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【半壊ママチャリの再生】第一回:自転車の現況を観察する

半壊ママチャリ再生-第一回アイキャッチ画像

現在、手元に壊れ気味のママチャリ(シティサイクル)が1台あります。現在のメイン自転車プレシジョントレッキング(プレトレ)の前に活躍していた私の自転車です。

この記事を書いている2019年現在でかれこれ10年以上は経過しています。

プレトレを購入直後、ペダルが割れたりサドルが裂けたりと不良箇所が多数目についていたので、廃車にしようかなあと悩んでいたのですが、プレトレをいじる癖がつき少しずつ修理のやり方も身についてきました。

これまでプレトレ、ママチャリ3台の改良・修理を行ってきました。今回はそれらノウハウを活かしてこの自転車の再生に挑戦してみます。

半壊ママチャリ再生ために現況を把握する

では、早速修理といきましょう!

…といいたいところですが、まずは自転車の観察を行います。どこが壊れていて、不調で、どんなパーツを買い足したらいいのか把握をしてから行動した方が間違いがありません。

自転車の全体を観察する

ダンロップ自転車修理前

こちらが今回取り扱う自転車です。メーカーはダンロップで、初めてですね。パッと見の特徴としては以下のとおりです。

  • 27インチホイール
  • タイヤは27 1 3/8(ビート径630)
  • Wループフレーム
  • ダイナモライト
  • リアキャリア付き

といった感じでしょうか。(W)ループフレーム型は足がまたぎやすくて街乗りではいいですよね~!!

それでは各部品の損耗状況を確認していきます。

前後輪周辺の状況(タイヤ、ホイールなど)

―前輪
フロントタイヤ-KENDA  ブロックダイナモライト

前輪のタイヤはKENDAというメーカーのタイヤが履かされていました。しかし、ひび割れが酷くて…。スポークの錆びは意外と大丈夫でした。

ライトは装備はされているのですが、タイヤに擦り付けるブロックダイナモライトです。これ重たくて嫌なんですよね~。

―後輪

後輪タイヤ-ブリヂストン製  後輪タイヤは磨耗が激しくチューブもパンク状態

後輪はブリジストンのタイヤが履かされていました。前後輪のタイヤが違うので、どちらかは最低一度交換したのだと思います。タイヤは擦り減ってツルツルの状態です。それとチューブに空気を入れてもすぐにペシャンコになるので、どこか傷んでいるようです。

後輪スポークが折れていた  スポークが外れていた

ホイールのスポーク部分にも問題がありました。2本異常がありまして、1本はハブ側の根元から折れており、もう1本は折れてはいないものの、首の部分が曲がった状態でハブから外れていました。

これらよりスポークは少なくとも2本交換しないといけなさそうですが、残りのスポークへのダメージの蓄積も想定して作業した方が良さそうです(スポークを多めに用意しておくなど)

馬蹄錠の劣化が顕著  インターMが装備されている

もう1つ気になるのは鍵の部分。ママチャリによく見られる馬蹄錠ですが、錆びは酷いわ、つまみの部分折れてるわで使い難いったらないです。

リアブレーキはインターMが装備されていました。グリスアップなんてしたことないですから、中身はカラカラの状態でしょう(^^;)

ハンドル周辺

―シフターの破損
グリップシフターの外装が破損

グリップシフター(内装3段)が備わっていましたが、外装部分が無くなっています。シフトケーブルとあわせて交換した方がいいかな。個人的にはグリップよりピアノタッチの方が好きなので、心機一転といきたいですね。

 
―ブレーキレバーの破損
ブレーキレバーの先端が折れている

左側のブレーキレバーですが先端が折れていました。プラスチック(樹脂?)はどうしても劣化に弱いですね。また、グリップ部分もだいぶ削れてしまっているのも気になります。雨の日なんか滑りそうで怖い。

 
―ブレーキケーブルは無事

ブレーキケーブルは以前一度交換したことがあったのでまだ使えそうです。何を思ったか紫色で妙に目立ちます(笑)ここはインナーのケーブルだけ交換してあげようと思います。

