サイクリング

【北海道一周 序章2】フェリーに揺られて苫小牧港へ【大洗→苫小牧】

北海道フェリー編アイキャッチ画像

『北海道海岸線一周(2)序章2 -フェリーに揺られて苫小牧港へ-』

ー前回までのあらすじ(前回は【序章1】東京から大洗フェリーターミナルを目指す【東京→大洗】

とうとう東京を出発して自転車旅がスタート。

途中、度重なるスマートフォンの不調でげんなりしつつも、無事に茨城県にある大洗フェリーターミナルに到着することができました。

今回は乗船手続きの場面から再開です。船に乗り込み北海道の苫小牧港を目指します――

この記事の内容

  • 実際にフェリーに乗りこむ
  • フェリー内部の様子
  • 自転車乗りと出会った

2日目続き…乗船手続きを済ませフェリーに乗り込む

大洗フェリーターミナルに到着し、まずは乗船手続きを済ませます。

大洗フェリーターミナルの入り口から少し進むと、乗船手続きをする建物が見えました。私は事前にネット予約をしていたので、予約者用の機械で手続きを済ませました。

三井商船 さんふらわあふらのって?

私が予約したフェリーは、三井商船のさんふらわあふらのというフェリーです。空席の確認や予約は三井商船の公式HPから行うことができます。

フェリーの運行は天候に左右されやすいので、自走組の自転車乗りは数日前から天気のチェックをしておくと良さそうです。台風の発生する夏場は思わぬ足止めをくらうことがあります。

客室は大部屋(ツーリスト)、半個室(コンフォート)、個室など様々なタイプがあるので好きなのを選びます。これに食事券を付けるかどうかがオプションです(乗船後の購入も可)

ちなみに所要時間は18時間近くとなります。私の場合は大洗を19時45分に発して、苫小牧港到着が翌日の13時30分です。部屋のスタイルは個々の体調、ストレス耐性を考慮してよく考えるのが吉。

私はゆっくりしたかったのでコンフォートを予約。計18,610円を支払い(シーズンごとに値段が変わります)

手続き後は乗船まで空き時間

乗船までは空き時間で、乗船手続きの建物で座っていてもいいし、船の近くに自転車を持っていって待機することも可能です。

特にやることもなかったので、乗船アナウンス前に自転車を船の方まで運びます。視界が開けてくると、私が乗るらしい船がみえてきました。

さんふらわあふらのの前で

「船でっけーー!」

停泊中のさんふらわあ ふらのが視界に入ります。その大きさにただただ感動。ああ、自分は本当に北海道に行くんだなあって気がして気持ちが高まります。夜中の6号線で諦めなくてよかったな。

乗船待機の車

自転車を船に近づけている途中、車が整列しているのがみえました。時間が経つごとにその数は増えていきます。ぶつけたりしないのかな。

スタッフの方に誘導されながら、順次船に入っていくものと思われます。サイズが大きいですから、自転車やバイクより先の乗船ですね。

乗り物を持ち込まない人間は上部より乗船

自転車の集合場所にいくと、既にバイクが何台か待機していました。上に見える橋のようなものが一般の方(乗り物なし)の入場口です。一般の方は船の上部から乗船するのですね。

 

 

乗船集合場所

アナウンスがされるまで周辺待機となります。バイクがほとんどで、自転車は3台だけ。

周辺の探検も終わってボーっとしていたのですが、風が強くなってきて大洗の海沿いを走ってるかのように寒かった。

 

バイク乗りの相棒

バイク乗りの方が声をかけてくれました。ワンちゃんと一緒に旅をされているそうです。バイク後部に犬小屋が付いていました。荷物の載せ方とか手馴れている感じがして勉強になります。

船が揺れるから慣れてないなら早めに風呂入った方がいいよ!って教えてくれました。

手を振る人々

先に乗船を済ませた人たちが、デッキにあがって見送りの人たちに手を振っています。テレビでよくみる光景ですが、まさか自分も経験することになろうとは。

自転車バイクが乗船のため整列

車を積み終えたのか自転車、バイク組も集合のアナウンスがされました。このように一列に並びます。このとき「まず自転車に先に入ってもらいます」と指示がされました。

自転車バイク乗船口

入り口は船の先頭部分の側面から。ガンダムのホワイトベースを思わせます。自走でなかに入るわけですが、はじめてだと吸い込まれていく感じがして感動します。

「では、進んで下さいー」

よりにもよって自分が一番手。勝手も分からないまま自転車を漕いで進入します。

勝手が分からなかったので、平地のやや重めのギアのまま進んでしまい後悔。ああ、ギアの設定軽くしときゃ良かったな…なんて考えていたら、斜面でタイヤが少し空回りして焦る。転んでたら間違いなく下船まで笑い者だった…。

