クロスカブ(JA45)のメーターパネルまわりの電球をLED化しました。
以前、省エネと視認性向上を目的としてテールランプの電球をLED化を既に行っています(参考:クロスカブ(JA45)のテールランプの電球をLED化した)。
残りの電球類(ウインカーやメーターパネルまわりなど)のLED化も考えていたなかで、メーターまわりのバックライトが電球切れを起こしたのでこちらを先に交換しました。
メーターパネルまわりはバックライトのほかに、ニュートラルやウインカーなどのインジケーターランプも存在します。今回はよい機会なので、それらの電球もLEDに交換して視認性向上と省電力化を進めることにしました。
クロスカブ(JA45)のメーター球をLEDに交換
メーター球のLED化の準備と考え方
今回、電球を交換していくクロスカブ(JA45)のメーターまわりです。
ホンダのパーツカタログによると、JA45のメーターまわりの電球の仕様は、T10規格のものが6個になります(*1)。
その6個の内訳は、メーターを照らすバックライトが2球、その他インジケーターに4球(ウインカーに2球、ニュートラルランプに1球、エンジン警告灯に1球)です。そしてウインカー用の2球は12V3.4W、それ以外の4球は12V1.7Wが使用されています。
また、これら電球の色はすべて電球色です。実際の見え方として、ウインカー、ニュートラルランプは緑、エンジン警告灯は黄色(オレンジ?)に見えますが、カラーレンズを通してそれぞれの色に発色するという仕組みです。
ちなみにハイビーム用は本作業下でアクセスできなかったので除外としました。
私のクロスカブの状況ですが、バックライト用の電球2個が切れてしまいました。
夜道では街灯の下でもない限り、基本的に真っ暗で何も確認することができません。また、日中でもトンネルに入ると急にメーターが見えなくなることがあります。これが地味に危なっかしい。。
そんな訳で今回の目的はバックライト用の電球2個を交換して、メーターパネルの機能を回復させることです。
それに加えてその他のインジケーター球(ウインカー、ニュートラル、エンジン警告灯など)も交換して、視認性の向上と省エネ化を図ります。
今回用意したLED球は、ぶーぶーマテリアル T10 LEDです。色はそれぞれ以下のものを用意しました。
- バックパネル…ホワイト 6000K 日亜化学製チップ
- ウインカーとNランプ…グリーン
- エンジン警告灯…アンバー(オレンジ)
メーターまわりのLED化を進めるにあたって、こだわりがなければ上記6球すべて白色のLEDを用意すれば良いです。上述しましたが、インジケーターランプ(Nランプ、ウインカーなど)は本体側のカラーレンズを通して各色に発光するためです。
その上で、今回は”あえて”各箇所に対応するカラーLEDを用意しました。視認性、省エネの向上にくわえてより綺麗に発光させることはできないか、という気持ちからです。
ただ、コスパという意味で起動時数秒しか点灯しないエンジン警告灯をLEDにする意味があるのかという問題が別にあるので、本記事の最後で色々な角度から考えてみたいと思います。
ちなみに本製品のホワイトは6000Kと7000Kの2種類がありました。感覚的にいえば、6000K(暖かみ/昼白色より)、7000K(青白さ、すっきり/昼光色より)でしょうか。
個人的に数値が上がるにつれて長時間見ていると目が疲れる感じがするので、6000Kとしました。ちなみに昼光色は洗面所で肌をしっかり照らしたい時に使ったりします。
今回用意したぶーぶーマテリアル T10 LEDの気に入っている点として、レンズ部分が乳白色になっているところがあげられます。
LEDの発光は直進性があり、目がチカチカしがちなので、乳白色のレンズで光が拡散して和らいでくれることを期待しています。それでは前置きが長くなりましたが、早速電球を交換していきましょう。
クロスカブ(JA45)のメーター球のLED化の作業風景
メーターパネル内にある電球にアクセスするために、まずはパネルの蓋を開けていきます。
乗車位置からメーターパネルをみると、ネジが3本とまっているのでこれをプラスドライバーで外します。
ネジを外すとフタを開けることができます。ツメで引っ掛かっているので(写真ピンク丸部分)割らないように注意して開けましょう。
フタを開けると白いメーターパネルの本体が現れます。
