クロスカブ(JA45)の純正リアウインカーをLED球に交換しました。
クロスカブの省電力化のため、テールランプ、メーターパネル、フロントウインカーのLED化を進めてきました。LED化は今回のリアウインカーで最後となります。
上記作業のなかでいくつかのLEDを試してきました。そのなかで自分の好みや、フロント、リアに向くLEDの傾向が分かってきたので、それを本記事で言葉にしつつ、形にしたいと思います。
オートバイのウインカー球をLED化する際、リレーが純正品のままだとウインカーが高速点滅するハイフラッシャー現象(ハイフラ)が起こることがあります。
対処法として、リレーの交換や抵抗の追加などをする必要があります。その一例を以下の記事にまとめました。
クロスカブのリアウインカーをLED化した
クロスカブ(JA45)純正ウインカーの基本
まずはクロスカブ(JA45)の純正ウインカーの構造をおさえます。純正ウインカーの基本的なつくりは前後とも同じです。
私のクロスカブの純正ウインカーの電球は、口金がBA15Sでピン角が180°という規格のものです。口金やピン角の見方は以下の記事でもまとめていますのであわせてどうぞ。


純正ウインカー球をLEDに交換する場合、BA15Sでピン角180°の規格を選ぶと良いのですが、レンズ内の幅に制限があるので注意が必要です。
レンズの内径を調べると、私が計測した限りでは18.7~18.9 mmといったところでしょうか。測る場所によって誤差があるので、個体差もありそうです。
今回LEDを購入することになるクロライト様のブログには、19 mmの幅のLEDが通らなかったとあります(*1)。これら情報から考えると、レンズ幅が約18 mm以下(G18)を目安に探すのが良さそうです。

また、上記条件にくわえて、リアウインカーは自然な発光をするものを探したいと考えています。
これはフロントウインカーのLED化を進めたときの経験によるものです。発光部分がむき出しのLEDを選んだところ、1つ1つの発光が強調され(つぶつぶっぽい感じ)、直線的で少しチカチカするように感じました。

この性質は、対向車に対してしっかりと主張したいというフロント側には向いていました。その一方で、リアは後続車が信号の停止時に車体の間近に接近することを考えると眩しすぎるのではとも思えました。
そのうえで解決のヒントになるのが、メーター球に使用した乳白色のレンズのLEDです。
発光部分が乳白色のレンズに包まれることで、発光がむき出しのものより和らいだ印象でした。イメージとして、白熱電球のような拡散性のある(自然な)発光の仕方です。
個人的に自然な発光が好みというのもありますが、上記の考えもあわせてそれに適合するLEDを探せたらと思います。
選んだLED球と電球の交換作業

今回購入したのは、クロライト フロスト BA15S(FST15S-A) です。クロライトは以前テールランプを交換したときと同じメーカーになります。
レンズ部分も曇りガラス(素材は樹脂製)のようになっていて、発光の和らぎを期待できそうです。私が欲しかった形状のものが見つかりました。

それではLED球を取り付けていきます。ウインカーの下部にネジがあるので(写真ピンク丸部分)プラスドライバーで外します。
ネジを外すとウインカーの照明部分を取り外すことができます。取り外しがはじめての場合、とても固いことがあるので何か隙間に引っかけるものがあるといいかもしれません。
ただ、マイナスドライバーのような先端が金属のものを使用すると、レンズ部分を傷つけることがあるので、ドライバーに布を巻くなど工夫するといいですね。

照明部分を外しました。ここからレンズを外して電球を出します。レンズの銀色の部分を持って反時計回りにひねると、照明部分からレンズを取り外すことが出来ます。
照明本体にレンズの一部が引っ掛かっているので(写真ピンク丸部分)、それを回しながら外すイメージです。

レンズが外れました。電球が確認できるので優しくひねって取り外し、新しく用意したLED球を取り付けます。電球を落として割らないように注意します。

LED球を取り付けた様子です。この時点で発光のテストをしておくと作業に無駄がありません。
点灯を確認したらレンズを元に戻して終了です。反対側も同様の作業を行います。
ウインカーにおける白熱電球とLED球の比較