中の様子は余裕がなくて撮影できなかったのですが、スタッフの方が誘導して下さるので、指示通りに自転車を漕いで行く感じです。途中、1,2階分くらい坂を上っています。途中から持ち直してギアを軽くできました。

自転車はひもで固定される

自転車は倒れないように、ロープでしばられます。出航後は荷物を取りに帰れないので、船の中で必要なもの(服、機械類、薬など)は一つのバッグにまとめて持ち運べるようにしておくと良いですね。

ここでは時間の余裕があまりないので、前もって荷物の準備をしておくと慌てません。

私は前カゴに入れていたリュック1つだけ持ち込むことにしました。リアキャリアに取り付けていた、パニアバッグやキャンプ道具は自転車に付けたまま触っていません。

自転車をしばってもらったことを確認したら、荷物を持って居住(?)エリアに移動します。細い階段かエレベーターを使って移動しますが、その際、自分が自転車を置いた階層を覚えておくと帰りにスムーズです。

私が下船の際に何階に自転車置いたっけ?と迷ったのはいうまでもありません。

船の中は思っていたより豪華

さんふらわあふらの内部-01

船の中に入ると生活スペースが広がります。2階層で構成されていて、私の休む部屋(コンフォート)は1階の奥にあるようでした。

さんふらわあふらの内部-02

1階には総合受付、売店や大浴場などが設置されています。とりあえず後で探検にいくとしまして、自分の部屋に荷物を置きにいくことに。

 

 

さんふらわあふらの内部-03

コンフォート部屋(半個室)に行く途中の通路です。幅が広めなので人との接触がなくていいですね。

コインロッカーがあるので、風呂に行くときなどは手荷物を預けておくことができます。

コンフォートの部屋(半個室)について

船室コンフォートの様子-01

自分の部屋の番号が書かれたドアを開けるとカーテンで仕切られた小部屋がいくつもあらわれます。カプセルホテルのようだといえば想像しやすいかな。

上下に部屋がある2階式で私は下の部屋でした。

船室コンフォートの様子-02

中は寝るための道具が一揃い置かれています。

足付近に少し荷物を置くスペースが確保されているので、リュックやコンビニ等で購入した飲食物を置いておくことができます。

 

船室コンフォートの様子-03

コンフォートはテレビが備え付けられています。イヤフォンもあるので、時間を問わず退屈しのぎが可能でした(私は天気予報くらいしか見ませんでした。元々見ない口なので)

 

 

出航までまだ時間があります。貴重品だけ持って、船内を探索にいきます。

船内を探索してみる

船のデッキに出てみる

とりあえず気になるのはデッキですね。さっきまで地面から見上げていた場所を見てみたいと思いました。それと慣れない船内でちょっと息が詰まって外の空気を吸いたかった。

私の部屋があった1Fからデッキに出ることができます。ドアを開けると外から新鮮な風が吹き込んできて気持ちがいい。

デッキは既に見送りに手を振る人で溢れていて、少し混雑気味。階段があったので上ってみると、少しだけ人が少なくて良い感じ。

船を見送る人

高いところに上ったものの、実は私は高いところが苦手。そんな私でも手すりに近づかなければ「おおー」と思わせる解放感がありますね。

船のデッキから地面をのぞくと、さっきまで手を振っていた人たちが随分と遠くに見えます。

 

みんな手を振っていたので自分もちょっとだけ手を振ってみます。

元々そんなキャラクターではないですが、郷に入れば郷に従えとか、ドイツのことわざにも人が踊る時は一緒に踊れなんてのもありますし。今は自分を変えるときぞと奮い立たせます。笑

ひと儀式終えたところで、出航まではもう少し時間がありました。やることもなかったので先に風呂を済ませてしまうことにしました。

先にお客さんがいたので写真は撮りませんでしたが、結構広くてびっくり。私は風呂好きなので大浴場があるのは嬉しいです。ちなみにサウナやドライヤーも完備で健康センターを思わせる充実ぶり。

何人か先客がいましたが、湯船には足をのばしてゆっくりと入ることができました。まだ2日目ですが、変な緊張感で体が凝っていたなと実感します。

風呂に入っている途中で船が出港しました。動き出すと上下の動きを感じますね。地上では感じることのない動きで不思議な感じがします。たまに大きな波を受けるのかふわっとしたり。

この波の感じ方は人それぞれでしょう。私は乗り物酔いしない方なので平気でした。でも風呂で会話した方の中には何回乗っても辛いという方も。天候によって酷く荒れることもあるので、酔う心配がある人は酔い止め必須ですね。

船内のコインランドリー

お風呂のあと、船内を探索しているとまずコインランドリーを発見。

乗船時間が長いので、帰りの船で洋服が汚れているようならばここでまとめて洗濯するのはありですね。

 