この白い本体の底の方に各電球が収まっていて、これらを交換するためにはメーターパネルを浮かせる必要があります。そのためにメーターパネル下部にあるネジ2本(ピンク丸、矢印あたり)を外します。
メーターパネルを浮かせるためには、ネジ2本を外すことにくわえて、コード類の引っ掛かりを解く必要があります。
メーターパネルを下からのぞき込むと、コード類をロックしているとめ具があるのでこれを外します。
次にスピードメーターワイヤーを外します。少し固く、狭いところにあるのでラジオペンチのようなものがあると作業がしやすいです。
とめ具とスピードメーターワイヤーが外れるとメーターパネルを動かすことができるようになります。
メーターパネルを浮かせると、底に電球のソケットがあることが確認できます。
ウインカー2個、バックライト2個、ニュートラル1個、エンジン警告灯1個あるので、交換するソケットを外します。ソケットは少し固いものがありますが、指でつまんで左右にキュッキュッと揺らしながら動かすと外せます。
メーターパネルからソケットを外すとT10規格の電球が収まっています。この電球を外して新しく用意したLED球を取り付けます。
今回のLED球は極性フリーの製品を購入しているので、向きは関係ありません。
元々、取り付いていた電球(1.7W、3.4W球)と今回購入した各LED球の様子です。元々の電球と比べて、LED球は明るいですね。
この工程時に購入した電球の点灯チェックをすべて行うとよいです。フタを閉めてから初期不良品が発覚すると作業の手間が増えて大変です。
すべてのLED球の点灯確認が済んだので、ケーブル類、フタを元に戻しました。夜になって改めて点灯テストをしたところ、無事、すべてのLEDが点灯しました。
感想はすべての電球が以前と比べて明るくなりました。基本的に満足の範疇ではあるのですが、街灯のないような暗い道路で確認した際、インジケーター球が少し目に刺さるように感じる時があって、その際相対的にバックパネルが少し暗く感じることがありました。
LEDの発光の感想については本記事の後半で改めて考えをまとめます。
LED球の明るさは、元々の白熱電球の状態と比べると分かりやすいです。昔の画像を漁っていたら、走行距離777km記念の可愛らしい写真が残っていました。笑
2つの画像を比べてみると、LED球の明るさがよく分かりますね。また、バックライトがオレンジ色(電球色)から白色(6000K)に変わったので、見た目がすっきりとしてより見やすくなったと感じました。
以上がメーターパネルのLED球の交換作業です。以下、後半では実際にメーター球をLEDに交換してみての感想やLED化する意味を考えてみました。
メーター球をLED化する意味を考える
メーターパネルのLED化は、省電力化や視認性の向上という意味でおおむね満足な結果を得ることが出来ました。ここでは改めて、クロスカブ(JA45)のメーターパネルの電球をLED化の意味を考えました。
LED化が良かった点として、主に以下の3つ考えられました。
- 省電力化(省エネ)
- 電球の長寿命化
- 視認性が向上(明るくなる)
それぞれの項目について改めて掘り下げてみます。
省電力化(省エネ)
まず、LED球は白熱球と比べて省エネです。ホンダのパーツカタログによるとクロスカブ(JA45)のメーターパネルに標準搭載される電球は12V1.7Wが4球、12V3.4Wが2球とあります(*1)。
これに対して今回購入したぶーぶーマテリアル T10 LEDは、12V0.72Wです。1.7Wに対して約半分、3.4Wに対して約1/5になりました。
以前交換したテールランプと比べると(テール時:5W→1.6W、ブレーキ時:21W→4.7W)、その省エネ性は微々たるものではありますが、バックライトは常時点灯するので恩恵があるといえそうです。
対してインジケータ球のLED化は、省エネであることは間違いありませんが、コストパフォーマンスを考えると微妙かもしれません。エンジン警告灯、ウインカー、ニュートラルランプとも走行中に点灯する時間は限られるためです。
インジケータ球はこれから考える、長寿命化、視認性の向上などトータルで判断する必要がありそうです。
電球の長寿命化
次にLED導入による電球の長寿命化です。LED球は、白熱電球に比べて長寿命です。
そのため電球自体の故障でもない限り、電球切れのトラブルを激減させることができます。
