普段の生活で何か長さを測ろうとする際、定規を使用する方が大半ですよね。
しかし、ミリ単位で正確に長さを測定する場面では定規の精度では不十分なことが多いです。
自転車でも”長さ”を計測する場面は意外にも多いです。例えばステムの径、ネジの直径など。自分で部品交換、改良をし始めるとその使用頻度は高くなります。
そのような場面で定規の代わりに使用する工具がノギスです。今回は自転車整備の使用環境に照らし合わせながら、その使い勝手の良さを紹介します。
ノギスを使用して正確な計測をしよう!
今回紹介するのはミツトヨ 530シリーズ M型標準ノギス N20 530-108とミツトヨ CD-20cpx(後継はミツトヨ デジタルノギス CD-20APXかな?)の2本です。
最初はアナログタイプのみの所持でしたが、後にデジタルタイプも購入したので両方紹介します。
ノギスってどんなアイテム?アナログノギスを例に
ノギスは1/20mm(=0.05mm)までの長さを計測することができる工具です。定規のような本尺と副尺の合わさる部分を読み取ることで数値を測定します。
例えばですが、自転車のハンドルバーの太さを計測してみます。上記写真のようにハンドルバーを挟み込みます。
普段はハンドルバーに挟んだまま計測しますが、今回は見やすくするために抜き取って床に置いた状態にしました。
まず副尺の0の数値が、本尺のどの数値の上にあるかを読み取ります。今回の場合、22mmより先、23mmより手前に0があることが分かりますね(緑矢印の位置)そのため本尺の数値は22mmとなります。
次に副尺の目盛と本尺の目盛がぴったりと重なる場所を探します。今回はピンクの矢印の位置で2.5という数値が導き出せます。この2という数値は0.1mmの数値と等しいので副尺は0.25mmを示していることが分かります。
つまり本尺の22mmと副尺の0.25を加算した22.25mmが求まる数値となります。よくある22.2mmのハンドルバーの外径だと分かりますね。
このように細かい数値を正確に求めることができるのがノギスの特徴です。先ほどはハンドルを挟んで測定しましたが(ピンク1:ジョー)他にも内径を計測したり(緑2:クチバシ)深さを計測することもできます(青3:デプスバー)
1つの工具に様々な測定箇所があるのもノギスの面白い特徴です。
クチバシの使用例ですが、私は自転車のハンドルバーの内径を計測する際に使用します。長さの求め方は先ほどと同じです。
デプスバーはネジの呼び長さを計測するときに便利です。ジョーやクチバシで挟めない場所に高い効果を発揮します。
ノギスにはデジタルタイプも存在する
先ほどまで紹介したのはアナログタイプです。自分で数値を読み取る必要がありましたが、デジタルタイプなるものも存在します。
こちらはノギスをあてがうと自動で数値を算出してくれる優れもの。一度に何個も計測をすることが多くなると本当に便利なんですよね。
デジタルノギスならではの機能としてゼロセット機能なるものも付いています。これは好みの位置でZEROボタンを押すことでその位置を0mmに設定できる機能です。
複数の計測物を比較測定する際に便利ですが、自転車趣味ではあんまり使わないかな。他にも絶対原点位置を変更するORIGINスイッチなどもありますが、こちらもあまり…(^^;)
ノギスはアナログとデジタルどちらがいいだろう?
ここまでアナログとデジタル2種類のノギスを紹介しました。では、初めて購入する人はどちらがおすすめでしょうか。
測定がとにかく簡単なのはデジタルです。本尺、副尺をみて判断する必要がなく数値を自動で表示してくれます。ただ、電池切れや落下の衝撃による故障の心配があります。
この電池切れが意外と厄介で、たまに使おうと思って電源を入れたらつかない…ということがたまーにあります…(^^;)
高頻繁に使用される方はデジタルがおすすめですが、たまにしか使用しない方はアナログの方がいいかもしれません。それとノギスという工具の仕組みから知りたい、工具マニアな方もアナログをおすすめします。笑
アナログノギスは一見めんどくさそうですが、慣れてしまえば何ということはありません。定規で数値を計測する際、皆さん難しいことを考えずに出来ますよね?それをイメージしてもらえればいいかと思います。
まとめ
以上、少し良い工具のすすめ6回目ノギス編でした。
自転車整備を趣味にしていると意外と計測の機会は多いものです。様々な工具を入手してきましたが、その中でもノギスはトップクラスの使用頻度を誇っています。
私自身はデジタルとアナログのノギスを所持していますが、一度に沢山計測するときはデジタル、1つのみの時はアナログといった使い分けをしています。それと外で使うときはアナログが多いですね。そそっかしいので落下の心配がありまして…。汗
アナログ、デジタル共に一長一短なところがありますが、自転車の改造、改良を行う上でどちらか1本は所持しておきたいアイテムに間違いありません。
クロスカブ本体の改良
本体(JA45)購入 / 外装カバーの着脱 / リアキャリアの拡張 / リアボックスの追加【リアキャリア延長による加工も】 / ホムセン箱の改良(ボルトやフックの増設) / マルチマウントバーの増設 / スロットルアシスト / ナンバープレートに荷掛けフックを追加 / 2ポートUSB電源 / バーエンド着脱とスロットルパイプの交換 / グリップヒーター取り付け / サイドバッグサポート / パニアバッグ取り付け / 右サイドスタンド / エアバルブ角度の変更 / テールランプのLED化 / エンジンオイルの交換 /
クロスカブまわりの道具
身に着けるもの(ヘルメット、ジャケット、手袋etc…)
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