『北海道海岸線一周(27) 道南編1 -小樽の街を完全スルーする失態-』
ー前回までのあらすじ(前回は【道北編9】トンネルを抜ければ広大な石狩平野【留萌→石狩】)
石狩の町まで南下しました。仲間と別れて久々に1人で走りましたが、いつの間にかひざの傷も癒えて以前よりパワーアップした気がします。
この日は石狩にあるライダーハウスKAZEに宿泊することにして、近くの浜辺で夕日を見て過ごしました――。
27日目…みんなお馴染み小樽!余市!!
昨日の夜は気がつかなかったけれど
支度をして出発をするのですが、昨晩日帰り入浴した番屋の湯。道を挟んでもう一棟同じ名前の建物があることに気がつきました。
でも違反建物の疑いで休館中との看板がありますね。何だか物々しいな(^^;)
石狩周辺は名もなき海岸線の道路を進みました。静かなところで走っていて気持ちがよかった~。
しかし、途中砂利道に遭遇。パンクの危険にさらされて一気にテンションが下がります。
大きな石があるぞと避けようとすると、今度は細かい砂で滑ってハンドルを取られたりして砂利道はいいことないですね。
昨日の送毛峠もパスして正解だったかもなあ。
砂利道を抜けてしばらくすると工場の集まった地区に入ります。そのなかの1つに東洋水産の工場がありました。
伊藤ハムとかマルちゃんって言われるとピンときませんか?
石狩の工場群を抜けると内陸の札幌ルート、海沿いの小樽ルートのどちらに向かうか選ぶことになるのですが、私は海岸線ルールのため迷うことなく小樽ルートを選びます。
(別に札幌行きたかったな、とか考えてないですからね)
国道5号線を進みますが、小樽までは坂道の連続なんですよ。きつかったなあ…。
執念のTAKUROフィギュア
坂道の上り下りを繰り返して朝里(あさり)の町に到着しました。スーパーに入ると北海道ガチャが(笑)これは決戦だー!!!
ということで結果はご覧の通りです。とうとう残りの1体のTAKUROフィギュアが出てきました!やったー!!!
これはあのお二人にも見せねばと、半壊状態の携帯から写真を送りつけます。ナビを起動しなければ、画像の送信は何とか…(^^;)
少し時間が経ってから返信がきました。
「なんか最後の1体、綺麗に出たみたいになってますけど、ぶっちゃけ何回か回して隠してますよね??」
…よく分かったなあ、この日だけで3回くらいは回した(T-T)
小樽らしき小樽の風景なし
小樽は朝里から10㎞もないくらいの場所にあります。
道中、まず南小樽の近くでイオンを発見しました。今後のルートを調べるのと休憩を兼ねて入ることに。釧路のときも感じましたが、北海道のイオンは本当に巨大ですね。
ベンチに座って紙地図のツーリングマップル 北海道でルートを頭に入れるのですが、海岸線を進むことに変わりはなさそうです。海岸線を進み、行き止まるところにおたる水族館があるようなのでそこまで向かいます。
しかし、この道中に小樽の中心街とぶつかるかが謎でした。小樽運河がどうとか栄えていると聞くので興味があるのですが…。
そんな小樽の街についてですが、奇跡的に1枚だけ撮ってありました。
それっぽい建物があって「おお、そろそろ小樽なのかなあ」なんて撮影したのですが、たぶんこの近くがTHE 小樽の街、風景だったのではと思われます。
完全にスルーしていました(^^;)
いや、この写真地点以降、徐々に田舎道になっていくから変だな…とは思ったんですよね。。
「あれ、ちょっと変かも??」
気がつくのが遅く、おたる水族館に到着。この時点で小樽中心街から5㎞以上離れています。さようなら、小樽の町並みよ、観光よ…。
羊が寝そべっていました。斜面の草を刈る(食べる)ために春から秋の間、期間契約社員として派遣されているそうです。笑
労働通知書が張り出されているみたいなのですが、見落としてしまいました。
>>おたる水族館Facebook(*1)
悲しみを背に、そしてけもの道
さて、おたる水族館で行き止まりと書きましたが、一応、水族館の真後ろに続きの道があります。ただし激坂です。距離こそ短いですが、知床峠の坂の比じゃないくらい辛かった記憶が…(^^;)
坂の途中に祝津パノラマ展望台と呼ばれる場所があります。景色はいいのですが息があがってしまい景色を楽しむ余裕がありません。汗
さらに奥に上っていくと、ホテルノイシュロス小樽に到着します。ホテルのある道をさらに奥に進むと一応道があるとのこと。限りなく海岸線ルートなので進みますが、ただ…。
ここは小樽なのか…。この道で本当に大丈夫なのか、そんな気にさらされます。
やけくそで進むと次に現れるのは墓地です。涙
坂の真下にトラックが走っていたので、あそこに辿りつけばなんとか人のいる道へいけそうな感じです。
まあしかしトラックの小ささを見てもらっても分かる通り、この激坂結構な距離があるんですよ。ブレーキのワイヤー切れるんじゃないかって内心ヒヤヒヤしていました。
墓地を抜け、名も分からぬ道路をひたすら先に進むと国道5号線に合流しました。昼まで良かったなあ。
ウイスキーの町 余市へ
さて、国道5号線に合流すると、余市まで15㎞の看板が現れました。
翌日朝からニッカウイスキー工場に行きたかったので、今日は余市まで向かうことにします。
道の駅スペース・アップルよいちに到着しました。
まだ日は出ていますが、おたる水族館周辺で物凄いエネルギーを消費したので(笑)ここにて終了です。夜まではゆるーく町の散策をしに行くことにします。
27日目…まとめ
北海道27日目 78.83km走行(積算距離:1903.32km) / 全行程29日目(2031.35km)
小樽をスルーし、おたる水族館近辺の地形に牙をむかれる残念な一日でした。
ネタバレになりますが、おたる水族館周辺で経験した激坂は北海道3000㎞の道中の中で一番きつい坂でした。もちろん途中から自転車を押しています。笑
小樽の町を観光したかったのですが…、過ぎてしまったものは仕方がないですね。気持ちを切り替えて最後に到達した余市の町はウイスキーで有名な町です。
私はウイスキーがお酒のなかで最も好みなので、翌日の工場見学を密かに楽しみにしているのでした。
次回は【道南編2】ウイスキー>>||壁||>>自転車旅【余市】
参考にしたサイトや文献
*1 Facebook | おたる水族館Facebook