その他-カゴやペダル、チェーンなど細かい部品類

―前カゴは何とか使えそう
前カゴは汚れているが使えそう

前カゴは傷んではいますが使えそうです。ママチャリは多少汚いくらいの方が盗難のリスクも減っていいかもしれません。汗

 

 

―ペダルはOK、チェーンは交換したい
ペダルは無事でチェーンは交換

ペダルはプレトレの初期のものを移植したのでばっちり使えます。チェーンに関してはフルチェーンカバーの中でガコンガコン言っているので、伸びてしまっているのでしょう。

調整か交換が必要ですが、今回は良い機会なので交換したいな。

―サドルは使い物にならない
サドルは交換必至

サドルは破け放題、焼け放題で使い物にならなさそう(^^;)

以前一度行いましたが、サドルの交換自体は一瞬なのでここは交換案をとります。

 
―ペダル周辺(ボトムブラケット)
ボトムブラケットのロックリングが外れている

左側のロックリングが何故か外れています(汗)自転車によっては外すの苦労するんだけどな…。

外見からしてこの状態なので、恐らく中のグリスも切れているでしょう。ここら辺はメンテナンスしたいですね。

まとめ:作業計画を製作する

以上、現況の観察状況でした。改めて観察してみると、端から端まで整備不良状態ですね。これは覚悟を決めてオーバーホールが必要しないと(^^;)

ここまで傷んでいると新車を買ったほうがいいのかもしれませんが、資源は有限ですからね。私は改修案を取りたいと思います。

しかし、ただ修理をするだけだと以前までの3台と同じになってしまい、やや面白みに欠けます。そこで少しこの自転車に対してオリジナリティを求めてみたいと思います。

以前までの自転車にないオリジナリティを考える

ずばり、このママチャリには運搬性の向上を図りたいと思います。

私が普段乗る自転車はプレトレ(家族が乗らなければ他の自転車を使用することはあります)で機動性の高さ+ある程度の荷物の持ち運び(普段の買い物程度)を実現しています。

しかし、このママチャリにはその更に上の運搬能力を求めたいです。具体的には…

  • リアカゴの追加
  • リアスプロケットの変更
  • 安全向上目的でLEDテールランプの追加

このブログは一貫してカゴ(運搬性)を愛しているので、この点は重視したいですね。街乗り自転車の利便性を考えたときに、トイレットペーパーとかの大きい荷物をリアカゴにポンと乗せられるのは便利だな考えました。

それと荷物が重くなったときの坂道を考えるとスプロケットの変更も試してみたいところです。私は鍛える前に楽することを考えてしまうので。汗

最後にLEDテールランプの追加ですが、最近よく見かけるので試してみたいだけです。笑

観察した半壊ママチャリ、追加したい要素をまとめてみると以下の整備計画が出来上がります。

半壊ママチャリの再生―整備計画


第1回:現状の把握 ←今回の記事はここ

  • 自転車の観察と整備の方向性の決定

第2回:前輪とその周辺

  • ハブダイナモホイールに交換
  • タイヤ交換
  • オートライト化

第3回:後輪とクランク周辺

  • タイヤ交換
  • 破損スポークの交換
  • 後輪ホイールのハブにグリスアップ
  • スプロケットの変更
  • ローラーブレーキのグリスアップ
  • ボトムブラケットの清掃
  • チェーンの交換
  • LEDテールランプの追加

第4回:ハンドル周辺

  • シフター、ワイヤーの交換
  • ブレーキレバーの交換
  • ブレーキインナーワイヤーの張替え
  • グリップの交換

第5回:その他

  • サドルの交換
  • カギ(馬蹄錠)の交換
  • リアカゴの追加
  • 防犯ネットの追加

リアカゴ追加でプレトレ以上の運搬能力の獲得、ママチャリの本来の乗り心地の良さの維持で、前傾姿勢のプレトレとは差別化を図ります。表にまとめると以下の感じ。

  運搬性 速度 乗り心地
プレトレ
ママチャリ

以上のような自転車環境を目指すため、次回からは実際に作業を進めてみたいと思います。

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