ママチャリのようなクロスバイクのような自転車プレシジョントレッキング(通称:プレトレ)
実際に乗っている方(の一部)にはプレトレという単語が浸透しています。しかし、プレトレと聞いて「ああ、サイクルベースあさひの自転車のことか」という理解ある返答が得られる確率は1%にも満たないでしょう。
そのプレトレのことについて少しでも知って頂きたく思いまして、プレトレの魅力について記事にしてみました。後半は図説付きだよ!(絵心0だけど)
この記事の内容
- プレトレってなんだろう?
- 【図説】プレトレの魅力について
プレトレってなんだろう?
初めて知る方のためにも自分のためにも、簡単ではありますがプレトレを紹介します。
プレシジョントレッキング(プレトレ)は、アサヒサイクルから発売されていたプライベートブランドの自転車のことを指します。”されていた”と過去形なのは現在は名称が変更され、オフィスプレストレッキングとして販売されているためです(2018年現在)
たまにモデルチェンジが行われていたようで、その内容はフレーム材質の変更(スチールからアルミ)やブレーキの変更(Vブレーキからキャリパー)など大きなものから、カラーバリエーションの変更など小さいものまで様々だったようです。
実際に私の購入後もフレームの材質がアルミからスチールに変更されるなどのモデルチェンジがされていたことを確認しています。
初期のプレトレのことについては、baohさんの運営される走るんですか?の新型プレシジョントレッキング発売(*1)の記事にて深く学ぶことができます。
さて、私のプレシジョントレッキングは2015年モデルです。2016年1、2月あたりに購入したのですが、直後に新モデルが発売されたので2015年モデルということで間違いないかと思います。
2016年の新モデルには、私の大好きな紫色が無くなっていたので運がよかったです。笑
購入したときの初期スペックは以下の通りでした。
フレームサイズ:480mm
フレーム:アルミフレーム
参考重量:17.0kg(530mm)
カラー:パープルホイール前:エンド幅 100mmでシマノ製ハブダイナモに変更(オプション)
ホイール後:エンド幅 135mmでハブは製 (※ホイールは前後共にナット式)
タイヤサイズ:700×35c チューブは英式
フォーク:スチール
ライト:LEDダイナモライト →オートライトに変更(オプション)クランク:クランク長 170mm42T
BBパーツ:スクエアテーパー 70×127mm
ペダル:プラスチックのものシフター:シマノ グリップシフト SL-RS35
リアスプロケット:シマノ MF-TZ21 外装7段(14-16-18-20-22-24-28T)
Rディレイラー:シマノ RD-TX35ブレーキ:テクトロ Vブレーキ
シートポスト:27.2mm×300mm付属:泥よけ、サイドスタンド
別売:カギ 、購入時のみ+5000円で前輪をハブダイナモにしてもらえた。
プレトレはママチャリ?スポーツ車?
プレトレオーナーの皆さまは自虐的にママチャリ!といいますが(笑)実際のところはどうなんでしょうか?ママチャリ、スポーツ車それぞれの要素について考えてみました。
ママチャリの要素はなんだろう?
- 大きなカゴ
- 泥よけがある
- チェーンカバーが初期装備で汚れにくい
- 重量がある
- 英式バルブで空気圧がコントロールできない
- ホイールのスポーク数が多い
スポーツ車の要素はなんだろう?
