2020年秋頃に購入したB+COMのインカムについて書き残します。
普段、私はクロスカブ110㏄(JA45)に乗っています。2020年に購入し、買い物や遠出様々な場面で活用しています。
クロスカブを購入した当初からバイク乗りの友人たちにあちこち連れまわされているのですが、毎回言われる言葉がありました。
「ヘルメットにインカム付けると話しながら走れるからもっと楽しいよ!」
あくまで”提案”でしたが、遠出の帰り道に毎回バイク用品店に連行されて「これだよ!!」と圧を加えられていたので今思えば半ば強制だった気も(笑)
きっかけはともかく、調べてみるとソロでも活用できて便利そうだったので購入に踏み切りました。そんなインカムについて思うことをまとめてみました。
この記事の内容
- インカムの利便性は会話だけではなかった
- SHOEI Z7にB+COM SB6Xを取り付けた
- 機器の設置や配線の取り回しで感じたこと
クロスカブとインカム【SHOEI Z7×B+COM SB6X】
インカムの利便性は会話だけではなかった
今回購入したのはサインハウス B+COM SB6X(23年2月から最新版のB+COM SB6XRが発売)です。ヘルメットに取り付けることで内部に音を流したり、近くの仲間たちと会話ができるようになります。
この無線の仕組みはBluetoothを利用したもので、2つの機器を同時利用することも可能です(例:スマホとウォークマンなど)。
購入の主な目的は友人と会話をするためでしたが、ウォークマンと繋げられるので1人の時でも十分活用できそうだなというのが決定打になりました。
それとスマホのナビと繋げられるというのもいいですね。普段は使用しませんが、都内の道を走るときは、道が複雑だったり混んでいたりするので耳から情報が入るのはとてもありがたいですね。
実際に使用してみて、通話の大切さを知った
友人に購入したことを伝えると、早速テストがてら1日ツーリングに連れ出されました。
そこで実感したのは、オートバイ間の通話は意外と大切だなというものでした。人それぞれ考えていることは違いますから、何がしたいということを発言できるのは有用でした。
また、私はクロスカブ110cc、友人たちは1000cc超の大型バイクとパワーが違うこともあって、判断のタイミングが大きく違うんですよね。止まりたい、曲がりたいなど意思疎通がしっかりできるのはお互いの安全面でも大切だなと感じました。
クロスカブは小回りが利くので「この先何かあるか見てきて」と使い走りにされることも増えた気もしますが。笑
走行中、楽しく会話するためのツールだと思っていましたが、安全性の向上という点でも購入して良かったです。
普段は音楽再生機と化している
友人たちと遊びに行くとき以外は、主に音楽再生機として使用しています。
走行中のエンジン音や外の音なども聞こえる中で、結構クリアで綺麗な音が届くものです。これだけでも満足しています。
元々私は自転車乗りからオートバイに派生しています。自転車では音楽を流せなかったので(安全面から使用しようとも思いませんが)、音楽が聴けるようになったのは嬉しい進歩です。
使い始めの頃は「音楽を流すとそっちに気を取られて危険かな?」とも思ったのですが、意外とそういうことはありませんでした。表現が難しいですが、エンジン音や外からの音と同じ感じで音を処理している感じです。
曲の選択が”1曲進む”しかないようなのでそこが不便ですが、それ以外はとても快適です。
SHOEI Z7にB+COM SB6Xを取り付ける際の気づき
取り付け方の一例です。基本的に説明書通りにすれば間違いないので、まずは公式の説明書や各種ヘルメットの取り付け方をご覧ください。
- B+COM SB6X 取り扱い説明書(サインハウス公式)
- ヘルメット各種取り付け情報(サインハウス公式)
その上で、所有するヘルメットや、取り付け台座やマイクの種類選択によって作業内容が異なります。作業中に私が感じたことも含めて以下、補足的に載せていこうと思います。
私の所有するヘルメットはSHOEIのZ7です。ヘルメット自体は以前、以下のページで紹介しています。軽くてお気に入りです。
ヘルメットに取り付ける台座(ベース)を作る
まず始めにヘルメットに取り付けるための台座(ベース)を作りました。
ベースをヘルメットに取り付ける方法は(1)ワイヤークリップを使用する(2)マジックテープを使用する(3)両面テープで固定するの3種類あります(写真の数字と対応)。
私は(1)ワイヤークリップの使用を選択しました。