白熱電球とLED球で明るさや発光の仕方を比較してみました。写真は撮影環境を固定せずに、iPhoneで撮影しただけなので参考程度にお願いします。
まず、白熱電球(純正品)と比べて、LED球(フロスト)は明るいと感じました。ただ、白熱電球は何年も使用していたものなので、純粋な比較とはならない点はご了承下さい。
次に一回一回の発光の仕方が白熱球はもわっとした感じでしたが、LEDはパッパッとキレが出ました。これはLED特有の発光の仕方でフロントも同じです。
消費電力は白熱球が10 Wに対して、LED球(フロスト)は3.8 Wなので半分以下になりました。
最後にフロントとリアのLED球の発光の仕方を比べると、リアはフロントと比べて自然になりました。リアは当初私が気にしていた発光のつぶつぶ感がなくなり、均等に綺麗な発光をしています。
光の見え方はフロントの方が鋭く、リアの方がマイルドです。こちらも狙っていた通りとなりました。明るさはちゃんと計測したわけではないのですが、フロントの方が鋭い分、明るめかな…?といったところ。
ウインカー球をLED化してみて

今回、クロライト フロスト BA15S(FST15S-A) を購入しました。
- 発光が自然
- 白熱電球と比べて明るい
- 消費電力を純正品の半分以下にできた
など、とても満足しています。本記事でたびたび触れている発光の仕方ですが、フロストの自然な発光は丸み(優しさ)を表現するのにぴったりです。
例えば、スーパーカブの丸みを帯びたデザインを活かしたい、カブに可愛らしさを求めたい方には良い選択となると思います。
クロスカブはスーパーカブと比べるとごついのですが、ウインカーのデザインが丸みを帯びて可愛らしいのでフロストがまたマッチするのですよね。
これに対して、カブにかっこよさ(シャープさ)を求めたい場合は、私のフロントライトのように発光部分がむき出しで(つぶつぶ感がある)直線的な発光をするLEDが合うと思います。
クロライトの商品には、ソアラ G18 BA15S(SAR15S-A)という発光部分がむき出しのタイプもあるので、好みで選ぶといいですね。
まとめ
以上、クロスカブ(JA45)の純正リアウインカーの電球をLED化したでした。
自然な発光のLED球を見つけることができて満足しています。発光の仕方は各々の好みで正解はありませんが、私的には今回の自然な感じの方が好きですね。
ウインカーのLED化は、ハイフラッシャー対策(リレーの交換や抵抗の追加など)がやや面倒ですが、今回はフロントのLED化で既に作業済みでしたのでポン付けで済ませることができました。
さて、今回のリアウインカーのLED球の交換で、クロスカブのLED化はすべて終了しました。消費電力面で削れる部分は削ったので、今後、フォグランプやドラレコの増設など検討できたらなと考えています。
参考にしたサイトや文献
*1 クロライト | クロスカブ(JA45/AA06)のウインカー、テールランプLED化について

クロスカブ本体の改良
本体(JA45)購入 / 外装カバーの着脱 / リアキャリアの拡張 / リアボックスの追加【リアキャリア延長による加工も】 / ホムセン箱の改良(ボルトやフックの増設) / マルチマウントバーの増設 / スロットルアシスト / ナンバープレートに荷掛けフックを追加 / 2ポートUSB電源 / バーエンド着脱とスロットルパイプの交換 / グリップヒーター取り付け / バーエンドの交換 / サイドバッグサポート / パニアバッグ取り付け / 右サイドスタンド / エアバルブ角度の変更 / テールランプのLED化 / メーター球のLED化 / ウインカーリレー(LED対応)の交換 / フロントウインカーの小型化(続:LED化) / エンジンオイルの交換 /
クロスカブまわりの道具
バイクカバー / チェーンロック / ガソリン携行缶 / ヘルロックアシスト / ループワイヤー / スタンドホルダー /
身に着けるもの(ヘルメット、ジャケット、手袋etc…)
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