自転車

自転車のタイヤを35Cから28Cに、チューブを英式から仏式に交換

タイヤ交換リブモPTの画像-01

よく自転車のタイヤを細くするとスピードが乗りやすいなんて話を聞きませんか?

私の自転車(プレトレ)は標準装備のタイヤが700C×35Cと太めだったので、その効果は高いのではないかと興味がありました。

少し前に35Cの状態でヤビツ峠に挑戦したのですが、上りが考えていたより苦しかったんです。フロントの多段化、カゴの軽量化など少しずつ改善は加えているものの、他に走行の負担を軽くできる要素って何かな…?

そう考えたときにタイヤ、チューブを変えてみようかという案がでてきました。

私の自転車(プレトレ)のタイヤ、チューブの交換を検討する場合、チューブの方が効果があるかもしれません。というのもプレトレの標準装備のチューブは英式で空気圧の正確な把握ができていないんです。

結論からいうと非常に満足のいくパーツ交換となりました。以下詳細になります。

準備、手順、実際の様子

用意、参考にしたもの

今回用意したものは、タイヤ、チューブ、リムテープ、タイヤレバーです。

プレトレはナット式のホイールなので、取り外しにはレンチ類が必要です。前後でナットの大きさが異なることがあります。実際、プレトレも前のオートライトホイールは14mm,リアは15mmの形状でした。

工具を何も所持されていない方は、ボルトを掴む部分の幅を変更出来るモンキーレンチを用意した方が手軽かもしれません。

材料(パーツ)タイヤ

チューブ

リムテープ

タイヤレバー

工具モンキーレンチ

参考にさせて頂いたページは大がかりな改造時ではお馴染みとなっているbaohさんの走るんですか?(*1),そしてふらっくさんのプレトレ魂(*2)、そしてDさんのプレトレはじめました(*3)、しん8さんの車、単車バカがロードバイクにハマる。ブログ(*4)です。

タイヤ交換は初めてなのでまずはプレトレにちゃんと付く、走るという成功体験情報を集めました。そのなかで少し気になったのは、28Cが付く人と付かない人がいるという情報、そして高圧状態に初期ホイールが対応するのかという点です。

28Cが付くのかという点に関してはほりんさんの帰ってきたオレたちのプレトレ(*5)にその解説がありました。リム幅という単語をそこで覚えました。

プレトレのリム幅(20.5mm※引用値)に対してタイヤ幅の要求数値が若干足りてない状態。この”若干”をどう判断するかで意見が割れるということで理解しました。

その上でなのですが、28Cタイヤにも商品の性能差がありますよね。リブモシリーズなどはタイヤが重く固いと聞きます。その固さが問題の”若干”部分をカバーしてくれないかな…?と考えました。実際、成功例を見かけた点も心強いです。

それよりも問題はホイールが高圧に対応しているのかどうかという点です。

当時、私が調べていたときスポークが折れたという方、何事もなく乗り続けている方など色々とお見かけしました。しかし、私にはそれら現象はなにが起因しているのか判断することができませんでした。

タイヤ・チューブの品質、乗り方、体重、スピード、その他改造との相性など、考えだしたらきりがありません。そのため私は成功例を信じて挑戦してみました。

結論からいって、仏式チューブと28Cタイヤを導入し2年半近く経ちましたが、パンク一回でその他ノートラブルです。このパンクもガラスの破片が縦に突き刺さったどうしようもないものなので、トラブル回数は皆無に等しいかもしれません。

純正ホイールは北海道一周3000㎞の旅まで使用しています。現在8速化したので倉庫に眠っていますが、多分まだ使用できるのではないかな…。こんな例もあります。

これら情報をどう判断するかはお任せしますが、自己責任でお願いしますね。

手順

おおざっぱな手順としては以下の通りです。

    外す手順

  1. タイヤを外すためにブレーキ本体を緩める
  2. 自転車を逆さまにする(しなくても可)
  3. タイヤを外す(ナット式かクイックリリース式)
  4. タイヤの空気を抜く
  5. タイヤを外す
  6. チューブの固定ネジを外してチューブを外す
  7. リプテープを外す
    取り付ける手順

