クロスカブ(JA45)のフロントウインカーとして取り付けたキタコ ワレンズミニウインカーの電球をLED化しました。
本記事は、クロスカブ(JA45)のフロントウインカーの小型化したの続きになります。前回、フロントウインカーの小型化までは達成しました。今回はそのウインカーの電球をLED化していきます。
ワレンズミニウインカーは、クロスカブの純正ウインカーと比べて本体サイズが小さく、電球の規格もBA15SからT10に変更となりました。
本体や電球が小さくなったことで、以前より見にくくなると困ります。そのため、ウインカーの発光時のみやすさ(明るさを落とさないこと)を意識しながら交換に取り組みました。
キタコ ワレンズミニウインカーの電球をLED化した
キタコ ワレンズミニウインカーの基本的な仕様
今回、電球をLED化していくウインカーは、キタコ ワレンズミニウインカー(102-80-0500-10)です。
ウインカーをクロスカブ(JA45)に取り付ける方法については以下の記事をご覧下さい。ポン付け不可で、端子の交換や防水キャップの取り付けが必要です。
ちなみにウインカーをLED化する場合、LED対応のウインカーリレーや抵抗を入れるなど一工夫が必要です。以下の記事で、一例を載せています。
本製品に使用されている電球はT10規格の8W球(写真右)です。クロスカブ(JA45)の純正ウインカーの電球はBA15S規格の10W球(写真左)で、2つの電球の規格に互換性はありません。
この2つの明るさを比べると、ワレンズミニに取り付く8W球の方が暗いと感じました。どちらも白熱電球なので、消費電力が小さい8W球の方が暗いのは当たり前かもしれません。
仮に電球をLED化せず、白熱電球のままが良い場合はT13規格10W球(アンバー色はこちら)を使用すると8W球よりは明るくなると思います。
ただ、白熱電球の消費電力を同じに揃えたとしても、明るさが同じになるかは疑問です。電球サイズの違い、本体内部の反射板のつくりなどで最終的な明るさ(見え方)は変わるように思えたためです。
ワレンズミニはクロスカブ純正ウインカーと比べて本体、電球サイズとも小さく、反射板のない簡易なつくりです。そのため、LED化を進めるにあたって、常に純正ウインカーより見にくいのでは?という意識をもっていようと思います。
ワレンズミニウインカーに2つのLED球を試した
今回、ワレンズミニウインカーをLED化するにあたって、以下2種類の候補を用意しました。
カタログスペックとして、優しくて明るいは1球あたり80lmで0.72Wの消費電力、小さくて凄く明るいは300lmで1.92Wの消費電力になります。
最終的に選んだのは後者の『小さくて凄く明るい』になりますが、以下、決定にいたるまでに考えたことを書いていきます。
ワレンズミニウインカーをLED化するにあたり、注意する点は電球のサイズです。本製品は本体が非常にコンパクトなつくりなので、取り付けられる電球のサイズが限られます。
今回候補としてあげたLED球のなかで、最もサイズが大きい製品が小さくて凄く明るいなのですが、レンズのカーブにギリギリ接触せず何とか取り付けることができました。
製品情報によると、小さくて凄く明るいは、長さ29mmとあります。個人的にこの29mmあたりの長さがワレンズミニウインカーに取り付けられる限界ではないかと感じました。
世の中で販売されているT10規格のLED製品を観察すると、サイズが大きくなるほど明るさが増す傾向があるように思えます。また、T10という規格はT13、T16と互換があるので色々な製品があるのですが、実際に選択できる製品は限られるのが悲しいところ。
今回のLED化にあたり、明るさを求めたいという気持ちがあったので少しもやもやが残りますが、こればかりは仕方ないですね。小さくて凄く明るいの性能に期待します。
実際にLED球を発光させた様子と感想
実際にLED球を取り付けて光らせてみました。撮影条件は特に決めず、iPhoneでざっくり撮影したものなので参考程度にお願いします。感想は以下の通り。
純正球(8W)<(純正ウインカー10W球)≦ 優しく明るい < 小さくて凄く明るい
まず、純正球(8W)は最も暗く感じ、交通量の多い道路で使用するには怖いなと思いました。
