サイクリング

【北海道一周 道央編2】えりもを目指してひたすら南下【むかわ→えりも】

『北海道海岸線一周(4) 道央編2 -えりもを目指してひたすら南下-』

ー前回までのあらすじ(前回は【道央編1】北海道上陸!はじめての出会いと再会【苫小牧→むかわ】

フェリーが苫小牧港に到着し、無事北海道に降り立つことができました。到着は昼過ぎだったので、無理をせず行けるところまでいくことに。

フェリーで出会った仲もとも別れて、苫小牧を走っていると、オーストラリア人の自転車乗りに声をかけられ一緒に旅をすることになりました。その後も何故か続々とオーストラリア人が加わり謎の4人集団を形成します。笑

その日はむかわに着いて夕暮れ、ということでタイムアップ。そこでテントを張っていると、フェリーで知り合った自転車乗りの方とまさかの再会。

次の日は3人でえりも方面へ向かおうと約束し、北海道1日目を終えたのでした――。

北海道2日目…3人でえりも方面を目指す

北海道2日目(38.77km) / 全行程4日目(168.8km)

日がのぼる頃にこそこそと起床しました。

野宿をさせてもらっている身なので、周りの方の迷惑にならない早めの時間に起床し、早々に撤収準備をします。

自転車に荷物を積むことが慣れていないので、何回かロープを巻いたり解いたりしました。今でこそロープのことについて偉そうな記事を書いたりもしているのですが…笑

ロープアイキャッチ画像
ロープとリアキャリアはお友達!【使えるロープ類を数種紹介】リアキャリアに使用するロープについてまとめました。自転車のキャリアと切っても切れない関係なのがロープで、荷物をくくりつけるためには必須です。種類も様々あり、私が実際に使用したロープを使用例とあわせて紹介していきます。...

むかわを出発し、えりも方面を目指す

荷物を整えて出発します。誰も寝坊することもなく揃いましたね。

しかし、一人は自転車日本一周経験者、もう片方はぶっとんだ外国人旅人(笑)足を引っ張るのは確実に自分でしょうね。ついていけるかなあなんて一抹の不安を覚えます。

縦の列を組んで、のんびり走り出しました。今日も頑張ろう。

…と、いきなり出発して数分のところで大きな鹿が車にひかれて倒れていました。当たり前のように倒れていますが、でかすぎる…(^^;)

むかわの道路

前を行くお二方。二人とも旅に慣れているだけあって速いです。止まって写真を撮ってをすると一瞬で置いていかれます。

写真を見ると分かる通り、新冠や日高に向かう道はそれなりの広さが確保されていて走りやすかったです。東京もこれくらい側道が広ければいいのになあ。

むかわ周辺で海岸線がみえてきた

北海道2日目にしてようやく海岸線がみえました。綺麗ですねえ。いたるところで昆布が干されていました。おそらく日高昆布かな?

しかし移動中だったこともあり、なかなかシャッターを押す機会がなく気付けば0枚。

サラブレッドロード新冠のピーマンソフト

途中、道の駅にいくつか寄りました。道の駅はwi-fiが通っているので私のような貧困自転車乗りにはありがたい場所です。笑

道の駅「サラブレッドロード新冠」ではピーマンソフトというものを食べました。そもそも新冠がピーマンの産地だということをはじめて知りましたよ。

色でうっ!ときましたが、味は意外と美味しくてびっくり。笑

新冠といえば馬のイメージが強くないですか?

