この記事はママチャリにハブダイナモホイールを導入+タイヤ・チューブ交換の補足的な内容になります。
ママチャリと呼ばれるようなシティサイクルのタイヤを外すとき、一癖あるのが後輪ホイールです。部品が多くて、そしてシフターなどの調整をしなければなりません。
今回私自身がタイヤ交換をするにあたって、写真を残していたのでそれらを使用しながら解説をしてみようと思います。
記事の最後に英式バルブ、虫ゴム劣化のおまけ話もあります(需要なさそうだけど)
この記事の内容
- 後輪の外し方
- おまけ: 英式バルブ虫ゴム劣化の観察
後輪の外し方
ブレーキやシフターを確認しつつ取り外す
注意!後輪は少し複雑なので、面倒がらずに写真におさめてメモを取りながら作業することを強くおすすめします。
車体右側から確認していきましょう。プラスチックのケースで覆われている内部に変速機が隠されています(ピンク丸手前)また、チェーンも外すことになるのでチェーンカバーのねじも外しておきます(ピンク丸奥)
今度は車体左側です。こちらにはリアブレーキのパーツが集まっています。ワイヤーは10mmレンチ、ブレーキ本体と車体の切り離しは10mmレンチとプラスドライバーを組み合わせて外しました。
変速機を外しためにまずワイヤーを外します。ワイヤーを外すためにはシフターを最も軽い状態(写真の場合は1)にしておきます。
変速機本体からシフトワイヤーを外します。まずピンク丸部分を指で押し込みます。すると2枚目の写真のようにシフトワイヤーの先端が余った状態になるので、外してやります。
無事に外れると変速機本体の金具がぶらんとした状態になります(矢印部分)これでシフトワイヤーを外すことができました。
次にチェーンカバーを外した様子です。カバーとネジは紛失しないように保管しておいて下さい。ここの外し方を覚えておけば、自分でチェーンにオイルをさすことも出来るようになりますね(^^)
これはチェーン引きという部品です。チェーンのたるみを矯正する役割ですが、車体の左右にあるチェーン引きのねじでバランスをとらないといけないため非常にややこしいです。それとチェーンのたるみは各個体異なるので人様の写真があまり参考になりません(^^;)
冒頭でも述べたのですが、左右のチェーン引きネジとも写真を撮影して、ねじの位置を記憶しておきましょう。(チェーン引きだけといわず怪しいところはすべて!!)
実際に外してみる
タイヤを外すときは車体をひっくり返して作業すると取り外しがしやすいです。傷が付かないようにダンボールや布などを敷きます。細かい部品が飛んでいかないように注意。重みでベルを壊すことがあります(^^;)
後輪を外すときは15mmのレンチを使用します(前輪は14mmでややこしい…)ペダルを外すときに使用していたペダルレンチを所持していたのでそれを使用しました。
車体の右側の写真を撮っておきます。角度を変えて何枚か撮っておくと役に立つことがあるのでおすすめです。
外側から、六角ナット、ワッシャー、キャリア、泥よけ、変速機…のように自身の構成パーツをメモしておくと組み立てるときに慌てません。ぎざぎざの付いた向きのある部品などもありますから、写真も参考にすると間違いませんね◎
取り付けのところでも触れますが、チェーン引きは向きがあります。私の自転車は車体の外に向かって伸びています。分解する前によく確認するようにして下さい(写真は車体右側:チェーンがあるほう)
チェーン引きのナットの位置を撮影したら、実際にナットを緩めていきます。私の自転車は写真の状態程度でチェーンがだるだるとなり、スプロケットから外すことができました。
逆にいうとかなり長い年月チェーンを使い込んでいまして、チェーンが伸びているということですね。チェーン引きでしっかり締めこまないとチェーンがチェーンガイド内でガチャガチャと音がして使い物になりません(^^;)
ブレーキ周り、変速機、チェーンを外すとホイールを取り外すことができます。
取り付け
タイヤ交換については、ママチャリにハブダイナモホイールを導入+タイヤ・チューブ交換にて扱いました。ここでは車体に取り付ける際の注意点のみ書きます。
大切なことは、チェーン引きの設定が決まるまではブレーキや車輪をとめている六角ナットは仮止めにしておくことです。チェーン引きが機能しなくなってしまいます。
- 部品の向きに注意して車輪を車体にはめていく
- ブレーキやホイールの六角ナットを仮止め
- チェーン引きの調整(ホイールがまっすぐかも確認)
- 車体を起こす
- シフターの調整
- すべてのナットを本締め
シフターの調整はいつでも出るので、最後の方に入れています。
チェーン引きを撮影した元の位置に戻します。そのときタイヤがまっすぐになっているかどうかを確認するようにします。チェーンステーとタイヤが両側とも同じくらいの距離かどうかをみるなどすると良いですね。
ブレーキの調整はブレーキワイヤーを通したら、ピンク丸の部分をグイッと押してワイヤーを張った状態で固定し、きちんとブレーキがかかるか確認しました。
シフターを1速の状態でワイヤーを変速機に固定します。固定後、シフターを2速に入れます。このときシャフト(ちょこっと伸びてる棒)に書かれている基準線がピンク矢印の根元にぎりぎり見えるか見えないかくらいの位置になる様にアジャスターをまわして調整します。
実際に変速してみてしっくりくるかどうか確認をします。最後にナット類を本締めして作業終了です。
おまけ: 英式バルブ虫ゴム劣化の観察
我が家の自転車の一台の話ですが、前輪がすぐに空気が抜けてしまい困っていました。
パンクなのかな?と取り出して確認してみるも、どうも違うようです。
もう少しチューブを分解、観察してみると、バルブを構成する虫ゴムが破れているようです(ピンク丸部分)
ちょっと力をいれると写真のようにゴムが取れてしまいます。劣化で破れたゴムの隙間から空気が漏れだしたのではないかと考えられます。
対策
我が家では4台のシティサイクルがあるのですが、虫ゴムを使用しないスーパーバルブという製品(100均のダイソーにあります)を備えた自転車が2台、空気圧を管理できる米式変換バルブを取り付けたものが2台あります。
個人的には、英・仏・米対応の空気入れを所持しているので、空気圧が管理できる米式のアダプターが使いやすいかなと思っています。ママチャリに多く装備されている英式のみの対応の場合はスーパーバルブが良さそうですね。
米式変換アダプターについてはママチャリのタイヤ交換の記事の途中でも扱っています。
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