自転車のこと

自転車旅中に見かけたストイックな人たち【思い出話】

自転車趣味(サイクリング、旅、レースなど)というのは、良くも悪くもどこか変わった人間を見かけることが多い気がします。

電車、バイク、車など、歳を重ねれば移動手段なんていくらでもあるのに、そのなかで自転車に熱中するわけですから、世間体からみれば変わっているといわれるのは仕方がないかもしれません。

変わっているというか、ストイックというか…(^^;)

今回は、私が今まで出会ったストイックな人間の中から、特に印象深かった人たちのお話をいくつかしてみたいと思います。

自転車旅中に見かけたストイックな人たち

ケース1.思いつき先走り人間(友人)

私の友人に自転車旅の面白さを吹き込んでくれた者がいます。彼はママチャリで日本一周を果たした経歴がありノウハウが豊富です。

その日本一周旅はある日思い立ち、即日行動でした。

元々彼の思考は『取りあえず動いてから考える』が基本で、自転車旅でもその思考で動いてたようです。

なかでも笑ってしまったのは初期荷物の中身で、最低限の衣服、寝袋とお金類のみだったということ(+ママチャリ)

1週間ほど経過して「テントがあった方が快適かもしれない」と道中のリサイクルセンターで購入…。テントって最初に持つものではなかったのか…(^^;)

 

手元になかったからとりあえず動いた結果ですが、自分はここまで振り切ることはできないので驚かされました。

色々迷って行動することをためらうなんて話はよくありますよね。歳を重ねると余計に不安が増したり…ね。

そんな気持ちなんて皆無の友人。彼を見ているとまず行動することの大切さを再認識させられます。

ちなみにその友人は現在世界一周の旅に出ております。どこにいるのか知りませんが、たくましい精神は健在です。

ケース2.プロテイン大好き人間

自転車旅はの荷物のやりくりをうまくしないといけません。バイクや車と違って載せられる荷物が少ないんですよ。

しかし、これは裏を返すと各々が必要なものを取捨選択しているので、そのチョイスは個性が光る部分でもあるという風にも取れるわけです。

そんな荷物選びの話ですが、これは北海道海岸線一周旅の途中の話です。

道中、大学生の自転車乗りと出会いました。彼は大学生で普段から運動を好む、生粋のスポーツマンタイプの人間です。非常に気さくで話しやすく直ぐに仲良くなりました。

お互いの目的、経由地など共通の話題で盛り上がります。そしてふと荷物の話になり、中身を見せてもらうと大きな袋とプラスチックの容器。

「それはなんですか??」

と質問をすると、プロテインとそれを混ぜるシェイカーとの回答が。

(旅だったら他に入れるものあるんじゃないか…)

そんな私の内心を察してか、運動後のプロテイン摂取の重要性ついて熱く洗脳講義を展開される始末。汗

プロテイン摂取とは無縁の生活でしたけど、大変理解が深まる一日となりました(悔しいけど話は面白かった)

 

 

 

ちなみに北海道一周後、無事、私もプロテイン人間の仲間入りを果たしましたとさ(さすがに旅先には持っていかないけどね)

ケース3.軽量化人間の境地

荷物の話といえばもう1つ。

これも北海道一周中の話ですが、休憩中に仲良くなった自転車乗りの話です。

終始違和感を感じていたのですが、理由が分かりません。

なんだろう?話し方は普通、いやむしろすごく優しい…。人じゃない、分かった…荷物だ。

彼の自転車には銀マットと巾着袋のような小さい袋が備わっているのみ。他の場所に置いてあるのだろうか…。気になりすぎて聞いてみた。すると…

「北海道来た時はそれなりにあったんですけど、荷物は軽い方が走行距離が稼げることに気がついたんですよ。なので銀マットと寝袋以外はほとんど送り返しちゃいました!(テントも)」

 

(…この潔さは本物だ)

最初は荷物が多かったけれど、不要なものを送り返したら荷物がほとんどなくなったというケース1で出てきた私の友人の逆パターンですね。

しかし、どちらも振り切り方が常人離れしています。心なしか2人とも凄くニコニコしていて楽しそうだし…汗

まとめ

私に影響を与えてくれた自転車乗り達の話でした。

個人的な考えとして、彼ら3人に共通しているのは各々我が道を進んでいることだと考えています。

周りの目を気にすることなく、自分の道を究めていく。

それにくわえて自然体でいることが大事ですね。こういう面白い人達は自分で自分のことを面白いとか変わっていると主張しません。ただ、好きなことを続けているだけ。

歳を重ねると色々な責任が出てきますが、それを跳ね返さんばかりな行動をしたり、こだわりを持ち続ける精神は純粋に尊敬します。

私の北海道海岸線一周の旅の話ですが、彼らの生き方やこだわりを目にして、私自身のこだわりがさらに洗練された節があります。

途中で妥協してしまうことは簡単ですが、可能な限りきっちり海岸線を走りきることに意味を見出しました。

傍からは「行き止まりまであえて走る意味なんてあるのか」「神経質な性格だね」なんて散々言われたりもしています。

でも、妥協せずにやりきると自分の中での達成感は言葉にはできないものがありました。

私の生き方なんて彼らには遠く及びませんが、これでようやく彼らの生き方のスタート地点に立てたかななんて気持ちがしています。

人生一度きりなのでまずは自分が楽しいことが一番なんですよね。

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