以前から気になっていた2種類の自転車用タイヤを観察、比較しました。2つのタイヤはパナレーサーのカスタムタフとタフレックスです。
気になる点は「上記2つのタイヤは同じものなのか、否か」です。
今まで自宅のママチャリ(シティサイクル)のタイヤは、パナレーサーのスーパーハードタフネスやIRCのCYCLESEED耐摩耗85型などを好んで使用していました。しかし、どちらも廃番なのかラインナップから姿を消しましたね。
国産タイヤで耐久性のありそうなものが好みなので、現状、入手できるものを探すとカスタムタフとタフレックスがあがってくるのですが、この2つ、なんだか似ているような…?違うような?
国産タイヤ自体が少なくなってる現状、早めに次のお気に入りのタイヤを探す必要があります。そこで今回は上記2つのタイヤを実際に入手して、どのような違いがあるか観察してみました。
自転車用(シティサイクル)タイヤの比較
パナレーサーのカスタムタフとタフレックスを観察
今回用意したのは、パナレーサー カスタムタフ26 1 3/8と、同社のタフレックス 27×1 3/8です(以下、カスタムタフ、タフレックスと略します)。
タイヤ交換をする自転車が、26インチと27インチという都合上、タイヤサイズが異なる点はご了承下さい。これらの自転車の詳細は以下よりお願いします。
まず、基本的なところをまとめます。カスタムタフ、タフレックスとも日本製のタイヤで、どちらも耐パンク性の高さや、トレッド中央部の肉厚効果による衝撃の緩和をうたっています。
ただ、パナレーサーの公式HPにカスタムタフの紹介ページはありますが(*1)、タフレックスは掲載がありません。公式に掲載のないタイヤはタフレックス以外にもあるように感じますが、ここら辺の事情はよく分かりません。
2種類のタイヤの第一印象として明らかに違うと感じたのは、その販売方法です。
カスタムタフはタイヤ2本セット(ペア巻きと表記されます)で、英式チューブとリムバンドが付属します。
これに対してタフレックスはタイヤ1本売りで付属品は一切ありません。
次にタイヤの形状を真上から比較してみました。写真右がタフレックスで、左がカスタムタフです。
2つを比べてみると、タイヤのトレッドパターンは同じにみえました。
タイヤの側面ですが、名前のシール以外はパッと見た感じは同じです。
ただ、実際に手で触った感じとして、カスタムタフの方が少しゴムが分厚いような感じがするのですが、これは気のせいかな…?
タイヤの内側です。こちらも見た目は同じです。
ちなみにパナレーサーのカタログによると、カスタムタフの裏地は超高密度65E黄裏ケーシングが採用されているとのこと(*3)。
ここで1つ気になるのはタイヤの重量です。公式ページや販売ページなどを見ていると、カスタムタフとタフレックスは重さが若干異なるようです。まとめると以下の通り。
| 公称重量(g)※1 | |||
| 名称 | 24×1 3/8 | 26×1 3/8 | 27×1 3/8 |
| カスタムタフ | 610 | 670 | 720 |
| タフレックス | 590 | 630 | 675 |
※1 重量の値はカスタムタフは公式HP,タフレックスはサイクルベースあさひを参照(*2)。
2種類のタイヤを同じサイズで比較すると、約20~40 gほど差があるようです。
ここで2つの疑問が浮かびました。1つは上記の表の重量差を違いと考えてよいのか。もう1つはそもそも公称値と実物の重さが一致するのかという点です。
そこでシンワ測定 デジタル手ばかり(70118)を使用して、それぞれのタイヤの重さを計量してみました。
カスタムタフとタフレックスの重量を計量した
計量方法はタイヤ1本につき4か所を吊り上げて重さを量り(写真1~4のところ)、その平均値を求めました。1か所の計量でも値が大きくぶれることはないでしょうが念のため。
カスタムタフ、タフレックスはそれぞれ2本分持ち合わせていたのでそれを計量、その平均値を出しました。結果は以下の通りです。
| 重さ(g) | ||||
| 1本目 | 2本目 | 平均値 | 公称値 | |
| カスタムタフ 26×1 3/8 | 710 | 740 | 725 | 670 |
| タフレックス 27×1 3/8 | 720 | 730 | 725 | 675 |
計測はシンワ測定 デジタル手ばかり(70118)を使用。計測精度は0.1 kg以上10 kg以下:±0.15 kg.
