サイクリング

プレトレで日本最北端を目指そうと思った経緯【北海道海岸線一周】

北海道一周の経緯アイキャッチ画像

「北海道自転車の旅~海岸線一周3000km物語~」は、私の自転車旅の経験が元になっています。そしてその自転車旅を始めたのは、きっかけ、経緯がありました。

今回はその経緯について書き記します。経緯を知っていただいた方が物語に深みが増しそうだからという理由です(事情が事情ですが同情がほしいわけではないですよ)

あまり良い思い出ではないですが、物語の始まりは得てしてそんなものかもしれませんね。

旅立ちの前に 経緯と決意

1 体調不良と休養明けの先に

2017年夏、私の疲労は限界に達しており体を壊していた。

片耳の聴力は落ち、体は目にみえて痩せてしまうなど、体の隅から隅まで異変があったと今になると思う。でも当時は極限状態で振り返る余裕もなく自分のことは分からなかった。

当然、直後に体を壊し(半ば強制的に)体を休ませる機会があったのだけど、ある日、布団の上で「なんか生きていてつまんねーなー」と思った。

もっと言葉は悪かったと思う。「くそつまんねえ(以下自主規制)」くらい言ったかな。

もちろん体を休ませることは大切である。生きていく上で、健康であることが最もであると今でも思う。ただ、体が治った先にある光景を想像すると、虚無感しか浮かばなかった。

体を治したところで元いた環境に戻るだけの人生と思うと、どこかやるせなかった。

賢い生き方をする人は環境を変えるという選択肢を取るだろう。私もずっとその環境にしがみつくつもりはなかったが、当時は条件が重なり私にとっては必要だった。

休んでいた期間で体(耳の調子や体重の変動)は改善されてはいたものの、狭い部屋で考え事をしていると今度は精神状態が参ってしまいそうだった。

あるとき、人生先のことはあるけれど、考えることがどうでもよくなった瞬間があった。そして現状で残っている力をどこかに爆発させたいなと心境の変化が起きた(悪い方向に爆発させなくて本当によかったなと思う)

2 決意と一周の定義

元の環境に戻るつもりではいるけれど、その為だけに家で休むのはやめようと決めた。

まず家にいると気が滅入るから、外に出ようと決めた(ごめん、お医者様)

外に出るといっても何をするか、近所を歩いても仕方ない。電車や飛行機で遠くに行くか?でも、それはお金さえあれば後でもできると思った。もっと何か、別の…。

ふと、「日本の最北端を見に行くか」と思いついた。

自分の住む国の端っこがどうなっているか知らなかった。あなたは見たことあるだろうか??

日本の端どころか、私は自分の国のことをほとんど知らないなと思った。今まで何かに追われ続けて考えたこともなかった。

現代はインターネットで知りたい単語を検索すれば、大体のことが分かる時代。でも、それには違和感を感じていた。こんな状況だからこそ自分の足で進み、訪れ、感じてみたいという気持ちになった。

最北端を目指すにあたって、どうせなら北海道をぐるっと一周してみるかとも思いついた。ただ、一周するだけじゃなくて、限りなく海岸線を一周しようと思った。

北海道一周の一周は人によって意味が異なる。海岸線を一周したとなれば、誰に説明をするときにも分かりやすくていい。一周という単語に明らかな意味を持たせた。

地図を開いてみると、海岸線1周を目指すことは、日本最東端を通過することが分かって、なんだかお得な感じがした。

考えるだけで楽しくなってきた。同じ苦労をするならば、しばらく自分がやりたいことで苦労しようと決めた。

3 自転車という選択肢

北海道を移動する手段については少し迷った。

やけくそだったから徒歩でもよかったけれど(笑)私は自転車に乗ることが好きだったので自転車で行くことにした。

このブログを読んで下さっている方なら、私の自転車について何となく知っている人がいるかもしれない。私はママチャリのようなクロスバイクのような自転車、『プレシジョントレッキング(通称:プレトレ)』に乗っている。

プレトレ歴代改良早見表にあるように、元々は可愛らしい街乗り自転車だった。

その後、ネットで先人達の改良例などを参考にして手を加えていき、買い物、街乗り、1日サイクリング、峠越えなど様々なことができるようになった(参考改良例は各記事にまとめてある。とても勉強になる。)

このプレトレは、私の人生の一部であり、自転車人生のすべてである。

だから、この北海道一周の旅において、旅専用の自転車を購入することはせず、プレトレを旅仕様に改良して連れていくことにした。

旅用に想定された自転車ではないので、強度の面など多少不安なことはあった。しかし、自転車の強度より自分の強度面に不安が強く、あまり考えないようにした。

あれこれ心配しても、形あるものはいつかは壊れる。モノもヒトもそれは変わらない。

いつ壊れるかよく分からないという点では、プレトレも自分も状況が似ていたかもしれない。似た者同士でちょうどいいやと思った。

4 3つの決めごとと挑戦の始まり

以上の流れが、私が北海道海岸線一周に挑戦しようと決心した経緯となる。

  • 一周の意味は、北海道の海岸線をなぞること
  • 最北端を通過する
  • 自転車(プレトレ)で進む

出発当時は、上記3つをルールとしていた(出発直後にもう1つルールが強制追加されることを当時の私はまだ知らない)

色々と疲弊していた状況だからこそ、これだけ守ればいいやとしていた。ネットで調べるのも最低限にした。”おすすめ”は基本的にみなかった。

人生一度きりというが、恐らく北海道の海岸線を一周するのも一度きりだろう。だったら自分の力でたくさん切り開いていった方が、得られるものも多いはずだ。

最後に出発前の気持ちを書き記す。

慣れないことを始めようとするのだから当然のごとく不安な気持ちはあった。野宿、熊、自転車の空中分解…あげだしたらきりはない。

ただ、こういった物理的な装備や道中の心配よりも、ここに至るまで引きずっていた体調不良の方がよほど気がかりだった。でも、あれこれ気にしても始まらないし、これから先は言い訳もしたくない。

少しだけ体調のことを忘れ、静かに出発することにした。始まってしまえば、きっとそれなりになるから。

おわりに(いつもの口調で)

今回の更新から北海道海岸線一周旅がはじまります。

写真が多くて整理がつかなかったり、ブログに慣れていなかったりでなかなか公開できずにいました。そんななか、先日50記事投稿を突破したこともあり、そろそろ挑戦してみようと考えました。

楽しいことも嫌なこともたくさんありましたが、それらを丁寧に書いていけたらと思います。何度でも書きますが、この一連の投稿は物語”風”です。おすすめ観光情報等はほとんどないので、ご了承下さい。

一連の投稿を楽しんで頂けたら幸いですが、自分の物語を作りたいなって思って頂けたら嬉しいです。同じ道でも感じ方は人それぞれですからね。

>>北海道自転車の旅~海岸線一周3000km物語~<<

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