自転車

コッタレス抜きの使い方と失敗談(99%の方にはどうでもいい話)

コッタレス抜き-説明12

コッタレス抜きという工具をご存知ですか?

自転車でコッタレスクランクという種類のクランクを取り外す際に使用するものです。クランクを外した後に取り外すことができるボトムブラケット(BB)の交換や掃除をするときにも必要となります。

それにしたってコッタレス抜きなんて単語、普通に生活していたらまず聞かない工具ですよね。ドライバー、六角棒レンチなんかに比べると超マニアック。

今回はそんなコッタレス抜きの紹介をさらっとしつつ、私が経験したしょうもない失敗談を話したいと思います。

超マニアック道具 コッタレス抜きの紹介

コッタレス抜きの使い方

ちなみに私が使用しているのはSHIMANOコッタレスクランク専用工具TL-FC10です。

フィキシングボルトの観察画像   コッタレス抜き-説明画像02

まずクランク部分を観察すると、その中央に留め具のボルトがみえます。これをフィキシングボルトといいます。(写真左)
コッタレス抜き工具は両端に別々の機能があるのですが、その一つはフィキシングボルトを外すためのものです。(写真右)

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コッタレス抜きをフィキシングボルトに取り付けます。取り付け後はモンキーレンチ等を使用して外していきます。左右側ともに正ネジ(右に回すと締まる)なので、反時計周りにまわして外します。

力を入れたときにいきなり緩むことがあるので怪我に注意しましょう。

コッタレス抜き-説明画像05

写真のようにフィキシングボルトが外れます。コッタレス抜きは引き続き使用しますから、外した左右のフィキシングボルトは、計2つは無くさないように保存しておいてくださいね。

 

 

どうしても固くて外れない場合(固着など)は、KURE 5-56のスプレーを吹きかけてしばらく放置したあと再度トライします。

ただ、この手のスプレーは洗浄力が強く、ネジに付いていた固着防止のグリスまで流してしまうことが多いです。

そのため取り外したフィキシングボルトに、シマノ プレミアムグリスなど固着防止目的のグリスアップを忘れずに行いましょう。

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今度はコッタレス抜きの反対側(芯がある方)をクランクに装着します。(写真左と右)
写真右の矢印部分を回転させることでコッタレス抜きの芯がクランクに入っていき、クランクを外すことができます。(写真右)

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ある程度までは手で回していけますが、固くなったらモンキーレンチなどを使用します。あまり力を入れることなく簡単に外れました。

パーツを取り付けるときは辿った作業の逆を行います。コッタレス抜きの説明は以上です。

コッタレス抜きにまつわる失敗談

そもそもコッタレス抜きは、プレトレの多段化のために購入、使用しました。
多段化は無事成功し、マニアック工具コッタレス抜きは長い眠りにつくことに…。そして久々に使おうかと取り出したときにそのトラブルは起こりました。

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うまくいったことに満足して、モンキーレンチを挟んで回す可動部分をきちきちの状態にして数年放置していました。左の写真で分かるでしょうか。これ以上回りませんってくらいの位置です。

結果的にいうと数年後に使用しようとしたら固くなって動かなくなりました。…固着?汗

コッタレス抜き-説明画像11

伸ばしきった状態で保管というパターンはやったことないですが、これはこれで固着しそうですね。でも普通はコンパクトに収納しておきたいでしょうから、伸ばしきった状態での保管はあんまりないパターンですかね。

 

コッタレス抜き-説明12

あんまり賢い解決方法ではないのですが、自転車のクランク(フィキシングボルト部分)に片方をはめこんでコッタレス抜きを固定し、もう片方をモンキーレンチで回して固着を解消しました。

写真のように可動部分がどちら側にも動く状態で保管するのが良さそうです。

まとめ

本当にしょうもないミスでした。

コッタレス抜きという工具の使用頻度が低いことは最初から分かっていたので、保管方法にはもう少し気を遣うべきでした。次からは気をつけます。

さて、コッタレス抜きという道具自体は、いたってシンプルな構造だということが分かって頂けたと思います。この手のクランクを外すことがあるならば、いずれ必要になるものです。

なかなか周りの友人から借りられる代物ではないですから(笑)、必要になったら購入を検討してみて下さい。

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