  1. リムテープを付ける
  2. チューブを付ける
  3. タイヤをはめる
  4. 空気を入れる
  5. タイヤを自転車に取り付ける。
  6. 自転車を元に戻す
  7. ブレーキを元に戻す

どちらかを覚えれば、細かなテクニックは置いておけば逆の手順です(^^)

実際の様子

外す編

まず、取り外しの際にタイヤが引っかかることがあるのでブレーキ本体を緩めておきます。

自転車を逆さまにするかしないかはお任せです。逆さまにすると車体が安定するので初めてのときはその方が簡単かもしれません。

自転車を逆さにする際、自転車本体やパーツ、(室内の場合)床などに傷をつけることがあります。そのため接地面にタオルや新聞紙などを引いておくと良いです◎

タイヤ空気入れ部分の画像-01   タイヤ空気入れ部分の画像-02

タイヤが外れた状態です。空気を入れるバルブの部分から空気を可能な限り抜きます。またチューブを外すのでバルブのナットも緩めておきます。また、タイヤがホイールにくっ付いていることがあるので、この時に少しもみこんでおくと後の作業がやりやすいです。

タイヤレバー説明の画像-01   タイヤレバー説明の画像-02

ホイールとタイヤの間にタイヤレバーを引っかけます。外すときもチューブを挟まないように意識をしながら作業をすると取り付け時の効率が上がると思います。次に引っかけたレバーの反対側をホイールのスポークに固定します。

タイヤレバー説明の画像-03   タイヤレバー説明の画像-04

次に2本目のタイヤレバーを少し離れた場所(好みですがスポーク2本分くらい先目安)に固定。するとホイールからタイヤがめくれ出る様子が確認できます。さらに3本目のタイヤレバーを取り付ける頃には、2本目(真ん中)のレバーにかかる力が弱まり、レバーがポロリと外れます。

タイヤレバー説明の画像-05

この作業を繰り返して、少しずつタイヤをホイールから外していくのですが、ある程度外れたらタイヤレバーをスーッとスライドさせたり、手でもみこむようにするだけでも外すことが出来ました。

 

タイヤを外している様子の画像

タイヤ一周分外しきると、タイヤのビート(ホイールと組み合わせる付け根部分)がホイールに片側だけ残る状態になります。

 

 

ホイールからチューブを外す画像

少し話が反れますが、チューブを取り換えるだけでしたら、タイヤを全て外す必要はありません。このビートがホイールに半分残った状態で入れ替えてしまうと時間が短縮されます。チューブをタイヤ等に挟まないように丁寧に作業しましょう。

 

リムテープを外す   タイヤ、チューブを外した後のホイール画像

リムテープを交換する場合は取り外します。消耗品なのでチューブを交換するタイミングで一緒に交換すると楽ですね。空気を入れるバルブ部分にホイール、リムテープ共に穴が開いているので何か棒(六角棒レンチとか)で引っかけながらリムテープを外します。

タイヤ、チューブ、リムテープが外れたら外す編は終了です。この時にホイールの汚れている部分などを拭いておくと、普段手の届き部分が簡単に綺麗になります。

取り付ける編

基本的には外す編の逆の手順を踏めばタイヤが装着できます。
これだけだと味気がないので(笑)、個人的なポイントをいくつか書いてみますね。

リムテープ取り付けのコツ説明画像

まずリムテープの取り付けですが、ホイールの穴とリムテープの穴の部分を合わせないといけません。
写真の様に古いチューブや六角棒レンチでも差し込みながら作業するとリムテープがずれにくくなり簡単です。別に新しいチューブでもいいんですけど、新品に何かあったら嫌じゃないですか。笑