優しく明るいは、純正球(8W)より明るく、純正ウインカー10W球と同程度と感じました。ただ、純正ウインカーと10W球の組み合わせの方が、本体や電球の大きさ、ウインカーの反射板の存在が+αとなり気持ち明るく感じます。
ちなみにこの優しく明るいというLED球は、私のクロスカブのメーター球に取り付けたものと同じものです。メーター球で少し眩しいかな程度だったので、フロントウインカーに使用するのは少し物足りなさを感じます。
最後に小さくて凄く明るいは最も明るく、近くでは直視できないくらいの明るさでした。ただ、少し遠くから見てみると直視できないというほどではなくなり、個人的には丁度よく感じました。
フロントウインカーの目的を考えたときに、対向車への主張があります。向かってくる車に確実に伝えること、また、クロスカブは小さい乗り物なので少し強めに主張をしたいことを考えると、小さくて凄く明るいが良さそうに思えました。
前後ウインカーの発光の仕方に思うこと
今回、フロントウインカーのLED球に小さくて凄く明るいを選びました。ただし、リアウインカーに使用するのは不適かもしれません。
個人的に、小さくて凄く明るいの発光の仕方は、信号での停止時の後続車には少し眩しすぎるように思えました。本製品はLEDの発光部分がむき出しなので、直線的な発光をしているというのも一因にありそうです。
そういった意味ではリアウインカーは優しく明るいに部がありそうです。この製品は発光部分が乳白色の樹脂で覆われているので、発光の仕方がマイルドです。
リアは後続車が近くで停止することがある分、フロントと比べて少し柔らかめの光を選択肢に入れることが良さそうに思えました。
ちなみに私の場合、リアウインカーは純正品を使い続けるつもりなので、規格はBA15Sになります。BA15S規格で優しく明るいと似たような発光の製品があれば最高ですね。
ウインカーのLED化は省エネか?
最後にウインカーの消費電力についてです。
元々付いていた純正球は1球8Wに対して、小さくて凄く明るいは1球1.92Wでした。単純に考えると、1/4程度まで消費電力を下げることが出来ましたが実際の効果は疑問です。
それはウインカーはメーター球と違って常時点灯するものではないからです。常時点灯のメーター球やテールライトと比べると省エネの効果は薄い気がします。
今回のクロスカブの一連のLED化はバッテリーの負担軽減が目的のひとつでしたが、ウインカーのLED化がどの程度負担軽減に寄与しているのかはいま一つよく分かりません。
ただ、消費電力が8Wだったものが1.92Wになったことは事実なので、瞬間的であっても多少は効果あるんじゃないかな?と考えるようにしています。
ウインカーのLED化は、省エネより視認性の向上の方が効果がありそうですね。
まとめ
以上、キタコ ワレンズミニウインカーの電球をLED化したでした。
小さくなったウインカーに以前よりも明るい光源(LED)を載せることができたので満足しています。近くでみた時に少し眩しいかな?という気もするので、様子をみて問題があれば追記します。
記事の中でも少し触れたのですが、前後ウインカーの意味を考えると、前と後ろでそれぞれ主張する相手や目的が違うことに気がつかされますね。
私としては、フロントははっきりと、リアは柔らかく、そんなイメージが固まりつつあります。残りのリアウインカーにいいLED球が見つかるといいのですが。
クロスカブ本体の改良
本体(JA45)購入 / 外装カバーの着脱 / リアキャリアの拡張 / リアボックスの追加【リアキャリア延長による加工も】 / ホムセン箱の改良(ボルトやフックの増設) / マルチマウントバーの増設 / スロットルアシスト / ナンバープレートに荷掛けフックを追加 / 2ポートUSB電源 / バーエンド着脱とスロットルパイプの交換 / グリップヒーター取り付け / サイドバッグサポート / パニアバッグ取り付け / 右サイドスタンド / エアバルブ角度の変更 / テールランプのLED化 / エンジンオイルの交換 /
クロスカブまわりの道具
身に着けるもの(ヘルメット、ジャケット、手袋etc…)
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