2Fのもイスが多数置かれている

2Fに上がってみるとイスがたくさん置いてあり、のんびりくつろぐことができます。1、2Fあわせて多くの休憩スペースが用意されていますが、満席状態の船では結構混みあっていた印象。特に食事時間前後は余裕をもって行動したいですね。

船内の給湯スペース   夕飯の画像

給湯スペースもあります。ここでお湯をもらうことができるので、カップラーメンの持ち込みも対応できます。お風呂に入って少しゆっくりしてから食事をしました。

ご飯を食べながら大洗駅前で壊れたリュックを直していたのですが、チャックの部分はどうにもならなそうです。折り畳み式のリュックをもう1つ持ってきていたので、様子を見て切り替えようかなと思いました。

ところで明日からどうしよう?

船が出航してしばらく経過しました。風呂と食事を済ませてコンフォートの部屋でゆっくりしています。ところで私は明日以降のこと(行先)を何も考えていません。以下の画像をみて下さい。

北海道を右回り左回りするかで迷う

白地図はCraftMAP様よりお借りしました。

フェリー到着場所の苫小牧に星マークをつけています。ここから北海道の海岸線を左回りで回るか右回りで回るかが悩ましいところ。

―ポイント1 – 最初の大きな町までどの程度か

それぞれの特徴として、左回り(時計回り)を辿ると室蘭や函館など大きな街に早く到着することができます。

対して右回り(反時計回り)だと、最初の大きな街は釧路になります。そこまでノートラブルで駆け抜けられるか少し心配といったところでしょうか。

―ポイント2 – オホーツク海側から冷えていく

次に考えたいポイントは、北海道はオホーツク海側が気温が低くなりやすいというところ。フェリー乗船時点では7月ですが、お盆の頃には気温が下がり始めるといわれています。

反時計回りで進んで早めに切り抜けてしまった方がいいかもしれません。

―ポイント3 – 車道の位置

それともう一点。自転車は車道の左側を走ることになります。海沿いぎりぎりを走りたい方は左回り(時計回り)で進むと海岸線を綺麗にまわることができます(ただ海岸線一周は長いので、途中で飽きるとは思いますが(^^;))

一番気になるのは寒さですね。元々私のスタイルは速度・距離重視ではないので、オホーツク海側は早めに攻略した方が安心かなという気がしました。

こんなことに考えを巡らせながら、余裕をもって右回り(反時計回り)にしようかなあなんて思いながら、就寝するのでした。

3日目…生まれて初めて船の上で起床

変な時間に起きた

ふと、朝4時頃目が覚めました。

昨晩は疲れていたので気になりませんでしたが、横になっていると船が動いているガタガタという音が聞こえてきます。

目が冴えてしまって、すぐに寝つける感じでもありませんでした。せっかくなので早朝の船内を散歩することにしました。

通路を歩いていると外が明るくなってくるのが分かります。コンフォート部屋は窓がないので気がつかなかったのですが、ちょうど日の出の時間でした。

せっかくなので船のデッキに出てみることに。出航の際にも手を振る時に立った、一番高いところに向かいます。デッキの階段を上っていると遠くの方から明るくなってくるのが分かります。

フェリーから見る日の出

階段を上り終えて、遠くを見渡すと水平線が蜃気楼のようにもやつき、太陽がひょっこりと顔を現しました。

狙ったわけでもなく、奇跡といってもいいくらい丁度のタイミングでした。水平線から覗く日の出は初めてみたのでこれも良い経験です。

唯一の写真撮影機iPadで撮影していると、近くで写真を撮っている方がいました。よくみると(恐らく)自転車乗りの方。

目が合ってお互い挨拶したら「よかったら朝ごはんレストランで食べませんか?もう一人の子も誘っているので」と嬉しいお誘いが。

船の中に3人しかいなかった自転車乗りが集結する良い機会をもらいました。でも、ちょっと時間が早いので二度寝します。起床するには早すぎましたね。

朝ごはんに向かう

二度寝をしてしばらく経つと「朝食のご用意が出来ました」という船内放送が流れました。服を整えてレストランに向かいます。

朝食ビュッフェ

レストランはビュッフェ形式、時間内なら食べ放題です。和食から洋食までよりどりみどり。好きなものをよそって、おぼんに統一感がなくなるのはご愛敬。

フェリーで朝食

ほらね、案の定めちゃくちゃ。

お皿によそって席を見渡すと、他の自転車乗りの2人を発見。既に着席中で談笑されていました。

 

 

ご飯を食べながら、2人の話を聞いていると、一人は北海道道の駅スタンプラリー制覇、もう一方は学生で時間が限られているからまず最北端を目指すとのこと。

スタンプラリーって北海道全土に121駅だそうで、自転車で全部まわってスタンプを押すそうです。もはや鉄人級の挑戦ですね(^^;)