タイヤ取り付けのコツ-01   タイヤ取り付けのコツ-02

チューブをはめる時に少しだけ空気を入れておくと作業しやすいです。タイヤをはめる作業ですが、残り少しのところでタイヤが固すぎてはまらない!ということがあります。その時はタイヤレバーの裏側を使用してタイヤをホイールにはめます。

タイヤ取り付けのコツ-03    タイヤ取り付けのコツ-04

タイヤレバーの裏側を固くてはめられない部分に取り付け、写真のようにレバーをもちあげタイヤをはめます。手作業だけではめられることもあるそうですが、私は今のところ全てのタイヤ(パナレーサー・リブモPTやシュワルベ・マラソン)が固くて上記方法をとっています。

この時のタイヤレバーの必要本数はそのときの固さに応じて変えています。

タイヤ交換完成画像

タイヤをはめたら空気を入れますが、空気を少し入れたらタイヤをもみこんでチューブがタイヤに挟まっていないか確認します。走ってみてガタガタいったりすることがあるので、空気を入れ直したり、タイヤをもみこんだりして再度対応します。

 

タイヤ、チューブの交換は早くやればよかった!

タイヤ交換を完了し、いざ試走してみると何だかガタガタしました。
どうもチューブのはめこみ方がよくなかったようで、空気を抜いてタイヤをもみこんでやったら解決。

走りだしから、走行中まで軽さが伝わってきます。速度の維持も楽です。35Cから28Cへの太さの変更というと、それこそママチャリからクロスバイクくらいの変化でしょうか。タイヤ、チューブ一つで変わるものですねえ。。

これだけ変化を感じられるならば、ヤビツ峠に挑戦する前に交換しておけばよかったなと思いました。

ヤビツ峠頂上の画像
自転車で峠道を走りたくてヤビツ峠(表→裏へ)に挑戦した【初の峠】はじめての峠道挑戦はどこがいいかな?と調べてヤビツ峠に決定します。苦しいと聞く表ヤビツから上って頂上を目指し、裏ヤビツを下って宮ケ瀬湖方面を目指すことに。序盤から想像以上の急勾配に苦しめられます。果たして無事に頂上まで辿りつくことが出来たのか…!...

でも、この恩恵がタイヤとチューブのどちらからもたらされたのかは正直よく分かりません。笑

空気圧を意識して空気を入れることが可能になった

チューブを英式から仏式に変更したことで空気圧を意識することが可能になりました。そこで仏式に対応した空気圧メーター付き空気入れを購入することに。

米式/仏式バルブ対応 英式クリップ付属
空気圧ゲージあり
本体サイズ: 69cm
 

これで空気圧の管理が簡単になりました。一応、サイクリング時のパンク用に簡易ポンプは所持していたのですけれど、メーターが付いてないし、本体が小さいのでポンピングの回数が多くて疲れるんですよね(^^;)

空気圧は80-110psi 5.5-7.5barとのことだったので、最初は控えめに6barあたりから。
様子をみながら数値を上げていきました。

まとめ

タイヤ交換は考えていたよりも効果があったと感じます。
ただ、その効果を言葉にすることが難しいです。べちゃっとした乗り心地が解消されたとでもいいましょうか。

細いほど速度が乗るのかもしれませんが、どの程度細くするかは迷うところですね。
私の場合、カゴに荷物を載せて物を運ぶという運搬能力は残したい点です。タイヤを細くしすぎて重さに耐えられず、パンクが頻発では問題があります。

実際、32Cか28Cで迷ったのですが、32Cだと数字の変化が小さいかなと思い失敗覚悟で28Cを選びました。上述の通り色々不安要素がありましたが、結果的にはうまくいっています。

しかし、自転車は単純そうで奥が深いですね。汗

参考にしたサイトや文献

*1 走るんですか? | タイヤ交換 38Cから32Cへ
*2 プレトレ魂 | タイヤ交換28c化 其の一
*3 プレトレはじめました | タイヤ交換
*4 車、単車バカがロードバイクにハマる。ブログ | プレトレ、タイヤ交換♪
*5 帰ってきたオレたちのプレトレ | ホイール交換を考える

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