ママチャリのようなクロスバイクのような自転車、『プレシジョントレッキング(通称:プレトレ)』に乗っています。
あれこれと改良を色々加えていたら、鍵・ロックを3回も変更しました。
それにしても自転車の鍵っていろんな種類がありますよね。
大きく分けてもママチャリなら自転車本体に取り付ける馬蹄錠、スポーツ自転車ならワイヤーなどでくくる外付け錠があげられます。
どれが一番なのか?といわれると好みそれぞれで困ってしまいますが、鍵ロックの形状は様々なものがあり観察していて面白いです。
今回は私が手にした鍵・ロックを3種類並べて、その形状を観察してみます。その後、自転車の鍵・ロック選択の最適解とは何かを考えてみます。
この記事の内容(カゴチャリ貢献度:★★★☆☆)
- 鍵・ロック3種比較(馬蹄錠 ワイヤー錠 U字ロック)
- 結局のところ、鍵・ロック選択の最適解は??
鍵・ロック3種比較(馬蹄錠 ワイヤー錠 U字ロック)
まず、登場する鍵・ロックは写真上の馬蹄錠、ワイヤー錠、U字ロックの3種類です。以下購入順に紹介していきます。また、警視庁の自転車の鍵の種類(*1)もあわせて参考にするとより理解が深まります。
馬蹄錠(Defendle Vブレーキ対応リング錠)
馬蹄錠はママチャリ(シティサイクル類)などによくタイプのものです。自転車本体の後輪付近に直接取り付けます。
ママチャリはシートステー部分に直接取り付けますが、スポーツ車タイプ(Vブレーキ仕様)は、まず台座をVブレーキを止めているネジに共締めします。さらにその上に馬蹄錠を取り付けます。後者を求める場合はVブレーキ用と記載のあるものを購入します。
開錠用のキーは鍵型、番号打ちこみ型などの種類があります。写真は鍵を使用するタイプです。
馬蹄錠のメリットは本体に取り付けるタイプのため、鍵を自宅に置き忘れることがないという点。デメリットは出先で開錠用のキーを紛失すると面倒なことになることでしょうか。
また、馬蹄錠の重量が重たいので、スポーツ車に載せることを嫌がる人が多いです。そしてスポーツ車本体は軽いことが多く、馬蹄錠をしただけでは車体を抱えられて盗まれるリスクがあります。
私のプレトレは購入当初から途中までこの馬蹄錠を使用していました。しかし、旅仕様に改良中にリアキャリアを取り付けたことで馬蹄錠と干渉してしまい、結果取り外すこととなりました。
馬蹄錠を外した後に取り付けたのは、以下に説明するワイヤー錠とU字ロックです。
ワイヤー錠
馬蹄錠が干渉してしまったので、外付けのタイプに変更してみるかとワイヤータイプの鍵・ロックとU字ロックを同時に購入しました。
まずワイヤーロック錠ですが、購入したものは自転車ロック鍵 太いケーブルダイヤルロック 全長1800mmです。
ワイヤーロック錠は、ホイールなどに絡ませて使用する物です。この製品の場合、普段は丸まっていますが、使用時には伸ばして使用することができます。全長1800mmということで前輪から後輪まで十分に届きます。
また自宅や駐輪場で何かに巻きつける際にも良いですね(地球ロックといいますが、路上にあるガードレール等は禁止です)
この製品は付属のブラケットでシートポストに取り付けることができます。自転車にカゴがない、走行中にどこに置いておこう?という方に便利ですね。
高級自転車にはホイールを簡単に着脱できる機能を備えたものが多々あります。これをクイックリリース式と呼びますが、施錠してあったつもりのホイールだけ残され、その他すべてを盗られるというパターンもありえます。
そもそも車体が軽いと丸ごと持っていかれるリスクはありますので、駐輪場では地球ロックもあわせて検討します(地球ロックして良いかは駐輪場ごと確認して下さい)
U字ロック
写真の通りでUの形をした鍵になります。この製品はパナソニック U型ロック SAJ080Bです。表面がシリコンで出来ているため車体を傷つけにくくできています。高級自転車に対しても嬉しい心配りですね◎
鍵を使用して開錠しますが、どこかに落とすとどうにもならなくなります。長旅に使用する場合はスペアキーを忍ばせておくなど、リスクを分散させた方がよいでしょう。
U字ロックの施錠もワイヤーロック錠と同じように、フレームとホイールを巻き込んで固定するような使い方をします。
ワイヤーに比べると、鍵の全長が短めなので施錠する場所は限られます。
結局のところ、鍵・ロック選択の最適解は??
盗まれるときは盗まれる
残念ですが、鍵の問いに最適解はありません。人それぞれ、状況によりけりです。
不安をあおって申し訳ないのですが、相手がプロの場合、狙われたら高確率で盗まれます。
ただ、私は盗難というのは絶対ではなく、確率の話であると私は思いたいです。ちょっと以下のシーンを一緒に想像してみてくれませんか。
目の前に2台の自転車がある
問1.あなたはどちらの自転車を盗みますか?
- 鍵のしてあるママチャリ
- 鍵のしていないママチャリ
問2.あなたはどちらの自転車を盗みますか?
