大型二輪免許取得記(2)『教習所入校、教習、宿泊先へ』
前回から始まった大型二輪免許取得記の2回目です。前回(1回目)は事の経緯と現地までの移動(前乗り)を中心とした序章的な内容でした。
2回目の今回からが本番です。といっても、前乗りしたホテルで起床して、集合時間の12時20分までは村山の町を散策します。
その後、教習所に移動して入校手続きを行いますが、教習や宿泊先の移動もあるのでバタバタしそうな一日です。無事に終えることができるでしょうか。
合宿生活1日目:教習所入校、教習、宿泊先へ
村山に前泊し、午前中は町をのんびり散策
村山西口ホテルから一日が始まりました。朝食付きプラン(+600円)にしていたので、1Fの指定の場所に向かいました。
食事券を渡すと、朝食の入ったトレーを1皿貰いました。これとご飯、みそ汁は食べ放題。
美味しいんですけど、個人的にちょっと物足りなかったですね。それと野菜がもっと多く食べられると嬉しかった。この感覚は自転車旅の名残かもしれませんが。笑
そういえば、朝食を食べていると窓の外に虹が現れました。何かいいことありそう。
正直いうと、昨日村山に来てからというもの、本当にここで大丈夫かなあという不安な気持ちが少しあったのですよね。
山形駅を過ぎた辺りから人の気配がなくなるし、夜ご飯食べに行くもどこも開いていないし、雨の中さまようし…ちょっと踏んだり蹴ったりが続きました。
まあでも結果的に美味しいご飯は食べられましたし、今朝は虹も見られたということで気持ちを切り替えていきましょう。
そんなわけで朝食後にチェックアウトを済ませ、午前中は村山の町を散策することにしました。合宿免許の集合場所と時間は、村山駅改札前に12時20分(昼食は済ませておく)なので、3時間くらいのんびりできそうです。
村山西口ホテルのあった西口方面を進んでみることにしました。
昨日と違って快晴なので歩いているだけで気持ちがよかったです。
道中、ヤマザワ村山駅西店という大きなスーパーがあったので、どんな野菜や果物が売られているかチェックしに行きました。10月だったので、山形産のリンゴが並んでいたのが印象的でしたね。1個100円程度で値段も良い感じ。
関東は物価が高くて、セールでもない限りりんごが100円で買えることは少なくなってきました。新鮮な果物が安価で入手できるというのは何とも羨ましいです。
散歩中にエビス村山店というお店があったので入ってみました。農家の店と書いてあるように農作物専用の段ボールや農具がたくさん置いてありました。
その中で目を引いたのは果物用のハサミの種類の多さと、新米の販売が30kg単位だったことでした。冬は降雪もあるでしょうし、まとめてたくさん買うのが基本なのかな。
地元スペシャルなお店は見ていて面白いですね。
集合時間が近くなってきたので、村山駅まで戻りました。すると既にマツキドライビングスクールのバスが他の校舎も含めて3台待機していました。
時間までまだ少し余裕があったので、ヤマザワ村山駅西店で購入したおにぎりを食べて時間を潰し、12時過ぎに改札に向かいました。
改札手前に送迎の方々が見えたので、声をかけると「ええ!?」と、えらく驚かれました。話を聞くと新幹線が大幅に遅れているらしく、いるはずもない人間が現れたからと…俺は幽霊か!