- タイヤが700Cの規格を採用している。
- Vブレーキを使用している。
- サドルが細くてそれっぽい
- カギを別購入させる男気。笑
文章に起こしてみて改めて思うのですが、どっちつかずな自転車ですね。汗
初期状態ではどちらかというとママチャリ寄りでしょうか。空気圧がコントロールできないのは致命傷ですね。結局のところママチャリ、スポーツ車判断は購入者に委ねられています。
【図説】プレトレの魅力について
やや中途半端な印象のプレトレですが、何故(一部の)人びとの心をつかむのでしょうか。
私の考えを3つの図で説明したいと思います。
黎明期:とりあえず標準装備で走りまくる
これは購入直後の思考を図にしたものです。ここに一人のプレトレ乗りが誕生しました。
まだ右も左も分からず、周りは真っ白な状態で何もかもが新鮮な経験です。ママチャリよりも速いことに感動して、無駄に街を走ってみたりします。笑
サイクルコンピュータの存在を知り取り付けると、走行距離が視覚化されさらに刺激となり、その距離は日に日に伸び始めます。実は一番楽しい時期なのかもしれません。
成長期:改造の楽しさを知る
プレトレ乗りは次第に車体に対して不満を持ち、改良に興味を持ち始めます。
その解消方法は3つで、(1)我慢する(2)新車に変える(3)パーツ交換・改造です。当ブログで扱うのは3つ目のパーツ交換・改造になるので前2つは割愛させて頂きます。
パーツ交換に魅せられた人間は、本やネットにかじりつくようになり、爆発的な勢いで知識の吸収をはじめます。そして、少しずつ車体に手を触れ始めます。ブレーキパッドの交換、ハンドル交換…そう、ちょっとずつ…。
これら改良行為は、まだ行動に一貫性がなく、あくまで色々試している状態であることも注目すべき点です。
「ペダル変えたい、多段化したい、旅装備で旅もいいな…」
様々なパーツや方法を知り、あれもこれも試してみたくなります。パーツの購入で性能が著しく向上することに興奮して、ついついお金を使い過ぎてしまう時期でもあります。
私の改良の軌跡(沼)は、以下の記事にまとめてあります(マニアの方向け)
成熟期:自分の方向性を理解し完成に近づく
ある程度改良が進むと、その改良行為はある程度のルールに従って行われていることを理解し始めます。
例えば「自分はキャリアやカゴなど運搬の能力を向上させることが好きだ」、「私は軽量化やタイヤのハンドルの変更による運動性能の向上が好きだ」など。
「以前取り付けたパーツに○○の工夫をしてみようか」
人の真似から入った改良に自分の個性が芽生えるのもこの時期です。ここまで進むと自分のプレトレは完成形に近づいていき、1つ満足のいく形が出来上がります。
しかし、それと同時にプレトレでは実現できない数々の要素(不満)を理解する層も出現します。解決方法は2つで(1)我慢する(2)乗り換えるです。
もうパーツ交換では満足できない域に達したことを理解したとき、2台目の自転車の購入の検討ならびにプレトレとの別れを経験される方が一定数出てきます。
これはとても悲しい別れですが、それは自転車乗りとして成長の証と言い換えることもできます。
まとめ
さて、改めてプレトレの魅力を考えると、ママチャリかスポーツ車か分からない中途半端な点ではないでしょうか。
この中途半端さは、自転車の構造を理解し、改善しようとするきっかけを作ります。
何ごとも自ら思考し、試してみることはステップアップを目指す上でとても重要です。繰り返すうちにPDCAサイクルのようなものを生み出しているのではないでしょうか。(P=改造計画、D=改造実行、C=走ってみる、A=改善策を考える)
また、まったく改造をしない場合でもカギさえ付ければ通勤・通学には十分な性能を持ち合わせている点も好感度が高いです。そのままでもよし、改造してもよしこれが私の考えるプレトレの魅力です。
しかし、改良総額という点は馬鹿になりません。
だとすれば、初期投資が高くついても、性能がよい自転車を購入した方が快適かもしれません。しかし、知識と経験はお金では手に入りづらいものです。回り道をすることで深い知識を体得できることはわりとよくあることではないでしょうか。
構造を理解することが好きな方は、100%燃え上がってハマると思います。iPhoneよりAndroid派の方もおそらくハマります。笑
私にとってプレトレは自転車のことを学ぶ教科書のような存在です。
おまけ
散々偉そうに語りましたので、最後に私の辿った方向性を載せて終わりにします。
運動性能かな?運搬性能かな?

運搬力と移動力も捨てきれなかったために矢印が上に伸びたのでした。中途半端なのはプレトレではなく、お前だという話です。汗
参考にしたサイトや文献
*1 走るんですか? | 新型プレシジョントレッキング発売

クロスカブ本体の改良
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身に着けるもの(ヘルメット、ジャケット、手袋etc…)
ヘルメット選び【SHOEI Z7】 (ヘルメット選び方) / グローブ3種【夏・春秋・冬】 / バイクジャケット / 脊髄プロテクターの追加 / ニーガードプロテクター / トレッキングシューズ / レインウェア