私のクロスカブは取り付けたリアキャリアやリアボックスが重かったのか、後輪側が地面についている状態でした。そのためまずリアボックスを外したところ、前輪側の方が重くなり、後輪を浮かせることができました。
後輪を浮かせたところで、まず左足側にあるチェーンカバーを外します。
カバーは上下2枚で構成されていて、それぞれ2か所六角ボルトでとめられています(写真ピンク丸、緑丸部分)。ボルトを外したら上カバーは上方向に下カバーは下方向に引き抜くことができます。
カバーを固定しているボルトは10 mmのレンチで外します。私は自転車用の対辺10 mmナットドライバーを所持していたので、小ぶりな動作で楽に外すことができました。
ちなみに後の作業でアスクルシャフトを外す際に17 mmのレンチが、チェーンアジャスタ―に10 mmと12 mmのレンチがそれぞれ必要になるので(写真水色矢印)、先に記しておきます。
チェーンアジャスターについてですが、作業前の時点でチェーン伸びの問題がない場合は写真を残しておくと元に戻す際に楽です。
その際、チェーンアジャスターの位置(写真ピンク点線)や固定時のネジの余り(写真緑部分)などいくつか長さを計測しておくとより確実です。
元に戻す体制がしっかり整ったら、左足側の各部品を緩めます。
次に右足側の作業を行います。ここではブレーキまわりの部品の取り外し(写真1-1, 1-2)とアクスルシャフトのナットを緩める(写真2-1)とそれにあわせてチェーンアジャスターを緩める作業(写真2-2)になります。
まずブレーキまわりの部品を取り外します。その前に作業前の時点でブレーキの効きに違和感がない場合、こちらもナットの位置の写真(主に写真1-2まわり)や数値を残しておくと良いです。
作業として、まずコッタピンをペンチで引き抜きます(写真1-1ピンク丸部分)。通常はコッタピンが刺さっていますが、私はベータピンに置き換えています。詳細は次の写真で説明します。その後、12 mmのレンチでボルトを外します。
ブレーキの効きを調整するナット(写真1-2ピンク丸部分)は手回しで外すことができます。その際ブレーキのアームを手でグイっと動かす(写真水色矢印)間にナットを緩めることがコツです。
ひとつ前の写真で触れましたが、私はコッタピンをベータピンに置き換えています。
元々付いていたコッタピン(写真左)は使い捨てが前提のもので、ベータピン(写真右)は繰り返し使用することが可能です。
どちらにせよ頻繁に触る部品ではないものの、旅先のトラブルを考えるとベータピンの方が私には合っているなと考え、変更しました。
後輪のアクスルシャフトの19 mmのナットを取り外す際、マフラーに布をかけてから作業すると傷の防止になります。
また、アクスルシャフトを固定しているナットが非常に固い場合がありますので、柄の長いレンチを所持していると作業がしやすいです。
アクスルシャフトを外すことができたら、車体からタイヤを外します。
その際、後輪まわりの黄色いカバーとマフラーの間を通すように外しました。この時、タイヤに付いているカラーやスプロケットなど細かい部品が落ちることがあるので注意します。
車体からタイヤを外したので、新しいものに交換していきます。
作業の際、地面の砂利や異物がチューブに付着すると穴を開ける原因になるので、綺麗な段ボールやシートを敷いて作業するといいです。
クロスカブのタイヤ交換の内容は、自転車のタイヤ交換とほとんど同じになります。
基本的な作業内容は以前まとめましたのでそちらをあわせてご覧下さい。本記事では自転車とは違う部分を中心に記載していきます。
まずはチューブのバルブをホイールに固定するナットを12 mmのレンチを使用して外します。
バルブのナットが外れたら、タイヤレバーをタイヤとホイールの隙間に入れながらタイヤを外していきます。
タイヤレバーは私が所持している自転車用では折れてしまうなと感じたので、バイク用を購入しました。本数ははじめてだったので3本用意しましたが、慣れれば2本でも対応できると思います。
作業の印象として、自転車と比べてタイヤが固いと感じました。チューブを使い回さないなら多少乱暴に作業をしても大丈夫ですが、タイヤレバーを入れた際のチューブの位置や力の入れ方を試行錯誤しておくと取り付け時の失敗(チューブの破損)が減るので丁寧に作業することをおすすめします。
タイヤを外す過程でチューブを引き抜きました。
ここで出てきたチューブが2.50,70/100,80/90-17のもので「あ、チューブの選択を間違えた」と気がつきました。汗
タイヤ交換の前に新旧のタイヤ(新品:左、旧品:右)を並べてみました。
新旧を比べると、まず明らかに溝の深さが違いますね。古い方は地面との接地面を中心に削れてしまっています。
この際のものの見方としてスリップサイン(写真ピンク丸部分)というものがあります。この部分がまわりのゴムの表面と同じ高さの場合は交換のサインです。