前乗りした事情を伝えると、村山校行きは私一人だけだったようで即出発となりました。他行の送迎の方々は「ずりー!」とブーブー言っていたのが面白い光景でした。笑
送迎バスに乗り込むとのんびりした道を行きました。送迎の方が凄く親切で、村山の土地のことや食べ物、教習所のことを色々教えてくれました。今は閑散期だからどこか行きたかったら送迎のバスもうまく使うといいよ!と教えてくれました。
20分程度走ったところで、マツキドライビングスクール村山校に到着しました。
マツキドライビングスクール村山校に到着
送迎バスから降りると、スタッフの方に案内されて本校舎に入りました。すぐに入校手続きを行います。敷地内は撮影禁止のようなので、これ以降は文章中心で書いていこうと思います。
まず、書類記入や視力検査など教習所あるあるな手続きを済ませました。それと教習所内の簡単な使い方。それと宿舎と教習所を繋ぐ送迎バスの予約方法。
この送迎の予約が複雑で最初はこんがらがって大変でした。翌日の自分の最初の教習時間の1つ前の便に合わせて、前日の16時までに予約をします。
帰りのバスは1時間おきに出ていて校舎前で待っていると運んでくれます。行きよりは気楽なのですが、教習終了から最短のバスの出発まで10分程度なので、てきぱき動かないといけません。
二輪は教習場所が離れていること、プロテクターの着脱があるので車より注意が必要ですね。
卒業試験の申込を期間内に忘れずにして下さいねと言われたので、その場で書きました。大型二輪は教習期間が短いので、入校当日に申し込んで良いようです。
以上の説明を受けたのち、当日から教習が始まるとのことで二輪教習を行う建物に向かいました。教習原簿を機械に通すのですが、教習のたびに通すのがちょっと不便でした。
東京で通っていた教習所は2コマ続くと、2枚同時に発券してくれたのですが、ここは1枚ずつみたい。色々通うと違いが分かって楽しいですね。
発券を済ませ、二輪小屋に向かいます。二輪教習では、ヘルメットやプロテクター、雨具などを借りることができます。
ヘルメットを借りる人はインナーキャップの着用がルールです。受付で100円でフリーサイズのものが売っているので、それを購入すればOK。
で、バイク小屋で試しに被ってみたら、頭がでかすぎてインナーキャップが一撃で破れるアクシデント(T-T)笑笑
安定のフリーサイズを突き抜ける頭の大きさ。そんなん以前から分かっていたけれど、こんなところで現実突きつけなくたってさ…。一部破れたものの、頭は隠れるのでサイズアップしたインナーキャップを使用します。
一人、敗北感にかられていると教官が現れて、教習前の準備の仕方(原簿の置く場所、プロテクターやヘルメットの場所)を教えてくれました。
ヘルメットは同じサイズでもサイズや形が微妙に個性があるので、色々試着するといいですよ。私の場合、しっくりくるのが1つあったのでそれを覚えて卒業まで使わせてもらいました。
教習生活1日目:1、2時間目
教習1時間目:引き起こし、外周、右左折
インナ―キャップ突き破り事件を経て、無事教習1時間目が始まりました。
バイクに向かうまでに教官から「普段、バイク乗られてます?何か不安なことありますか??」という会話がありました。
普段、クロスカブに乗っていることと、左手のクラッチ操作がないのでそこが不安ということを素直に伝えました。
本音をいうと、普通自動二輪免許の取得のときに散々苦しんだクランクのことが頭をよぎりました。でも、苦手意識を口に出すと引っ張られそうなのでそこはスルー。
バイクに到着すると、バイクの説明と引き起こし。これは普通自動二輪のときと同じでした。軽くやったのちすぐに出発!
教官が走って遠くにいき、「ここまで進んでみて下さーい!」を延々と繰り返します。外周と右左折を練習して1時間目は終了。
基本的な動作は問題なかったのですが、やっぱりクラッチ操作がぎこちなく、今後の課題だなと感じましたね。
教習2時間目:外周、右左折、オートマ、スラローム、S字
続けて2時間目。毎時間ごと受付のある本校舎に原簿を通さないといけません。バイク小屋との往復が結構大変…1時間目に教官を散々走らせていうのもあれですが…。笑
今度は1時間目の外周、右左折を復習しつつ、ATのバイク(ビックスクーター)を体験しました。ATはニーグリップができず、足を置いておくだけなので安定感がありません。操作していて怖かったです。
カブの構造も似てはいるのですが、かかとを本体につけると安定感が増すんですよね。ビックスクーターもコツがあるのかな?
