クロスカブ110(JA45)

クロスカブ(JA45)のフロントウインカーを小型化した

クロスカブ(JA45)のフロントウインカーを小型化した-アイキャッチ画像

クロスカブの(JA45)のフロントウインカーを交換しました。

クロスカブの純正ウインカーは前後とも本体から横に伸びた形状をしています。存在感があってかっこいい一方で、転倒時に破損しやすいというデメリットを感じていました。

私自身、先日キャンプ場で足場の悪いところに停車しようとした際、音もなく緩やかに倒してしまい(汗)、左ウインカーを破損させてしまいました。

ウインカーを少し割った程度だったのでビニールテープで修理ができましたが、長旅時に修理不可能な破損が起きると面倒だなということを強く感じた出来事でした。

以上のような経緯から、ウインカーを純正品よりも小型化し、より本体側に引っ込めることができないか検討しました。

クロスカブのフロントウインカーの小型化

クロスカブのウインカーの現状と私の考え

クロスカブ(JA45)を倒してしまいフロントウインカーを破損した。

まず、私のクロスカブ(JA45)の現状について少し触れておきたいと思います。

約一年前にあたる2023年の秋頃ですが、キャンプ場の不安定な場所にとめていたところ時間の経過とともに静かに転がってしまい(泣)左ウインカーを破損してしまいました。

破損はレンズと本体が少し割れた程度と軽微で、ビニールテープぐるぐる巻きで対処しました。しかし根元から折れなかったのはたまたまで、積載の多い私の使い方からして今後も似たようなことがあるなと強く感じました。

クロスカブ(JA45)
のリアウインカーの様子。サイドバックサポートに守られているので転倒による破損の心配は少ない。

ちなみにリアも同じウインカーが付いているのですが、サイドバッグサポートの内側に位置しているのでこちらは転倒時に破損する可能性は低そうです。

サイドバッグサポート-アイキャッチ画像
クロスカブにサイドバッグサポートを取り付けた【リアキャリア拡張 下準備】クロスカブ(JA45)にサイドバッグサポートを取り付けました。サイドバッグを取り付けるための下地作りです。私の環境ではWOOILLオーバーリアキャリアのボルト部分と干渉問題が発生しましたが、アップマフラー用の拡張機能やタイラップを活用し解決しています。...

純正のウインカー自体は可愛いデザインで好きなので、できれば残しておきたいという気持ちがあります。

ウインカーまわりの話は、元々省エネ目的でLED化のみを考えていました。しかし、上記事情によりまずフロントウインカーの小型化をはかれないかということを考えました。

キタコ-ワレンズミニウインカーセット-オレンジレンズ/シングル球(102-80-0500-10)を購入した。

そこで今回購入したのは、キタコ ワレンズミニウインカーセット オレンジレンズ/シングル球(102-80-0500-10)です。

オフロード用につくられたもののようで、とても小さくできています。また、樹脂で出来たウインカー本体は多少曲がっても壊れにくいつくりのようです。私の使用用途にもぴったりだと思いました。

クロスカブ(JA45)の新旧フロントウインカーの比較

小型化のイメージとしては写真のような感じです。純正品と比べて、柄の部分が短くなりクロスカブ本体側にウインカーが引っ込みます。

転倒時の角度によってはどうしようもない場合もあるかと思いますが、今までと比べれば、破損の危険性が減るのではないかと考えています。

クロスカブのフロントウインカーの交換作業

クロスカブ(JA45)のフロントウインカーを交換するために外装のリングとカバーを1つずつ外した。

それでは実際の交換作業風景です。まずは純正ウインカーを取り外します。本体と配線をそれぞれ外しますが、配線からの方がスムーズかな。

下準備としてタコメーター下のリング状カバーと、ヘッドライト裏の黒いカバーを外しておきます。外し方は以下の記事にまとめてあります。

クロスカブのカバー着脱方法-アイキャッチ画像
クロスカブ(JA45)の外装カバー取り外し方法クロスカブ(JA45)の外装カバー着脱方法のまとめです。電装を自分で触りだすと外装カバーを取り外して作業する機会が増えます。たまにしかない作業で細かいコツを忘れがちなので外装カバーの着脱方法をまとめました。...
クロスカブ(JA45)のヘッドライト裏のカバー内にある配線のロックを外した。

