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少し良い工具のすすめ(9)電工ペンチ(コードプライヤー)編

少し良い工具-電工ペンチ編アイキャッチ画像

少し良い工具のすすめ9回目は電工ペンチ(コードプライヤー)編です。

電工ペンチは配線工作をする際に使用しますが、これ1本で多くの作業をこなすことができます。例えば、電線の切断、オープンバレル端子の圧着、心線の被覆ストリップなどです。

当ブログでは主にオートバイ(クロスカブ)の配線工作で使用しますが、自転車でもオートライト類の電装配線で使うことがあると思います。

基本的に私は一体型の工具は持たないのですが、電装関係の工具は使用頻度が少なかったので今回検討することにしました。

少し良い工具のすすめ:電工ペンチ編

エンジニア コードプライヤー(PA-01)

エンジニア-コードプライヤー(PA-01)

今回紹介するのはエンジニア コードプライヤー(PA-01)です。安心の日本製。この1本でカットや圧着など基本的な配線工作が出来るようになります。

一体型工具なので、各々の機能は限られています。使用していて機能に物足りなさを感じたら専用工具を用意しましょう。ただ、ちょっとした配線工作ならばこの1本で物足りると思います。

電工ペンチの機能説明

具体的な機能は(1)電線の切断、(2)オープンバレル端子の圧着、(3)裸端子の圧着、(4)小ネジの切断、(5)絶縁端子の圧着、(6)電線の被覆ストリップです。

私が多用するのは(2)オープンバレル端子の圧着と(6)電線の被覆ストリップの2つで、手元に刃物がない時は(1)電線の切断も行うことがあります。

今回は本製品を使用して、電線に平型メス端子を繋げてみたいと思います。

平型メス端子の圧着方法

PA-01で平型端子を圧着する

手元にあった部品で作業してみたいと思います。

電線はエーモン 配線コード AVS0.75sq 5m 赤(1170)、平型端子はエーモン 平型端子メス 24Kメッキ 110型(旧品番1165新品番3345)を使用しました。

圧着前にスリーブを通す

端子の圧着前にスリーブが付属する場合は通します。端子を付けた後ではスリーブは通りませんので注意します。

電線の逆側に何も端子がついていなければ反対側から通せますが、だいたいの場合は何かしら付いていることと思います。

後から付け忘れに気がついた場合、端子を1つ無駄にすることになります。涙

電線の芯線をむき出しにする

芯線をむき出しにします。電工ペンチ根元にあるワイヤーストリップ機能を使用します。

今回は0.75の電線を使用しているので0.5-0.75のところにあてています。

むけた芯線をねじっておく

剝きだした芯線はほぐれると散らばってしまうので、ねじってまとめておきます。

剥きだす芯線の量について以下注意があります。

芯線と平型端子の取り付け位置に注意する

平型端子を仮置きした図になります。

芯線と平型端子は2か所で圧着を行います。芯線自体を圧着する(1)の部分。芯線を覆うカバーを圧着する(2)の部分です。

そのため剥きだす芯線は(1)の部分で足りる量となります。ただし(2)の部分は芯線を覆うカバーを固定する金具なので、この部分まで芯線がむき出していては駄目です。

芯線が長すぎても短すぎてもうまくいきませんので、失敗が許されない電線を扱う場合は他の電線を用意して練習するといいですね。

芯線の圧着方法

平型端子と芯線の圧着-1.25で仮止め

それでは実際に平型端子を圧着してみます。

最終的に0.5の部分を使って圧着するのですが、まず一回り大きい1.25を使用して仮止めします。きちんと力が入ると両端がハートマークのように曲がり芯線に食い込んでいきます。

平型端子と芯線の圧着-0.5で仮止め

仮止めが出来たら0.5の部分で圧着します。慣れないうちは気づかぬうちに芯線がずれることがありますから、きちんと挟めているか確認しながらやるといいですね。

芯線と平型端子圧着確認

0.5部分を使用し圧着を済ませました。写真が見にくくて申し訳ないのですが、両端がハートマークのように食い込んでいます。

芯線を覆うカバーの圧着がまだですが、この時点で軽く引っ張ってもしっかり食い込んでいるので外れません。逆にこの時点ですぐ外れるようならば、新しい端子を用意してやり直した方がいいです。

芯線を覆うカバーの圧着方法

芯線カバーと平型端子圧着-INSを使用する

次に芯線を覆うカバーを圧着します。エンジニア コードプライヤー(PA-01)はINS(インスレーションバレル / 被覆部分)と呼ばれる部分がありますから、そこを使用して圧着します。

これだけでも圧着できますが、心配だったら最後に1サイズ小さい1.25で軽く押し込むとよりがっちりするかなと思います。

芯線カバーと平型端子圧着確認

被覆部分を金具がしっかり巻き込んでがっちり固定されました。引っ張ってもびくともしません◎

カバーを被せて平型端子圧着完成

先に通したスリーブを端子に被せれば完成です。

このように電工ペンチを所持していれば、1本で配線加工の基本作業をこなすことができて非常に便利です。

まとめ

以上、少し良い工具のすすめ(9)電工ペンチ(コードプライヤー)編でした。

基本的な配線工作を一通りこなしますから、1つ持っておくと非常に重宝します。

工具は突き詰めて考えると、作業に必要な専門工具を各々そろえた方が都合が良いことが多いです。しかし、はじめのうちは挑戦することがまず大切なので一体型のものも悪くないなというのが個人的な感想です。

ただ、一体型工具やセット物というのは粗悪なものが多い印象があります。例えば格安な多機能工具や工具セット10点!みたいな製品です。

しっかりした工具というものは1つの機能しかなくてもそれなりの価格がします。一体型工具より価格が高いこともざらなので、使える一体型工具を見つけるのは意外と難しい印象です。

一体型工具は”使える製品”がみつかると、コンパクトに管理が出来ますしとても便利なんですけどね。今回の電工ペンチはとても気に入っています◎

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