突然の電球切れを防ぐという意味で、バックライトをはじめとしてインジケーター球のLED化を進めるのは良い選択といえそうです。
また、本記事で分かるようにメーター球の交換はポン付けとはいかず、パネルの開閉作業が地味に面倒です。そのため6球すべてのLED化を一度に済ませてしまうのは長い目でみると効率的といえます。
視認性が向上(明るくなる)
最後に視認性の向上です。LED球は白熱電球と比べて明るく、メーターパネル内が見やすくなりました。明るさは、省エネ、長寿命などと違い目にみえて効果がわかるので、実際のところこれが一番のメリットになるかもしれませんね。
それと今回、試験的に各箇所に対応したカラーLEDを取り入れました。綺麗に発光して満足はしていますが、グリーン3個必要(ウインカー×2、Nランプ×1)に対して、LED2個セット2つ購入したりとコスパは最悪なので(笑)これはお財布と相談して行って下さい。
LED球は、明るすぎると目がチカチカするので、丁度よい明るさのLEDを探す必要があります。その点について最後に述べようと思います。
メーターパネル用のLED球の選び方のコツ
結論からいうと、メーターパネル用のLED球の選び方のコツは、目が疲れない程よい明るさのものを選ぶことです。今回購入したぶーぶーマテリアル T10 LEDで大きな問題はありません。
ただ、今回のLED化にあたって、前半の文章で以下のような感想を述べました。
- インジケーター球は暗がりでたまにまぶしく感じる
- その際、バックパネルは暗く感じるときがある
今回使用したLED球は、色違いではあるものの基本的な性能は同じものです。しかし、見え方(眩しさ)に違いが出た点は面白いところでもあります。
この見え方の違いの原因は、インジケーター球は直接照明、バックライトが間接照明仕様だったためと考えています。
この性質を理解した上で、インジケーター球をバックライトより少し暗めに、もしくはバックライトをインジケータ球より明るめになどと微調整すると好みの明るさが見つかるかもしれません。
たとえば、バックライトを明るくしたい場合、同じ会社で以下のような製品があります。白色は7000Kしかありませんが、今回私が購入したものより明るくなります。
LED球は経年とともに暗くなるものなので、インジケーター球は少し我慢すれば落ち着くと思います。いじるとしたらバックライトの明るさかな?
考え出すと沼にハマる部分ですが(笑)、もし明るさが気に食わない場合は微調整を考えると良いと思います。
ただ、何度もいうのですが、今回購入したぶーぶーマテリアル T10 LEDで大きな問題はなく、本製品はバックパネルのLED化の基準になりうる電球と考えます。
まとめ
以上、クロスカブ(JA45)のメーター球をLEDに交換したでした。
まずは真っ暗だったメーターパネルが復活して良かったです。以前と比べると明るく、はっきりした見た目なったのでそれらの点も満足しています。
インジケーター球の眩しさについて少し触れはしたものの、これは昼間も使用するものなので、少し眩しいくらいが丁度よいような気もしています。様子をみつつ、違和感があれば修正したいと思います。
さて、テールランプに続いて、メーターまわりのLED化も達成することができました。残すはウインカーですね。こちらも考えていることがあるので近々作業していきたいと思います。
参考にしたサイトや文献
*1 HONDA(ホンダ) | パーツカタログ
クロスカブ本体の改良
本体(JA45)購入 / 外装カバーの着脱 / リアキャリアの拡張 / リアボックスの追加【リアキャリア延長による加工も】 / ホムセン箱の改良(ボルトやフックの増設) / マルチマウントバーの増設 / スロットルアシスト / ナンバープレートに荷掛けフックを追加 / 2ポートUSB電源 / バーエンド着脱とスロットルパイプの交換 / グリップヒーター取り付け / サイドバッグサポート / パニアバッグ取り付け / 右サイドスタンド / エアバルブ角度の変更 / テールランプのLED化 / エンジンオイルの交換 /
クロスカブまわりの道具
身に着けるもの(ヘルメット、ジャケット、手袋etc…)
ヘルメット選び【SHOEI Z7】 (ヘルメット選び方) / グローブ3種【夏・春秋・冬】 / バイクジャケット / 脊髄プロテクターの追加 / ニーガードプロテクター / トレッキングシューズ / レインウェア