ワイヤークリップは、(3)の両面テープと比べて着脱が可能なこと、(2)のマジックテープも着脱は可能ですがそれよりも防犯性に優れていそうなことから選びました。
ベースを組み立てていきます。
まず、ベースのねじ2本を外してワイヤークリップホルダーを外しました。次にベース本体に保護ラバーを置いてワイヤークリップ(金具)を設置、以降、外した時と逆の順序で部品を取り付けてネジで固定しました。
保護ラバーを置く際、アルコールスプレーで脱脂しました。取り付けのネジ2本はサイズが小さいので着脱の際舐めないように注意します。
完成したベースをヘルメット(Z-7)の左頬あたりに取り付けました。マジックテープよりはしっかり取り付いているかな?と思っています。
ヘルメット内部にスピーカーを取り付ける
続いてヘルメット内部にスピーカーとその配線を取り付けます。配線作業にあたってヘルメット内部のパッド(チークパッドやイヤーパッドなど)を外します。
作業の全体イメージとして配線の様子を先に記載します。ヘルメットとパッドの間を配線が通るので(写真緑線の下あたり)配線が顔にあたるなどはありません。よくできていますね。
ヘルメットの耳あたりにイヤーパッドが付いています(写真緑丸)。
イヤーパッドを外すためにチークパッドを先に外しました(写真ピンク丸)。
イヤーパッドを外して、アルコールで脱脂した後、B+COMのスピーカーを取り付けました。
最初スピーカーのみを取り付けたのですが、後に音を出したところ位相がずれた感じがして酷く違和感がありました。そこでB+COMに付属していた調整パッドをあわせて取り付けたところ、音の違和感が解消しました。
人によって聞こえ方が違うと思いますが、そういう事例もあるようです。
配線類はチークパッドの中に隠すことができます。ただ、最初の内はスピーカーやマイクの位置など適切な場所が掴めなかったので、とりあえず配線むき出しのまま運用していました。
この状態でも運用は出来るのですが、ヘルメット着脱時に配線が指にかかるので少し気を遣います。
B+COMの部品の位置が決まった頃に、配線はチークパッドの裏に隠してしまいました。
色々やり方はあるようなのですが、私はスピーカーの裏当たりにある溝に隠すようにしました。あまりキツキツの状態で配線すると断線するおそれがあるので少し余裕をもたせるように心がけました。
マイクを設置する際にマイクスポンジの設置が大切だと感じました。
当初、マイクの位置が決まらずスポンジを使用していなかったのですが、友人から「ボソボソと音がうるさい」と指摘がありました。このスポンジを使用したところ解消しました。
マイクに対して飛沫防止だけでなく、風防のような効果もあるようです。
Z-7に取り付けた様子です。普段アンテナは立てませんが見栄えがよかったので。
左頬あたりに付いているので基本的には左手で操作します。ボタンは多くないのですが、操作を組み合わせることで様々な指示(音量を上げたり、Bluetoothを受信したり、1曲スキップなど)が出せます。
この操作量が多くて覚えきれずに苦労しています。とりあえず私の場合は、電源を入れて、機器をリンクさせる。それと音量操作ができればといったところですね。
たまに友人たちと走ると、「あれどうやって同期するんだっけ!?」とか言っていますから、多分自分だけじゃないんだと思っています。笑
まとめ
以上、インカムとクロスカブ(JA45)、のんびり走行がさらに楽しくなったでした。
走行中に仲間と会話する目的で購入しましたが、音楽が聴けることもあって一人の時もとても重宝しています。また、都心の道路は複雑なのでナビが聞こえるのも助けになりますね。
私生活も含めて初めて無線環境を取り入れたのですが、結構綺麗に音が聞こえて感動しました。
少し前のBluetoothは、音がプツプツ途切れるような話を聞きましたが、これは音が途切れることもほとんどないですし、時代の進歩は凄いものです。
価格が高いので導入をためらいましたが、ソロでもグループでも使い倒しているので買ってよかったです。3年ほど使用していますが、故障も一切なく現役です。
記事内でも少しだけ触れましたが、2023年現在は最新版のB+COM SB6XRが登場しました。小型化されてバッテリーの持ちも伸びているので今ならXRがいいですね。
参考にしたサイトや文献
*1 SYGN HOUSE(サインハウス)| 取扱説明書
*2 SYGN HOUSE(サインハウス)| ヘルメット取付情報
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