『北海道海岸線一周（19） 道北編２ -日の出岬は雨雲に包まれて-』
ー前回までのあらすじ（前回は【道北編１】オホーツク自転車道＋α サロマ湖にて【網走→湧別】）
網走から湧別まで進みました。道中の前半はオホーツクサイクリングロードを走り、後半はサロマ湖をぐるりと回りました。
その途中、サロマ湖の湖畔のネイチャーセンターにて、斜里のライダーハウス『クリオネ』で出会った自転車乗りとまさかの再会、以降行動を共にします。
2人でサロマ湖を回り、湧別の町に着いたところでキャンプをし、夜を明かしました――
北海道19日目…湧別よりオホーツク海を北上
五鹿山キャンプ場公園で起床しました。天気は曇りときどき雨が降りそう。相も変わらず晴れないなあ（遠い目）
昨日、偶然の再会を果たしたクリオネさんとはここでお別れです。昨日は楽しい宴でした。
今日は湧別をさらに北上して興部（おこっぺ）方面へと向かいます。
オホーツク海側はこれを見たい！というものもなかったので、泊まる場所を決めずに進めるだけ進んで、15時くらいになったら何となく探すスタイルで行こうかなと思います。
と、その前に…？
先に進む前に海岸線ルールが適用されます。下の地図をご覧ください。
サロマ湖を包む半島が湧別側からも伸びているんですよね。まるでクワガタの角。
この左側の角の先には三里浜キャンプ場と呼ばれる場所があります。見学兼、海岸線攻略がてら向かうことにします。往復20㎞くらいありますが…。涙
サロマ湖の左角を攻略しよう
湧別の町を北上しまして郊外に出るとすぐに道道656号湧別停車場サロマ湖線にぶつかります。後は三里浜キャンプ場まで一直線です。
道は平坦で車の通りも多くないので走りやすいです。
これといって見どころがないまま三里浜キャンプ場に到着しました。お客さんもそれなりにいるようで車やバイクを見かけました。
＞＞三里浜キャンプ場（湧別町HP）（*1）
高台があったのでせっかくですからのぼってみることにしました。
サロマ湖やオホーツク海を一望できます。毎度のことだけど天気がよければなあ…。
その後、ちらっとキャンプ場を見たのですが、シャワーはあるものの食べ物の調達場所がないかな？湧別の町まで戻るとなると往復20kmです。
自転車だと1時間くらいかかるわけで、自転車旅は風呂と食事の確保の計算が難しいのですよね。
改めて海岸線の北上を開始する
海岸線ルールも達成されたということで、来た道を引き返します。涙
朝から曇りと小雨を繰り返して気持ちがどんよりしています。自転車用の手袋を濡らすと面倒なのでゴム手袋をして走っています。笑
道中、草や木の続く道からパッと開けたところに出たので何だろう？？と見渡すと、そこは紋別空港でした。クリオネさんはここから乗るのかな？
私の空港のイメージって羽田なんですよね。埋め立てられた孤島にあるような。北海道の空港は道路走ってると急に出てくるので何だか不思議な感じがします。
とにかく天気が優れず、この日はどうにも気持ちが上がってきません。曇りだけならまだいいのですが、小雨が嫌らしくて。
途中、最北のバラ園の看板がありました。
今日は移動ばかりだったので、少し刺激をと寄ろうと思ったのですが、信号待ちをしているときにバランスを崩して派手に横に転びました。なぜこんなところで…。
今日の天気に気持ちがやられたのもありますし、長旅の疲れが出ているんですよね。集中力が切れかかっている感じもしたので、バラ園に行くのはやめにして今日は保守的にいこうと決めました。
興部（おこっぺ）の町に到着
興部（おこっぺ）の町に到着しました。道の駅で休憩します。
ここの道の駅は無料の宿泊所があるんですよ。写真の電車（ルゴーサ・エクスプレス）がその宿泊所です。
中には水道、トイレ、なんと電源まであるそうで充実していますね。また、徒歩圏内に公衆浴場もあるそうです。
写真撮りに行こうと思ったら結構な人数の方が休まれていたのでやめました。笑