続けてスラロームやS字を走りました。2時間目でこれらの項目をやるとは思わず、ちょっとびっくりです。細かいところを走るとクラッチ操作の悪さが顕著に出るなと感じました。
教官から「カブに慣れすぎていて、アクセルに頼る操作ばかりをしています。クラッチ操作が大切ですよ」と指摘されました。
この言葉は今でもよく覚えています。自分の考えもしないところに癖があるもので、この指摘を受けただけでも通ってよかったなと思えました。
…とはいってもすぐには上達しないので(笑)、意識はしつつも、エンストはしないもののへんてこな変速、を繰り返しながら何とか教官についていって2時間目の教習を終えました。
一日の終わり、宿舎に向かう
教習が終わり原簿を返して、帰りのバスを待ちました。置いていかれる(もしくは1時間待つ)のが嫌だったので、超高速で支度をしてバス乗り場に向かいます。笑
複数のバスがあって、それら運転手さんが「〇〇の宿はこっちだよ~!」と呼びかけをしていたのでそれに従いました。
ここで初めて二輪以外の教習生をみたのですが、閑散期でおじさんが多い印象かな?時々、女性の方、それと意外と海外の方が多くて驚きました。乗り込んだらすぐに出発。
1つのバスで複数の宿泊先に向かうようで、自分が検討した他の宿もみることができました。私の宿が一番遠かったようで、最後の到着でした。お礼をいってバスを降ります。
今回、私がお世話になる宿は「パインツリーさくらんぼ東根」です。教習所を出て、村山の町を通り過ぎ、その隣にある東根という町の外れにありました。
初めてで遠く感じましたが、実際にかかった時間は車で20分くらいかな。バスから荷物を降ろすと、玄関で管理人の方が迎い入れてくれました。
靴を脱いでフロントに入ります。昔の旅館って感じがして良い雰囲気です。なんだか子供の頃、親に連れて行ってもらった海の家を思い出しました。遠い昔の記憶ですね。
ちなみにこのパインツリーさくらんぼ東根は、元々ここにあった古い温泉宿を買い取って合宿宿として運営しているそうです。
フロントで必要書類を書いて提出。その後管理人さんに食堂や温泉の場所、自分の泊まる部屋を教えてもらいました。
部屋に入ると中は和室でした。落ち着いていてとても良い感じ。ありがたいことに既に布団が敷いてある状態でした。結構疲れていたので、気遣いがすごく嬉しかったです。
荷物を置いて夜ご飯までまだ少しあったのですが、この時間はお風呂空いていますよと教えてもらっていたので温泉に入りに行くことにしました。
温泉に向かうと誰もいませんでした。行きのバスといい、すごく静かで嬉しいです。
体を洗って湯船にしばらくつかっていたのですが、何だか疲れがどっときた感じがしました。自分は前乗りして正解だったかもな…。
教習で指摘されたクラッチの動きのイメージトレーニングを反復練習しました。
お風呂からあがると夕食の時間になったので食堂に向かいました。
食堂の方に声をかえると、おかずとお汁をもらえて、ご飯は自分でよそいます。ご飯のお変わりは自由。すごく美味しくて疲れが吹っ飛びます。
食事3食と温泉が付いて、教習所までバスで運んでくれて、自分は教習受けるだけってここは天国か!
ご飯を食べた後、宿舎の門限までまだ時間があったので夜の東根温泉の町を散歩しました。
パインツリーさくらんぼ東根の近くに足湯を発見したのですが、タオルを持っていなかったのでまた明日来ることにしました。
宿舎の前の道路をずっと歩いていると東根温泉のゲートがありました。このゲートの近くにセブンイレブンとウエルシア薬局、それとサンデーというホームセンターがあるので日用品は一通り揃いそうです。
せっかくなのでウエルシア薬局でお酒を買って戻ることにしました。
一人で飲むことは珍しいのですが、環境も変わったしたまにはいいかなと。
思えば、午前中の村山散歩から始まり、教習所、宿舎と色々とありました。何とか終わって良かったな。
教習中に指摘されたクラッチ操作のことが引っ掛かっていたので、少しでも明日に繋がればとYoutubeで操作のことを復習しました。
自宅にいるとどうしても別のことを考えて行動してしまいますから、教習のことだけ考えていればいい合宿免許というのも良いもんだなと、そんな感想を持ちました。
まとめ
以上、大型二輪免許取得記(2)『教習所入校、教習、宿泊先へ』でした。
教習自体は2コマだけでしたが、教習所に向かい、入校手続きをして、教習後に宿舎に移動と慣れないことの連続で疲れてしまいました。でも、大きなミスはなかったのでその点はよかったです。
今回、久々にクラッチ付きのオートバイを操作しましたが、思っていたよりは覚えているなというのが最初に感じたことです。ただ、クラッチ操作はギクシャクしているので要改善ですね。
普段クロスカブに乗っているので、クラッチ以外の基本操作は普通自動二輪免許取得時よりは身に付いているのかもしれません。明日からも引き続き精進します。
さて、この記事で宿泊所の紹介もしようと思ったのですが、情報が多すぎてわちゃわちゃしていたので次回にします。
クロスカブ本体の改良
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