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少し良い工具のすすめ(12)ワイドレンジトルクレンチ編

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少し良い工具のすすめ(12)ワイドレンジトルクレンチ編です。

長らく自転車整備(プレシジョントレッキング、ママチャリなど)は手締めの整備を行っていたのですが、クロスカブ(JA45)の整備にあたり必要性を感じ用意にいたりました。

決して自転車整備を甘くみていた訳ではないのですが、そこまで精度のよい自転車ではなかったのでなかなか購入を決断できずにいました。

そんななか、オートバイを触りだしたことで、これはさすがに用意しないとなという心境の変化がありました。

今回は主にクロスカブの整備用途ですが、レンジ幅や差し込み角などトルクレンチの選定にあたりいくつか考えることがあったのでその点もまとめました。

少し良い工具のすすめ:ワイドレンジトルクレンチ編

東日製作所 トルクレンチ(MTQL70N)を購入

東日製作所のトルクレンチ(MTQL70N)を購入した。

今回、紹介するのは東日製作所 トルクレンチ MTQL70Nです。本体のほか、ハードケースと説明書、校正証明書が付いてきます。

本製品の設定可能なトルク範囲は10~70[N・m]です。

本機でクロスカブ(JA45)のオイルフィルターカバー10[N・m]、ドレンボルト20[N・m]、リアアスクルナット59[N・m]など広範囲がカバーできるようになります。

トルクレンチ(MTQL70N)の根本側にダイヤルのロックがあるので、これを解除して数値を設定する。

基本的な使い方ですが、自分の使用したいトルクに数値を合わせて、対応するソケット類をはめて使用するという流れです。

数値の合わせ方は、トルクレンチの根元の部分にダイヤルとロックがあるので、ロックを解除してからダイヤルを半時計まわりに回して数値をあげていきます。

トルクレンチ(MTQL70N)は、主目盛と副目盛を見ながら数値を設定する。

ダイヤルは1まわしで0.5[N・m]ずつ、数値があがっていきます。ダイヤルのまわりに赤ぽちと数字が書いてあるのでとても見やすいです。数値の設定が完了したらロックしておきます。

トルクレンチ(MTQL70N)に取り付けるソケットは差込角3/8インチ(9.5ミリ)のものを使用する。

あとは使用する環境に合わせてソケットを取り付けて締め付けます。本製品に対応する差込角は3/8インチ(9.5ミリ)です。

アダプターを使用すると1/4インチ(6.3ミリ)も取り付けられますが、アダプターによる数値の誤差とかあるのかな…?

トルクレンチ(MTQL70N)は手力線(基準線)に中指をかけて直角に引くように使用する。

トルクレンチを使用する際は、トルクレンチに対して直角に力を入れて使用します。説明書によると、上下左右とも誤差15 °推奨とのことです。

基本的にトルクレンチは引く動作で使用しますが、状況によってどうしようもない時もあるので押す際はゆっくりと力を加えていきます。

トルクレンチ(MTQL70N)は力の方向が指定されている。

本製品は力を入れる方向に指定があるので、それに従います。

設定した数値まで締め付けが行われると「カチッ」と音がするのでそれで完了です。使い終わって工具をしまう際は、設定数値を最小(10)まで戻しておきます。

トルクレンチの選び方で迷ったこと

最後にトルクレンチを選ぶにあたって、トルクのレンジ幅(数値)は少し悩みました。

というのも、トルクレンチにはそれぞれ対応する値が設定されています。なので1本購入すればすべて対応とはならないわけです。

今回購入したものは、10~70[N・m]なのでクロスカブ(JA45)の整備においては十分と思いました。

ただ、自転車の整備をする際に10[N・m]以下のものが必要な場合があります。また、仮に車の整備をするならば70[N・m]より大きなものも必要になります。

こういう場合、たとえば東日の製品でみたときに…

  • QL15N:3~15[N・m]
  • QL50N:10~50[N・m]
  • QL140N:40~140[N・m]

こんな感じで3本用意してトルク幅に対応する必要があったりします。

これに加えて、トルクレンチには差込角と呼ばれるソケットを接続する規格が存在していて、それぞれ対応したソケットを用意する必要があります。

先ほどの3つの製品は以下の通り。

  • QL15N:3~15[N・m]…1/4インチ(6.3ミリ)
  • QL50N:10~50[N・m]…3/8インチ(9.5ミリ)
  • QL140N:40~140[N・m]…1/2インチ(12.7ミリ)

差込角の値が大きくなると、大きなトルクをかけられる傾向がありますが、トルクレンチ本体のサイズも大きくなります。

この本体サイズも一癖あって、仮に40[N・m]のトルクをかけたい箇所があったとすると、上記製品ではQL50N(3/8インチ(9.5ミリ))とQL140N(1/2インチ(12.7ミリ))が候補にあがります。

しかし、その箇所が狭い場所だと、QL140Nでは本体サイズが大きいため作業がしにくい…なんてケースが発生したりします。大が小を兼ねない場合があるということです。

以上のようにトルクレンチ1本ではすべてを網羅しないし、トルクレンチの1本の幅が大きくてもまた網羅しないというわけです。

レンジ幅だったり作業性だったりと、トルクレンチの世界は奥が深いです。

適切なトルクレンチ選びは非常に難解ではありますが、上記の内容を何となくでも理解して選ぶと失敗が少ないと思います。それとお店で実物をみることが大切ですね。

まとめ

以上、少し良い工具のすすめ(12)ワイドレンジトルクレンチ編でした。

少し良い工具というより、だいぶ良い工具か絶対に必要な工具な気もします(笑)オートバイの整備でトルクが分かるようになったので、手締めと比べて安心感が増しました。

トルクレンチには様々な選択肢がありますが、今回はクロスカブ(JA45)の整備に絞ってワイドレンジのものにしてみました。

管理や作業性を考えると、物が1個で済むのは楽ですからね。

自転車のことを考えると、少なくとも1/4インチ(6.3ミリ)あたりでもう1個購入することになると思いますが、それはその時改めて考えようと思います。

まずはクロスカブの整備が満足にできるようになったのでよしとしましょう。

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