学生さんは限られた時間(日数)で進まないといけないというのがテーマのようで、1日2~300kmを云々、この日は夜通し云々…とニコニコしながら話しています。こちらも超人級だった。

海岸線をまわるのもスケールの大きな話と思っていましたが、既に圧倒されています。外に出るとこういう面白い出会いがあるのは良いことです。

2人は昨日もレストランで夕食を食べていたようで、そうと知っていれば自分も行けばよかったなあ。

楽しく談笑して、連絡先を交換しつつお開きになりました。半壊スマホも役に立ったかな。

朝食後からお昼まで

昼ご飯までまだまだ時間があるので、明るい船内を散策します。窓の外を見ると青い海が見えるのが、昨日の夜とは違うところ。結構なスピードで走っていることが分かります。

そういえば、私は朝・昼食券セットを購入しましたが、どっちかでよかったかななんて気がしています。朝ご飯を食べすぎたこともありますが、お昼までの時間間隔が狭いです。

それと船内ではせいぜい歩いてるだけですから大してお腹も減らず…。

夕・朝食セット券か、食べたいときにその都度チケットを購入した方が楽しめるかな。

船内のキッズスペース   船内のマッサージ機

船内には子供が遊べるスペースがあります。起きだしてきた子供たちが暴れまわっています。

近くには有料のゲームコーナー、小さいながらドックラン(!)などもあったり充実しています。乗船前に出会ったワンちゃんはここで遊んでいるのかな。

デッキから日本がみえる   救助用のボート

デッキに出てみると進行方向左手に日本列島が見えます。夜は暗くて見えませんでしたが、日本列島のすぐ横を走っていたのですね。

デッキの横にはタイタニックとかでよくみる救助用のボート(?)がありました。使用されないことを祈りつつ。でも、大きな船だったので、テレビでよく見る”あの設備!”がたくさん見られたのは素直に楽しいですね。

デッキ付近でダラダラしていると「昼食ご希望の方はレストランまで~」の放送がきました。まだ満腹感強いから食べられるかなあと思いつつ、下船後の自転車旅のバランスの悪いご飯のこともありますからね。

ここは気合いで食べるぞ。レストランに向かいます。

船内で昼食

昼食も好きなものを食べるビュッフェ形式でした。ただ、食べ物の種類は朝食に比べて減っています。

スープカレーのようなものがあったのでそれを食べました。空腹ではないアピールをしていた割にきっちり2杯は食べていたり。

苫小牧港に到着の知らせ

お昼ご飯を食べ終えてコンフォート部屋に戻りますが、お腹パンパン!

ベッドで少し休んでいると「まもなく苫小牧港に到着です。」とのアナウンスがされました。リュック1つで大した荷物はなかったので、自転車に乗る服にだけ着替えて準備完了。

せっかくなので苫小牧港に迫る風景をみたくて、デッキに出てみることに。昨日の夕方頃と違って、明るいですから遠くまでよく確認ができます。

苫小牧港の風景

フェリーが接岸するときの様子です。岸にぶつけて横転しないよなとか余計なことを考えています。

少しずつ迫る北海道の大地。いよいよって感じがしますね~~。

 

アナウンスで車の方~、バイクの方~、自転車の方~などと呼ばれるので自分の自転車を預けた階に向かいます。昨晩のところで書きましたが、自分の階を見失いましたが、自転車乗りの2人がいたのでついていきました。

フェリーから旅立つ

出発は速度の速いバイクの方が先でした。皆さん思い思いに出発していきます。その背中がかっこいい。

バイクがいなくなった頃「自転車の方どうぞー」と指示されたので出発します。今度はタイヤが滑らないように…おお、外が明るい、無事に…降りた!

船の中に入る瞬間も感動的でしたが、新たな大地に降り立つ瞬間もまた格別、とうとう北海道の大地を踏んだぞと身震いしました(まだ何も成してはいない)

さて、私は苫小牧港に到着しました。自転車乗りの2人はそれぞれ向かうところがあるので一緒には行けなさそうです。

「また会うかもしれませんね~~」

そんな会話を交わしながら北海道の台地で別れを告げました。

まとめ

『北海道海岸線一周(2)序章2 -フェリーに揺られて苫小牧港へ-』でした。

とうとう北海道の土地に足を踏み入れました。

フェリー乗り場にくるまでは1人でしたが、犬飼のバイク乗りや自転車乗りの2人と知り合えて楽しかったです。

この自転車旅はこういう出会いと別れを繰り返していくのだろうなと感じましたね。

さて、次回からは北海道を実際に走っていきます。時計回りか、反時計回りか何となく決めています。

 

非日常の世界へ…