交換のサインが出ていたことは以前から認識していたのですが、グダグダと交換を先延ばしにしていたんですよね。安全面を考えるとよくないですね。
古いタイヤ、チューブ、リムバンドを外しましたので、ホイールに汚れや異物が付着していないか確認しつつ、新しい部品を取り付けていきます。
まずはリムバンドを取りつけました。ホイールの穴とリムバンドの穴を合わせます。
次にタイヤとチューブを取りつけます。個人的なポイントは以下の通り。
- タイヤに黄色い丸(軽点)がある場合、チューブのバルブにあわせる(写真ピンク四角)
- チューブが動かないようにナットを仮止めする(写真、水色丸)
- ビードクリームをしっかり塗る(写真、緑線)
なかでもビートクリームが大切と思いました。自転車と比べてタイヤが固いのでクリームをしっかりと塗ることで作業性が向上します。
また、チューブを取りつける順番を変えました。
自転車の場合、私はタイヤの片側をホイールに引っかけてからチューブを後から入れていました。しかし今回はまずチューブをタイヤに収めてからホイールに取り付けました。
理由として、こちらもタイヤの固さによる取り回しの悪さがありました。ただ、この方法は経験的にチューブを傷める可能性が高いやり方だったので作業中に穴を開けないように注意しました。
これら組みつけの作業の際に少しだけチューブに空気を入れておくと、作業がしやすいのです。
タイヤが組みあがったら、空気を入れてチューブに破損がないか確認します。
通常よりも高圧に入れるとタイヤとホイールがしっかりと噛み合います。
タイヤやチューブに問題がなければ、タイヤを車体に戻します。
すべての部品を仮止め程度に締め、チェーンの調整、ブレーキの固定、最後にアクスルシャフトの固定で完成となります。
特にブレーキの調整や固定は走行中の安全に強く関わるので何度も確認しましょう。
アクスルシャフトの固定ですが、トルクは59 N・mです。
ただし、クロスカブ(JA45)の場合、トルクレンチとソケットを組み合わせて使用するとマフラーの部分に干渉します。汗
そこで通常のソケットのかわりにオフセットめがねアダプターを組み合わせることでその問題を回避しました。その際、トルクの数値が変わりますが、計算方法含めて詳細は以下の記事にまとめてあります。
トルクレンチを使用して適切な数値で固定しました。
この状態でもう一度部品の付け忘れがないかを確認します。特にブレーキまわりは重要なので何度でも確認しましょう。
そこまで出来たら試走を行い、問題がなければ終了です。
まとめ
以上、クロスカブ(JA45)のリアタイヤの交換方法、一例でした。
オートバイのタイヤ交換ははじめてだったので、最初は大丈夫かな?と不安でした。ただ、考えていた以上に自転車と構造が似ていたことが助けとなりました。
特にチェーンアジャスターの構造なんて、ママチャリとまったく同じなことにも驚きです。
今回は純正タイヤとほぼ同じ構成としました。IRC GP-5は街乗り+若干のオフロードって印象でいます。たまに山道、キャンプに行くので気に入っています。
これを使用者の環境で、完全街乗り仕様に寄せたり、ブロックタイヤを履かせてオフロード仕様にするのも楽しいですね。
これに加えて、タイヤの太さや規格など考え出したらキリがない世界ですが、とりあえず基本的な純正品の交換を試してみた次第です。
参考にしたサイトや文献
*1 HONDA | JA45(2020年式)取扱説明書(リンクよりPDFファイルへ)
*2 HONDA | JA45(2020年式)パーツリスト(リンクよりPDFファイルへ)
*3 ダンロップ | タイヤサイズの見方
クロスカブ本体の改良
本体(JA45)購入 / 外装カバーの着脱 / リアキャリアの拡張 / リアボックスの追加【リアキャリア延長による加工も】 / ホムセン箱の改良(ボルトやフックの増設) / マルチマウントバーの増設 / スロットルアシスト / ナンバープレートに荷掛けフックを追加 / 2ポートUSB電源 / バーエンド着脱とスロットルパイプの交換 / グリップヒーター取り付け / バーエンドの交換 / サイドバッグサポート / パニアバッグ取り付け / 右サイドスタンド / エアバルブ角度の変更 / テールランプのLED化 / メーター球のLED化 / ウインカーリレー(LED対応)の交換 / フロントウインカーの小型化(続:LED化) / エンジンオイルの交換 /
クロスカブまわりの道具
バイクカバー / チェーンロック / ガソリン携行缶 / ヘルロックアシスト / ループワイヤー / スタンドホルダー /
身に着けるもの(ヘルメット、ジャケット、手袋etc…)
ヘルメット選び【SHOEI Z7】 (ヘルメット選び方) / インカム / グローブ3種【夏・春秋・冬】 / バイクジャケット / 脊髄プロテクターの追加 / ニーガードプロテクター / トレッキングシューズ / レインウェア