まず計量したタイヤ4本とも4か所すべての計量値は同じでした。その上でカスタムタフ(26×1 3/8)は1本目が710 g、2本目は740 g、タフレックス 27×1 3/8は1本目が720 g、2本目は730 gとなりました。
それぞれの重量をまとめると2本分の平均値はどちらも725 gとなりました。ともに公称値よりは重くなる傾向です。
それぞれのタイヤのサイズが、カスタムタフは26×1 3/8、タフレックスは27×1 3/8であることを考えると、カスタムタフ 26×1 3/8の方がやや重い印象を受けますね。
記事の途中で、触った感じがカスタムタフの方がゴムが分厚いような…?と書いたのはあながち間違ってはないかもしれません。ただその違いを明らかにするにも至りませんでした。
今回は標本の大きさが2ですし、バラつきも統計も…といったところ。タイヤを細かく切って精密はかりで計測したわけでもないですし、あくまで参考程度の情報です。
まとめると、同じサイズの2種類タイヤで公称値を比べると重量差が約20~40 gほどあったこと、実際に計量してみると公称値と比べて50 g程度重くなる傾向が観察できました。
これらの差を同じ(誤差)、違うと捉えるかは人それぞれのように感じます。曖昧な書き方で申し訳ないですが、本当に微妙なラインです。
実際に走行してみて
実際に走行してみての感想です。
前提としてカスタムタフ(26×1 3/8)、タフレックス 27×1 3/8とも非常に満足のいくものでした。
走行していてどちらも自転車の操作が軽い感じがするんですよね。以前、同社のスーパーハードタフネスを使用していた時と同じような感じがして、素直に「お!」という感じがありました。
今回のタイヤ交換作業は、26インチの自転車は前輪のスーパーハードタフネスをカスタムタフ(26×1 3/8)に(後輪はブリヂストンのロングレッドのまま)。そして27インチ自転車は前輪ブリヂストンのタフロード、後輪はIRCのCYCLESEED耐摩耗85型を前後輪ともタフレックス(27×1 3/8)に交換しました。
この2つの自転車のうち、漕ぎだしや操作性が大きく改善されたと感じたのは27インチ自転車の方でした。これは前輪にあったタフロードからの交換が特に効果があったのではと考えています。
安いタイヤって走行中にべちゃっとした感じを受けるのですが、それがなくなって操作性の軽さが出たように思います。
ちなみに27インチ自転車は、今回米式バルブのチューブも新たに試しています。自宅のすべてのシティサイクルは米式バルブ変換アダプターが付いているので、その分が本当に少しですが(約15 gほど)軽くなっています。
この米式バルブのチューブを非常に気に入りまして、今後はすべてこれに統一していく予定です。その場合、タイヤのみの販売があるタフレックスが候補になるのかな。
どちらにせよ、2種類のタイヤがどちらも良いものであることは間違いありません。今後、タイヤの生産が終わるまでは私はカスタムタフか、タフレックスを選択していくつもりです。
まとめ
以上、パナレーサーのカスタムタフとタフレックスは同じもの?自転車用タイヤの比較でした。
公称値の比較や実際に計量した結果から、2種類のタイヤは違うとも同じともいえない微妙な結果となりました。
この微妙な差の捉え方は人それぞれですが、個人的には現時点ではどちらも同じ(誤差)かなという印象です。少し乱暴な表現になりますが、経験的にシティサイクルの部品の精度ってそんなものだよねって肌感を持っているためです。
公称値の比較や実物の計量でそれぞれ約50 g以内の差が出ましたが、この50 gを踏まえて「軽い方(タフレックス)がいいかな…、重い方(カスタムタフ)がしっかりしているかな…」と悩むよりは…
- タイヤやチューブなどの全部入り(ペア巻き)が欲しいからカスタムタフ!
- タイヤだけ欲しいからタフレックス!
くらいの位置づけでいいように感じました。ただ、これはあくまで現時点での考えで今後、使用中に感じることがあった場合はその都度記事に書き足していこうと思います。
何はともあれ現時点でシティサイクル用の気に入ったタイヤが見つかって良かったです。
長々と書いてしまいましたが、結局のところ…
「パナレーサー様。お願いなのでこれらタイヤを廃番にせず、長らく生産を続けて下さい!!!」
本記事で一番大事なメッセージはこれです。笑
参考にしたサイトや文献
*1 パナレーサー | カスタムタフ紹介ページ
*2 サイクルベースあさひ | タフレックス
*3 パナレーサー | カタログ > 2025年版
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