この頃マシントラブルに見舞われた

さて、この頃、私の自転車のマシントラブルが頻発していました。特に自転車のシフター周りが不調気味で、修理に時間をとられました。

いくつかの変速がうまくかからないのと、チェーンとの接触か変な音鳴りが出てしまって気持ちが悪い。走れないことはないのですが、ここ軽いギア欲しい!ってときに変わらなかったりして不便でしたね。

根本的には直らなかったので、走れる程度に修理してなんとか2人についていきます。しかし、普段ないことが旅先で頻発すると心細くなるものですね。

2人が一緒に見てくれたのは、とても心強かったです。ありがたい。

お店の人からバナナをもらった話

えりもに向けての道路

えりもに向けて自転車を進めますが、写真のような側道が広くて走りやすい道が続くのが印象的でした。東京もこれくらい広ければ…。

3人で走ってると何だか楽しいですね。でも、この楽しさは私が2人に甘えている部分が多いと思っています。

とにかく旅に慣れている方々ですから、ペースの維持や休憩のタイミングが上手なんですよ。一緒に走っている人が疲れないように先手先手を打つ行動は、その1つ1つが勉強になりますね。

そんな休憩の話の1つですが、えりもへの道中、小さな商店で休憩をしていました。すると商品の搬入をしている方が声をかけて下さって

「よかったら、これ食べな~!」

と、バナナを1本ずつもらいました。本当にいいのかな?と思いつつ、ご厚意がとても嬉しかったです。ありがとうございます。

海岸線を南へなぞりながら、えりも町へ

夕方も近くなってえりも町まで行こうという話になりました。

最後の方はトンネルが多かったです。トンネルは車道の逃げ道が狭くて怖いですね。それに旅仕様の荷物では歩道にあがることが困難な場合が多いので、キャリアライトやランニングライトをしっかりと巻いて走行する必要があると思います。

ライトのことについては自転車旅で使えた照明道具のまとめでまとめていますのでよろしければご覧下さい。

トンネル内は車の音が反響するのですが、実際にその車がどこにいるのか掴みづらいんですよ。気がついたら真横にいたりしてヒヤッとしたり。

しかし、北海道の海岸線はトンネルが多いとのことだったので、早く慣れないといけませんね。

道中、ホームセンターがあったのでそこで夕食を購入し、えりも町まで着いたところで本日の走行は終了。

えりも町

えりも町の公園のようなところで写真を1枚撮りました。のどかなところです。

ちなみにこの日は131.27km走りました。あの重荷を抱えてよくやったものだ…。

旅の後半になってくると100㎞超えは頻繁にやるようになってくるのですが、この頃は体がまだ順応している感じがしなかったので、ただただハードでした。

ちなみにこの日も野宿です(^^;)

地元の方が声をかけてくれた

今回も地元の方がご親切にいろいろと教えてくれました。

「大変だと思うけど頑張ってねー」

そういいながら去っていったのですが、しばらくすると戻ってきて

「よかったら食べなあ」

と、お弁当を全員分ご馳走して下さいました。

見ず知らずの私たちのためにこんなにして下さるとは…、つい最近まで心がすさんでいた私には空腹以上に沁みるものがありました。

お礼をいいつつ、食べさせてもらうのでした。

明日はえりも岬を経由しつつ、北上を開始するとのことでお二方とはもうしばらく一緒に旅ができそうな感じでした。

まとめ

北海道2日目はえりも町まで

北海道2日目(積算距離170.04km) / 全行程4日目(298.07km)終了

今日はむかわ町からスタートして、えりも町までやってきました。距離にして131.27kmほどです。

こうして地図で見ると、今日は結構な距離を走ったなと感じます。でも、この日の頑張りで道央の南下がほぼほぼ完了した形になります。

お二方のペースに何とかついていったことで、これだけの距離を進めたんだなとしみじみ思います。1人だったら半分くらいの走行距離だったでしょう。

明日はえりも岬を見学しつつ、北上を開始していきます。スタンプラリーの方は道の途中、内陸側に入るとのことでした。明日でお別れかな?外国人の方はまだまだ一緒に行こうぜ!って姿勢でしたが。笑

旅に出会いと別れはつきもの。一緒にいられるその時間を大切にしたいですね。

いざ、非日常の世界へ…
北海道自転車の旅~海岸線一周3000km物語~

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元値25,000円ほどの街乗り自転車(プレシジョントレッキング)とともに北海道へ。ただ道路の果てを知りたくて、ひたすら海岸線を進み続けた日々のお話。

プレシジョントレッキング(プレトレ)の改良遍歴
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