サイクリング

【北海道一周 道南編5】北海道最西端到達の果てに…【島牧→熊石】

北海道31日目アイキャッチ

『北海道海岸線一周(31) 道南編5 -北海道最西端到達の果てに…-』

ー前回までのあらすじ(前回は【このたびはじめての民宿泊【岩内→島牧】

岩内から島牧村まで移動しました。

はじめての民宿泊を経験します。女将さんとの会話のなかで地域のこと北海道のことを教えてもらうのでした。

そろそろ食あたり発の体調不良なってくれないかな…――

31日目…北海道最西端の地へ

起床、朝食

起床して朝食を食べにリビングの方へ降りたのですが、女将さんのご厚意でまたご飯を頂いてしまいました(素泊まりなので基本自分で用意しています)

「ウインナーとなすびもあげるよー」

なんかもう連日ありがとうございます、嬉しいです(T-T)

ところでなすびという聞きなれない単語に反応したのですが、北海道ではナスのことなすびというのかな?後日、調べてみるとナス派、なすび派のアンケート調査(*1)というものを発見。笑

そのグラフによると北海道はなすび派となっていますね。納得しました。

シクラメンが開花していた

階段でシクラメンが咲いていました。綺麗だなあ。

涼しい場所・季節でないとなかなか咲きませんから、北海道の夏がいかに涼しいかということを思い知ります。

北海道最西端の地へ

今日は島牧を出発したらさらに南下していきます。基本的に国道229号線を進むのですが、その道中にせたなという町がありまして、道道740号北檜山大成線が見えたら右折します。

これには海岸線ルールを遂行するためと、北海道最西端の地をかするためという2つの意味が含まれます。かするという言葉の意味は着いたら分かります。笑

道道740号北檜山大成線

せたなの町に入るとすぐに分岐点がありました。看板があるので間違うことはなさそうです。

でも、好き好んで道道740号線に向かう旅人がどれだけいるのかという話ではありますが…。汗

 

道道740号-道路が1つになる

最初は道路が2本だったのですが、海岸線にぶつかるあたりで1本の細道になりました。道もくねくねしだしたので対向車に注意しながら進みます。

道道740号-民家

「ねこが横断します徐行願います」の看板がありました。のどかでいいですね。

この周辺はちらほらと民家があるのですが、お店がなかった印象です。買い物はせたなの町まで行くのでしょうか。

それとこの近くを走っているときに、徒歩で日本一周をしているという旅人を見かけました。徒歩で挑戦する人の噂はちょこちょこ耳にしていましたが、実際に見ると「うわ、すげーな(^^;)」とただただ圧倒されました。

道道740号

道路が2本に戻りました。しかし本当に何もないところでして、ここで自転車のトラブルなんてやった日には涙出てきちゃいますね。。

 

 

北海道最西端-尾花岬とその周辺

太田トンネル-全長3360m

北海道最西端は尾花岬という地点だそうです。しかし尾花岬は観光スポットにはなっておらず、進む道はありません。

最も近いとされているのがこの太田トンネルの入り口近辺です。

太田トンネル防波堤横

トンネル近くの堤防は上ることができたので記念に上ってみました。

 

 

あの先が尾花岬か

堤防の先はこのようになっています。あの先の方が尾花岬なのでしょうか。さすがに向こうまで歩く勇気はなかったです(^^;)

北海道最西端の置物

一応この道路の近くに記念の看板があります。「北海道最西端の地」だそうですが、もうちょっと気合入れて作ってくれませんかねえ。最初みたとき選挙用の看板かと思いましたよ。笑

自転車で苦労してここまできたというのに達成感がまったく湧きません…。

本土最東端、日本最北端のように国土レベルは地域密着で盛り上げている感じがしますが、北海道クラスでは露骨にレベルが下がっています(^^;)

引き続き南下する

一通り撮影を済ませたら先に進みます。先ほど写真に出てきた太田トンネルは全長3360mとこれまた極悪クラスのトンネルです。

でも車の通りがほとんどないのでわりと気を遣わずに進むことができます。人っ子一人いないのも恐怖なんですけどね…。

太田山神社

太田トンネルを抜けた直後、太田山神社の入り口が現れます。階段の角度がありえないのですがなんですかこれは…(^^;)

興味はありますが、絶対にやばい雰囲気を醸していたので入り口だけ撮影してパスしました。後に太田山神社を上ったレポート(*2)を見て撤退して正解だなと感じました。

ヒグマにマムシ、そのうえクライミング状態とは…おお、恐ろしい。汗

道の駅-てっくいランド大成

国道229号線に合流した直後に道の駅てっくいランド大成が出現。海水浴場が近くにあるせいか温水シャワーが設置されていました。

熊石青少年旅行村案内

以降、何があるわけでもなく無心で走り続けます。午後もよい時間になってきたのでどこか泊まれそうなところを探した結果、熊石という場所にキャンプ場を見つけたのでそちらに向かいました。

国道229号線から国道277号線に左折し2、3km進んだ先に青少年旅行村(*3)と呼ばれるキャンプ場があります。近くに熊石ひらたない荘(*4)という日帰り入浴のできる温泉があるので快適に過ごすことができました。

すごく広いキャンプ場だったのですが、シーズンオフ気味だったことが災いしてかとにかく人がいなくて夜はテントから出たくなかったです。笑

コクワガタのメス

そういえば、大きな木の下にテントを張ったのですが、その木にコクワガタ?のメスが張りついていました。

涼しくなってきてはいるのですが、どこか夏らしさも残している感じがしました。

31日目まとめ

北海道31日目終了

北海道31日目 96.12km走行(積算距離:2188.18km) / 全行程33日目(2316.21km)

島牧から熊石まで走りました。

北海道最西端に到達したものの実感、達成感がわかないのは何故でしょうか。やっぱりあのやる気のない記念碑のせいでしょうか。

自転車の速度だから見つけられたものの、車、バイクの速度では見落とす可能性が高いかもしれません。ポジティブに考えるなら、小さな発見を見落としにくい自転車旅の良さを再認識したということでしょうか。

なんだか納得いかないなあ。笑

参考にしたサイトや文献

*1 Jタウン研究所 | あなたは「なす」と呼ぶ?それとも「なすび」? 境界線は××県に存在した
*2 Jタウンネット | 断崖!ヒグマ!落石―日本一危険な神社「太田神社」参拝はほとんどSASUKE
*3 八雲町 | 熊石青少年旅行村キャンプ場
*4 熊石ひらたない荘 | 熊石ひらたない荘

いざ、非日常の世界へ…
北海道自転車の旅~海岸線一周3000km物語~

>>北海道自転車の旅 ~海岸線一周3000km物語~<<

元値25,000円ほどの街乗り自転車(プレシジョントレッキング)とともに北海道へ。ただ道路の果てを知りたくて、ひたすら海岸線を進み続けた日々のお話。

プレシジョントレッキング(プレトレ)の改良遍歴
自転車旅で役に立つ記事のまとめ