代わりといってはなんですが、隣の車両の休憩室を撮影してみました。結構ひんやりとしています。
興部といえば牛乳が有名！ということで牛乳ソフトクリームを食べました。
道の駅おこっぺの牛乳ソフトは牛乳本来の風味を残すために添加剤を一切使用していないそうです。そのため溶けやすくなっているのだとか。
こういう現地でしか食べられないものを見つけると嬉しくなりますね。味はすごく濃厚で美味でした。天気悪かったので溶けることもなく。
美味しいもの食べて元気が出たので、もう少し先へ進むことにします。
日の出岬に向かう
時間的に余裕があったので先へ進むことにしました。興部の無料宿泊所も気になりましたが、人が多かったのと、ソフトクリーム食べて元気が出たのでもう少し頑張ることに。
地図を開くと10㎞くらい北上したところに日の出岬という場所を見つけました。そこにキャンプ場があったのでそこに決めました。興部の町で食べ物を購入して出発します。
日の出岬までは一本道なので迷うことはありません。ただ、北海道の道ってずっと同じなので、「もしかして通り過ぎちゃったかな？」なんて不安な気持ちとの戦いです。
結局、通り過ぎることもなく（笑）無事に日の出岬に到着。道中、少し上ったり下ったりとありましたが、長くてもあと10kmだと自分に言い聞かせて進みました。
日の出岬キャンプ場はあたり一面遮るものがないので景色は抜群に良いです。…晴れていればですが。怒
天気が悪いのでテントを張ると湿っちゃうなあなんて思いましたが、こればかりは仕方ありません。なるべく木の下を見つけてテントを張るようにします。
＞＞日の出岬キャンプ場（雄武町HP）（*2）
しかし木の下以前に、斜面ばかりで平らなところを探すだけで苦労することに。汗
テントを張る時ですが、斜めのところだと寝るときに違和感があるのですよ。
個人的には（1）雨露防止で木や屋根があるところ（2）平らなところ（3）石ころは避けるを大切にしているのですが、今回は(3)以外を見つけるのに苦戦しました。というかない！笑
仕方ないのである程度のところで妥協して風呂に行きました。お風呂はキャンプ場の横に『ホテル日の出岬』があります。大人500円、子供（4歳～小学生）300円です。
＞＞オホーツク温泉ホテル日の出岬（公式HP）（*3）
ここは露天風呂から見える景色が素晴らしいです（晴れていれば！）
内風呂も大きなガラス張りなので素晴らしい景色を楽しむことができます（晴れていれば！！）
……
…イツニナッタラオレノタビハハレルンダーーーーーーーー！！！！怒
北海道19日目まとめ
北海道19日目 100.48km走行（積算距離：1241.22km） / 全行程21日目（1369.25km）
湧別から興部の少し先にある日の出岬まで進みました。
何だかんだ今日は久々の100㎞超えでした。途中、転んだりと明らかな疲れを感じていたので怪我をしなくて良かったです。
疲れながらもこれだけ走られている要因として、斜里で購入したサポーターの存在があります。何日か使用してだいぶうまく巻けるようになってきました。
しっかりと巻けるとペダルを引くときのひざの痛みが大幅に減少するので、今までの100kmとは疲労感がまったく異なります。
痛み自体も以前と比べれば引いているので、このまま治ってくれたらなあと思いますね。
とはいっても、雨に降られて寒かったり、赤信号で停車中に何故か転んだりと不運が続きました。いい日もあれば悪い日もある。明日は楽しいといいな～。
参考にしたサイトや文献
*1 湧別町公式HP | 三里浜キャンプ場
*2 雄武町公式HP | 日の出岬キャンプ場
*3 オホーツク温泉ホテル日の出岬 | オホーツク温泉ホテル日の出岬
元値25,000円ほどの街乗り自転車（プレシジョントレッキング）とともに北海道へ。ただ道路の果てを知りたくて、ひたすら海岸線を進み続けた日々のお話。