ヘッドライト裏の黒いカバーを外すと、ヘッドライトの配線をとめてある止め具があるのでこれを外します。

この止め具を外すとヘッドライトの配線がフリーとなって、ヘッドライトを動かすことができるようになります。ウインカーの配線の末端はヘッドライト内にあるので必要な作業です。

クロスカブ(JA45)のヘッドライトはネジ2本を除くと取り外すことができる

ヘッドライトは下部のネジ2本と上部のツメで固定されています。ネジ2本をプラスドライバーで取り外し、爪を割らないようにヘッドライトを外していきます。

クロスカブ(JA45)本体からヘッドライトを外している様子

先ほどヘッドライトの配線のとめ具を外しておいたので、ヘッドライトの配線(写真ピンク丸部分)がある程度自由に動かせるようになっています。

配線が引っ掛からないように注意して、ヘッドライト本体を手前に引き出します。

クロスカブ(JA45)内にあるフロントウインカーの配線が左右2本ずつあることを確認した。

ヘッドライトの太い配線を中心に、左右にウインカー用の配線が2本ずつあることが確認できます。後述しますが、黒いキャップは防水仕様、緑色は通常仕様(?)のようです。

これら配線を外すのですが、ヘッドライト内は力が入れずらいことと、ギボシ端子が固くて少し苦労がありました。

クロスカブ(JA45)のフロントウインカーはM6ボルトで固定されている。

内部の配線を外したら、ウインカー本体を外します。ウインカー本体は、ヘッドライト横のクロスカブ本体にM6のボルトで固定されています。

これを10mmのレンチを使用して外しました。

クロスカブ(JA45)本体のウインカー用の穴はM6とM10の2つがある。

純正のフロントウインカーを外したあとのクロスカブ本体の様子です。

純正ウインカーが付いていたところにはM6とM10の穴があります。M6はウインカーを取り付けるボルトの固定用、M10はウインカーを配線を通すために使用されていました。

今回購入したキタコ ワレンズミニウインカー(102-80-0500-10)の固定はM6のボルトを使用します。ただ、ウインカーの土台の適合具合からM10の穴に取り付けることになります。その詳細は後述します。

ウインカーの端子をクロスカブ用に加工する

キタコ_ワレンズミニウインカーセット (102-80-0500-10)の端子をクロスカブ(JA45)用に加工する。

純正のウインカーを外したので、ここからは用意したウインカーを取り付けていきます。ただし、ギボシ端子のサイズや形が合っていないので、先にクロスカブ(JA45)用に加工します。

端子の加工には上記2点を使用しました。端子の取り付け方は以下の記事にまとめてあります。ハーネスチューブは端子付ける前に配線に通しましょう。

少し良い工具-電工ペンチ編アイキャッチ画像
少し良い工具のすすめ(9)電工ペンチ(コードプライヤー)編電装配線加工をする際に使用する電工ペンチについてです。芯線をむき出す、電線に端子をかしめるなど基本的な作業をこれ1本で行うことができます。一体型工具ですがそれぞれ精度が悪くなく気に入っています。...
クロスカブ(JA45)の純正ウインカーの端子や防水キャップのつくりを観察した。

ギボシ端子加工の必要性は、純正のウインカーを観察すると分かりやすいです。

クロスカブ本体からウインカーを外すと、(1)どちらもオスのギボシ端子(2)プラス側に防水キャップ(オス)が付いていることが分かるのでこの形に合わせます。

ホンダ(クロスカブJA45)のギボシ端子は一般的なものと比べて小さいことがある。

また、ホンダのオートバイはギボシの端子が小さいです。 

これは今回購入したウインカーのギボシをそのままクロスカブに合わせてみたものです。サイズが合っていないのでスカスカしていることが観察できます。

キタコ_ワレンズミニウインカーセット (102-80-0500-10)の端子をクロスカブ(JA45)用に加工した様子。

クロスカブ用のウインカーに仕上がりました。

配線を覆うチューブの話ですが、今回はギボシ端子を交換する都合があったのでデイトナ ハーネスチューブを使用しました。もしギボシ端子の交換の必要なしもしくは既に取り付けてしまった場合は、上から被せられるコルゲートチューブでも良いと思います。

そもそもこのチューブが必須なのかは何ともです。ただ、見た目がすっきりするので私は取り付けることにしました。本製品はもともとオフロード用だと思うので、余計な部品がない(配線むき出し)のかもしれません。