- 鍵のしていないママチャリ
- 鍵のしていない20万相当の高級自転車
問3.あなたはどちらの自転車を盗みますか?
- 鍵のしてある20kg超の電動自転車
- 鍵のしてある10kg以下の高級自転車
問4.あなたはどちらの自転車を盗みますか?(専用工具所持)
- 100均の鍵がしてある30万相当の自転車(人通りが多く、近くに交番がある)
- 100均の鍵がしてある15万相当の自転車(1時間に数人通る程度の裏路地)
正解は4問とも(3)私は盗まないですからね!!!
盗難について想像することが大切
少なくとも上記4つのシーンを想像してみると、絶対ではないものの盗まれる自転車の傾向が見えてきませんか?盗まれる確率が高いのは以下の通り。
- 鍵をしていない
- ひと気のないところに止めている
- 100均などの一瞬で切られてしまうような鍵を使用
+ 注意した方が良いところ
- 高級自転車(ロードバイク、MTB)
- 重量が軽い
- クイックリリース式のホイールにのみ鍵が付いている(バラしやすい)
私なりに考えてみたポイントは、楽に盗める、そしてお金になるということです。
鍵をしていないのは論外ですが、鍵の品質も考えた方がよさそうです。100均の鍵はちゃちな物なので一瞬で破壊されると考えて下さい。
場所を想像すると、ひと気のない場所の方が盗みの作業がしやすいと思いませんか?綺麗な駐輪場と壁に落書きだらけの場所、盗難の確立が高いのはどちらですか?
高級自転車はホイールの形状にも注意しましょう。クイックリリース式というのはホイールをワンタッチで取り外すことができる便利な機能です(ママチャリは主にナット式)
しかし、簡単に外せるということは、簡単に盗めるということでもあります。
高級自転車はフレーム本体だけでなく、パーツにも価値があります。なので、その一部であるホイールを盗られないように本体と絡めて鍵をした方が盗難の防止の確率は上がるでしょう。
これらを踏まえてどう対策するとよいでしょうか。
- 鍵をしっかりとかける
- ひと気のないところに長時間置かない
- 鍵の品質に気をつける
- 自宅では屋内で管理する
- ホイールとフレーム本体を絡ませるように鍵をする
このようにどのような環境が整うと盗まれる確率が上がるかを考えて、少しでも盗難の確立を下げるために持ち主も努力をすべきです。
求める鍵の品質は人それぞれ
最後に鍵・ロックの話に戻ります。
盗難が心配ならば、高級自転車に頑丈なカギを100個付けておけば、泥棒側も「なんかやばそう…」となってよそにいく確率が高いと思います。
でも、それは実用的でなく、100個も持ち歩いていたら肝心のサイクリングが楽しめませんよね。
では、2万円のママチャリに3万円の鍵はどうでしょうか。
一見頼もしいですが、だったらもう少しいい自転車を買うわ!!って思いますよね。
結論ですが、鍵選びは自転車の価格とのバランスが大切なのかなという話に落ち着きました。
鍵・ロックは自転車購入価格の1割はかけろという話を聞いたことがあります。私はこの考え方が絶対に正しいとは思いませんが、バランスを考えると分かりやすい基準だと思いました。
まとめ
私は北海道一周に備えてワイヤー錠とU字ロックを同時に購入しました。
それは自転車の長旅において、自転車は命の次に大切なものと思ったからです。
でも、実際に挑戦してみると、鍵2つを持ち運ぶのは少し重いと気付きました。
そもそも荷物を15kg以上載せた自転車をあえて盗む確率は低いと考えたことを踏まえて、ワイヤー錠1つの運用で落ち着きました。
鍵100個なら盗まれる確率が低いが実用的でないと書きましたが、私も似たようなことをやっていたわけです(^^;)
ちなみに送り返したU字ロックは、以降自宅で保管するときに2重ロック用で使用しています。
最後に
ここまで読んで下さったあなたに、鍵・ロックの最適解を提案できないのは申し訳ないと思います。
しかし、自転車が盗難される条件・環境について少しでも考えて下さったら、私がこの記事を書いた意味もあったのかなと思いました。ご自身の自転車を大切にして下さいね。
参考にしたサイトや文献
*1 警視庁 | 自転車の鍵の種類
クロスカブ本体の改良
本体(JA45)購入 / 外装カバーの着脱 / リアキャリアの拡張 / リアボックスの追加【リアキャリア延長による加工も】 / ホムセン箱の改良(ボルトやフックの増設) / マルチマウントバーの増設 / スロットルアシスト / ナンバープレートに荷掛けフックを追加 / 2ポートUSB電源 / バーエンド着脱とスロットルパイプの交換 / グリップヒーター取り付け / サイドバッグサポート / パニアバッグ取り付け / 右サイドスタンド / エアバルブ角度の変更 / テールランプのLED化 / エンジンオイルの交換 /
クロスカブまわりの道具
身に着けるもの(ヘルメット、ジャケット、手袋etc…)
ヘルメット選び【SHOEI Z7】 (ヘルメット選び方) / グローブ3種【夏・春秋・冬】 / バイクジャケット / 脊髄プロテクターの追加 / ニーガードプロテクター / トレッキングシューズ / レインウェア