端子を加工したウインカーをクロスカブに取り付ける

キタコ_ワレンズミニウインカー(102-80-0500-10)は土台の形状の都合でクロスカブのM10の穴に取り付ける。

ここからは端子を加工したウインカーを取り付けていきます。記事の途中で少し触れましたが、今回のウインカーはポン付けの場合、M10の穴にしか付けることができません。

ウインカーの土台の形状が丸みを帯びていて、M6の部分に合わないんですよね。もしM6の穴に付ける場合は土台の工夫が必要です。

クロスカブ(JA45)にキタコ_ワレンズミニウインカーセット (102-80-0500-10)を取り付ける際の部品候補。

M6のボルトをM10の穴に取り付けるので、少しでも取り付け時に安定させる方法を考えます。いくつか候補の部品を用意して試してみました。実際に採用したのは以下の部品です(写真の数字と対応)。

  1. M6ボルト 15 mm
  2. M10→M6変換カラー
  3. 平座金6×13
  4. M6 ゆるみ止めナット

ボルト、平座金、ナットなどはインターネット通販でも良いですし、ホームセンターに行くと1個から入手可能です。

ポッシュフェイス_ウインカー用M10→M6変換カラー(098013-CL)を使用してM10の穴をM6ボルト用に安定させた。

M10→M6変換カラーについて補足します。これはポッシュフェイス ウインカー用M10→M6変換カラー(098013-CL)という製品で、M10の穴をM6用に埋めてくれる部品です。

当初、ウインカーの取り付けで色々と難しいことを考えていたのですが、この製品があることを知ってボルトまわりの構造をシンプルにすることができました◎

クロスカブ(JA45)にキタコ_ワレンズミニウインカー(102-80-0500-10)を取り付ける際のボルトの長さの比較。

3種類のボルトを試した写真です。純正品(約12 mm)、新たに15 mmと20 mmを用意しました。

結論からいえば、15 mmを選択しました。まず20 mmはウインカーに接触してしまい×。純正品はぴったりかギリギリといった感じ、15 mmはネジ部が少し余ったものの、ウインカーとは干渉しませんでした。 

約12 mmの純正品か15 mmのどちらかのように思えます。

純正品でギリギリ(?)、15 mmで少し余る、20 mmだと長いという結果になりました。私は少し余裕を持たせて15 mmのボルトを選びましたが、転倒時にボルト側にウインカーが曲がったら接触して折れるかも…?

固定に使用したM6ボルト15mmは転倒時にワレンズミニウインカーと接触する可能性がある。

15 mmを選択した場合少し心配な点があります。

ワレンズミニウインカーは多少曲がっても大丈夫なようにできていますが、転倒時に後ろに力が加わった場合(写真緑矢印)ネジ部に接触して破損する可能性があります。

それでもネジ部の余る15 mmを選択したのは、振動でナットやネジの緩む感じが分からなかったからです。転倒時よりも走行中にナットが緩んで外れる可能性の方が高い気がして、まずは余裕のある15 mmとしました。

しばらく使用してみて緩みがない場合は、純正品(約12 mm)にしてもいいかな?といったところです。

クロスカブ(JA45)にキタコ_ワレンズミニウインカー(102-80-0500-10)を取り付けた様子。

ウインカーを取り付けた様子です。細かい角度を決めたら配線を接続し、カバー類を元に戻して完成です。

当初、思い描いていたように、ウインカーが本体側に引っ込み満足のいく結果となりました◎

ちなみにこの時点では純正球(12V8W)が付いているのですが、点灯テストをしたところ暗いと感じました。クロスカブに元々付いていたウインカーよりも暗く感じ、そのままでは不適のように思えました。

私の場合、この暗さは省エネも兼ねてLED球に交換することで解決をはかります。LED球の取り付けは長くなってしまったので記事を分けさせて下さい。

まとめ

以上、クロスカブ(JA45)のフロントウインカーの小型化でした。

終わってしまえば一つ一つの作業自体は難しくないのですが、細かいところで考えることが多く、満足いく形になるまでに時間がかかりました。

色々と考えて、最終的にハーネスチューブやM10→M6変換カラーを取り入れて、シンプルな形にできたのではと思います。

今回のウインカー交換は、転倒時のウインカーへのダメージの可能性を減らしたいという気持ちではじめました。

純正のウインカーと比べて本体側に引っ込んだので、以前よりいいような感じがします。わざわざ車体を倒してまで検証しようとは思わないので、想像の範疇ではありますが。汗

クロスカブ生活、若かりし頃の夢を実現する